人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2011-05-19から1日間の記事一覧

俳句・6

(恋人里霧と偽妹ハイジ) ・町田市を軍事独裁国家と思いけり ・カーテンを真っ先に引くあなた ・「不倫より同人雑誌を作ろうよ」 ・俳句とは寸止めの詩型なりしかな ・「お兄さまこのまま里霧さんと寸止めでいいの?」 ・髪の毛を枕に残して出て行った ・里霧…

俳句・5

[バフチリアの民] ・高貴かなバフチリアの民よ ・その名のみバクテリアに似るは口惜し ・わが秀でし友たちも皆バフチリア ・執着に限りなしとは途切れたし ・相思相愛ならばひたすら逃げるのみ ・ヘルダーリーン今こそあなたの荒廃を [娘たち~女たち] ・「…

俳句・4

[バフチリアの民] ・高貴かなバフチリアの民よ ・その名のみバクテリアに似るは口惜し ・わが秀でし友たちも皆バフチリア ・執着に限りなしとは途切れたし ・相思相愛ならばひたすら逃げるのみ ・ヘルダーリーン今こそあなたの荒廃を [娘たち~女たち] ・「…

俳句・3

[数次の入退院、恋愛] ・わが狂気まだ廃人に至らずか ・廃人に次々宅急便のみ届く ・われ遂にイェティ館に住まいたり ・わが女サニールームに見つけたり ・わが女四月馬鹿より馬鹿なりき ・How Does It Feel?遂にわれこそ転石か ・北国の少女をついに逃しけ…

俳句・2

[凍死体連作] ・寝返りも打てずひたすら硬直す ・窓開けて寝れば凍死に至るかな ・生きながらわれ凍死体となりにけり ・凍死体それでもガスがまだ出るか ・凍死体ならばハエすら止まらずに ・凍えれば寝返り打てる凍死体 ・退屈のあまり寝返る凍死体 ・無理…

俳句・1

[離婚・入獄] ・咳しても所詮われひとりにはなれず ・検閲を怖れ何もかもは書けず ・中庭を歩くラスコリニコフたち ・ドア開閉壁に直立待つのみか ・三畳間・布団は斜めにしか敷けず ・鳥籠の中で日光浴が運動か(凶悪犯たちと) ・一時間ごとに足音小窓で覗く…