人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2015-03-11から1日間の記事一覧

日本の自然主義小説

日本の初期の現代小説は二葉亭四迷『浮雲』1887、森鴎外『舞姫』1890、樋口一葉『たけくらべ』1895と続くが、大衆的人気は尾崎紅葉、幸田露伴にあった。「紅露時代」とすら喧伝されたらしい。紅葉の処女作『二人比丘尼色懺悔』、露伴の処女作『風流仏』はと…

ピーナッツ畑でつかまえて(57)

それは室内にいても外でドアに倒れかかる物音が聞こえ、私たちは何だろうと顔を見合わせました。ちょっと待ってて、と私は言うと、二階に上がって灯りをつけずに張り出した窓から玄関の前を注視して、どうやら小学生くらいの子ども、服装からは男女か区別が…