人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

#ノンフィクション、エッセイ

療養日記・11月14日(木)晴れ

副題やリード(呼び込み)で声明している通り、このブログは毎晩深夜零時に1000文字の記事を二本更新している。筆者の就寝時刻は午前二時~三時の間だが、零時からその時間帯までに、多い日で20人~30人のアクセスがある。もちろんもっと少ない日もあるが、普…

療養日記・11月9日(土)曇り

朝起きると、腰痛がやはりつらいので、これから一番近い整形(メンタルや内科と同じビル)に行くところです。五年前にはここは通院の必要なし、と痛み止めの処方しかくれなかったので、やや遠い整形外科まで通っていました。入院してブランクができたら行くの…

療養日記・11月8日(金)晴れ

毎週金曜日は訪問看護のアベさんが来る日です。今日は朝から天候が良かったのと、昨夜届いて使い始めた電気敷毛布のおかげで腰の具合も良いので、布団干しやシーツ洗い、床の掃除機かけをしました。掃除機など中腰にならなければ扱えませんから、いかに今日…

療養日記(私信より)・11月5日(火)晴れ

お知らせいただいていたもの、届きました。ありがとうございます。「LULU」と「カラフル」いただいていいんですか?どちらもこれから聴きますが、「カラフル」は映画の迫力に飲まれちゃって全然憶えていないなあ(笑)。「LULU」は20世紀の現代音楽オペラの古…

療養日記または「金輪際」・11月2日(土)曇り

なんだか、キティちゃんのちゃぶ台にピントが合ってしまったが、今朝になり昨日の採血箇所の絆創膏をはがしてみたらこんなに内出血がひどかった。打つ人たちがバレないように隠れたところに打つ理由がよーくわかった。こんな具合に跡が残るなら、内出血の痕…

通院日記・11月1日(金)晴れ

これは内科で血液検査のために採血された跡だから、やばい画像でも何でもないことを強調しておきたい。なんでこんなことを断るかというと、一時期このブログには過食だのリスカとかODを話題にしあう人たちがよく立ち寄ってくださり、過食はわかるがリスカやO…

アガサ・クリスティーの隠れた傑作(後)

アガサ・クリスティーの素晴らしさは、小説が上手いところだ。作家なら当然だろうと思うとさにあらず、推理小説専業作家はおおむね小説は下手で、イギリスではクリスティー(1920年デビュー)、アメリカではヴァン・ダイン(1926年デビュー)によってようやく長…

アガサ・クリスティーの隠れた傑作(中)

筆者が「隠れた傑作」として上げた三作以外にも、クリスティーは世評に上がることの少ない多くの秀作がある。クリスティーにとってのアヴェレージ作は普通の推理小説作家にとっては優に代表作足りうるものなので、それは最晩年の諸作-「フランクフルトへの…

アガサ・クリスティーの隠れた傑作(前)

アガサ・クリスティーには「アクロイド殺し」1926、「オリエント急行の殺人」1934、「そして誰もいなくなった」1939、そして生前発表の最終作「カーテン」(執筆1943)1975など一読したら忘れられない「意外な犯人」の設定の極めつけ作品があり、一般にはそれ…

通院日記・10月28日(月)晴れ

昨夜は疲れきって眠り(ブログに投稿したあとさらに文章に細かく手を入れたのです)、今朝は起きようとしたら思わぬ腰痛で悶絶しました。「土日の海老名なんか行くもんじゃないよ。新宿並みだもの」と主治医にも言われました。 「そうですね。渋谷とまではいか…

詳評アガサ・クリスティー・ベスト10

前回集計した3種のベスト10から(Pはポアロ作品、Mはミス・マープル作品、Nはノン・シリーズ作品。順位はファンクラブ選に準拠)今回はさらに検討してみたい。アガサ・クリスティーの長編66作・短編集20冊からこの18冊が選ばれたのはなぜか? 〈満票〉 そして…

検証アガサ・クリスティー・ベスト10

アガサ・クリスティーの推理小説作品長編66冊、短編集20冊を分類すると、 ○私立探偵エルキュール・ポアロ作品=長編33作・単独短編集4冊・オムニバス短編集4冊 ○素人探偵ミス・マープル作品=長編12作・単独短編集1冊・オムニバス短編集4冊 ○夫婦探偵トミー…

続アガサ・クリスティー・ベスト10

前回書いた通り、アガサ・クリスティーの推理小説作品は長編66冊、短編集20冊という膨大な数にのぼる。しかも凡作や駄作はない。名探偵ものではないノン・シリーズ作品には際どい失敗作もあるが(普通小説に近い心理サスペンスでは、本格推理小説では適切で効…

アガサ・クリスティー・ベスト10

アガサ・クリスティーは推理小説作家として66冊の長編と20冊の短編集があるので、愛読者ならベストテン選びをしたくなるのも無理はない。 「クリスティー小百科」にはクリスティーの自選ベスト10と江戸川乱歩選ベスト8、日本のクリスティー・ファンクラブ選…

アガサ・クリスティーを想う

画像は1978年11月に早川書房から発行された文庫判32ページの無料パンフレットで、クリスティー作品「ナイルに死す」の映画化作品「ナイル殺人事件」の日本公開のタイアップでクリスティー・フェアを行った、その一環で配布されたものだ。78年11月というとも…

