人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2014-07-05から1日間の記事一覧

(再録)山村暮鳥『風景~純銀もざいく』ほか

山村暮鳥(1884-1924)の詩集「聖三稜玻璃」1915(三稜玻璃は「プリズム」のこと)については前に解説した。この詩集最大の悪評は巻頭作『囈語』と、巻末近い次の作品による。 『風景~純銀もざいく』 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな…

(再録)山村暮鳥の初期詩編

画期的詩集「聖三稜玻璃」1915.12以前に山村暮鳥(1884-1924)は「La Bonne Chanson」1910.8、「三人の処女」1913.5がある。暮鳥のややこしさは創作と刊行順が前後したり、「三人の処女」のように原編集版と改訂編集版があり、島崎藤村序文の後者は改訂前とは…

(再録)山村暮鳥詩集「聖三稜玻璃」1915

大手拓次(1887-1934)と山村暮鳥(1884-1924)は知名度こそ低いが、山村は萩原朔太郎(1886-1942)と並ぶ群馬三大詩人であり、大手は萩原・室生犀星(1889-1962)とともに「北原白秋門下の三羽烏」と呼ばれ、また山村は萩原・室生との同人誌「卓上噴水」「感情」の…