人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ビートルズ「62-66」「67-70」他

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○コメントと断片より

(1)調べてみました(笑)。日本初CD化は1998年3月です。現在流通しているものは2010年11月の価格改訂版(安くなった)。
ちなみにLPリリースは1973年3月で、ローリング・ストーンズの「ホット・ロックス」、ビーチ・ボーイズの「エンドレス・サマー」と並び世界各国で大ヒットしました。ビートルズはアルバム未収録のシングル・ヒット曲が多数あるので、アルバム曲の名曲と併せた「62-66」「67-70」は重宝でした。持っているだけでクラス(学年?)の人気者でした。昨年長女の中学入学に、ささやかながらプレゼントしたのもこの2組のアルバム(とストーンズ、ボーイズのベスト盤とマイルス・デイヴィス)です。吹奏楽部に入ったそうだから無駄ではないことを祈ります(フルート担当)。
1998年3月といえば、あと半年で長女が生まれてくる新婚時代でした。つい昨日のように感じるのは、それだけ歳をとったということでしょうね。

(2)この詩のことですか?違いますよね。ずいぶんと苛烈な裁断ですが、そういうお話を伺うとむしろぼくは裁かれた側に立ちたくなります。少なくとも、公正な人間観は感じられません。誰しもがそうですが、見方を正すならともかく偏向する一方というのでは否定した相手にますます似かよってしまう、ということです。もっと単純に言えば、憎しみによって美しくなる人間はドラマのなかだけです。
そうした意味のコメントではないことを願います。人間の愚かさに寛容でなくして、生きる価値があるでしょうか?

(3)詩が人生観、社会観におよぶのはあやういけど、書くのも読むのも生身の人間だからね。仕方ないようなものだね。

(4)ぼくのは一般論です。ですから「人間性一般の愚かさへの寛容」とは別に、個人として、また集団として特定できる卑劣さ、俗悪さに断固として敵対する必要は認めます。そのために必ずしも自分が高潔である必要はありません。怒りは確かに詩の原動力で、貧血で弱っていては話にならない。優れた詩は愛よりも怒りから生まれることは確かです。それは憎しみとは異なるものです。

(5)腑におちる、合点がいくというのはなにも読者の経験・感覚に一致する必要はないのです。時には反感や軽蔑もまじえて、そこにたしかにひとりの人間が感じられることが肝心ではないでしょうか。