携帯乗換日記・10月21日(月)晴れ

(1) メンタル受診終えて、携帯ショップに向かうところです。主治医に「前のが使えるならそれでいいじゃん」と言われましたが、やはり****さんやアベさんが言う通り新機種、いわゆるガラケーでいいので安心性と保証性の高い確実な機種に新しく買い替えるつも…

通院日記後編・10月18日(金)晴れ

(カウンセリングの続き) 「その頃は引っ越してきて間もないから実家によく顔を出していましたが、仕事はまだ決まらないのか、毎日職安行け、なんて言われる。毎日行っても無駄だとわかってもらうない。応募から面接、面接から返答がくるまでにも時間がかかる…

通院日記前編・10月18日(金)晴れ

今日は午前中に内科の通院があり、午後はアベさんの訪問看護がありました。内科では、受診前に体重測定すると66.9kg(前回65.5kg)で、着衣での値だから、相変わらず65kgを割るかどうか、というところです。来年50歳の身長170cmの中年男の体格としてはまずまず…

通院日記・10月17日(木)晴れ

今日も歯科衛生士のヤマギシさん(画像)にクリーニングと検診をしていただいてきました。ヤマギシさんの手際のよさはいつも通りで快適でしたが、やっぱり歯みがきしづらい奥歯が虫歯になりかけのようで、歯茎を突かれたりクリーニングされると少し痛みを感じ…

これが正解です。

今日はジャズ記事(あれでもジャズ記事と言えるのだろうか?)はお休みにしまして、15日掲載の短文「祝日のお買い物」でクイズにした、エコバッグの柄(画像1)の正解を発表したいと思います。ちなみに回答者はともともさんひとりでした。ともともさんに拍手。以…

再録・ストックトン『女か虎か』

これからご紹介するのはアメリカ本国では中学生ならみんな一度は読む話、ポオの『黒猫』やO.ヘンリーの『最後の一葉』並みに誰もが知る短篇小説とのこと。ならばさぞかし著名作家かと思うのだが、作者はこの一篇のみで名をとどめる凡庸な娯楽小説家だったよ…

祝日のお買い物(短文)

祝日の午前中はスーパーめぐりをしてきました。収穫がこれ(画像1)。生鮮食品以外は来月五日の支給日前日分まで買ってきました。 ちなみにエコバッグはつい先日にいただきものの、これ(画像2)を使いました。提げ紐が長いので肩かけもできて便利です。マチの幅…

玉子パックの思い出

訪問看護のアベさんはぼくの病名診断が双極性障害1型と変わり、入院を終えて病気の性質上デイケア等も無理、と診断されてから、病状観察と早期発見・予防のためにお願いすることになった。2009年秋のことだから満四年になる。もっとも2011年の3月までにはぼ…

アベさんと文学談義

今日の訪問看護のアベさんは、ぼくが長期的に安定した状態なので嬉しそうだった。これまで料理ができなかったのは火や刃物がこわい以外にも自分だけのために料理することの虚しさもあったが、今のぼくは積極的に自炊している。虚しさを感じることもない。 「…

通院/療養日記・10月7&8日(月・火)快晴

昨日は携帯電話の充電が端子部分の接触不良で電池切れと充電を繰り返し、過去記事の再録をするのがやっとでした。ようやく充電が安定した頃には、もう書き下ろしは間にあわなかった次第です。うちはパソコンも固定電話もないから携帯電話はライフラインです…

訪問看護のアベさんは

さっきコンビニでコピーを撮ってきて、帰宅してから余白を切ってCDケースに収め-ぼくは親しい人に贈るために新しい版を買ったのだが、イタリアのロックバンドなのに曲目に邦題もついていない不親切な仕様なので、ぼくの持っている旧版CDの解説・訳詞カード…

男の手料理・チャーハン編

最近ぼくの健康状態が訪問看護のアベさん(クマさん体型、糖尿)からは羨ましいほど良い。先月の血液検査結果などは、 「うわあっ!…いや、今のはあまりに良いので出てしまったうわあ、です」 全般的に良い中でも服薬していたり晩酌の習慣がある人には問題が生…

通院日記・10月4日(金)曇り

今日は隔週通院の内科に出向いて採血検査を受けてきた。体重は着衣で65.0kg。昨夜は夜食を摂ったから中性脂肪は前回より高いかもしれない。実は待ち時間に先に体重測定した時は65.5kgだったのだがその後便意を催し、採血時にまた体重計に乗ったら65.0kgだっ…

殉教と冤罪(改稿再録)

冤罪というのは嫌な響きです。司法による秩序の維持には常に違犯者の取り締まりと法による裁きがあり、そこにはいつでも過誤が入り込む余地がある。特に思想史・政治史は冤罪の歴史と言ってもいいでしょう。時には法的な違犯すら行われるのはサダム・フセイ…

通院日記・9月30日(月)晴れ

朝七時半起床はいつも通りだが、今朝ほど晴れた日は久しぶりな気がする。先週は曇天続きで秋もいっそう深まり、ぼくはシャツ類をしまってタートルネックに衣替えした。ウールのセーターも出した。神奈川県は大平洋に面すから気候は穏やかなはずだが、最近は…