人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ラジカセ、あっけなく治る

昨日の朝に一枚のCDを飲み込んだままトレイも引き出せず解体もできず、一応入りっぱなしのCDはそのまま聴ける(ヴァレンシュテイン「コズミック・センチュリー」1973)のだが、延々同じアルバムをリピートではたまらない。ポータブルDVDプレイヤーで別のCDも聴けるが、一体型スピーカーがひどい。CDラジカセだって小さいながらもボックス・スピーカーに繋いで音質補整しているのだ。ACアダプターが大きいので、ラジカセを繋いでいた冷蔵庫裏の電源ジャックには差せない。

近所の家電修理店は見積りだけで1000円取るが分解掃除すらしない。家電を扱っているリサイクルショップは片道徒歩25分かかる。ネット通販で調べると、CDラジオなら東芝=2800円、ソニー=3500円が底値かつ売れ筋(送料込み)。来月お金が入ったら買うか。CD2000枚あっても聴けなきゃ仕方ない。ぼくはカセット・テープを全然使わなかったのでCDの壊れたラジカセに古物商店で掘り出した「五つの赤い風船イン・コンサート」をかけてみた。Wカセットという仕様で(今どきカセットのダビングなどする人はいまい)、カセット部はちゃんと使えるのがわかった。サンスイ・93年製造とシールが貼ってあった。拘置所の、絨毯みたいに洗い晒しで目の詰まった毛布が「平成2年製」だったのを思い出した。

カセットといえば、90年代半ばにやっていたジャズ・バンドのスタジオ練習やライヴが80本ほどある。皮肉なことに出来の良いものほど人に貸して戻らなかった。高校~大学生の時はエレクトリック・ギターを弾いていた。ロック・バンド時代にやっていたことは愛着はない。ぼくのオリジナルだけでやったこともあるし、伝説的な80年代初頭の短命パンク・バンド「午前四時」のアルバム全曲再現したこともある。

うちにはパソコンはないので、ジャズ時代のベスト・アルバムをカセットで編集しておくのも悪くないと思いついた。80本聴くのはしんどいが、曲目とその日のメンバーと年月日は毎回きちんと書き込んである。順番に並べるのが先か、と思うともう面倒だが。

で、外せるビスははずしたが解体できそうにない。すると、動作不良の際にはACプラグを差し直してください、と底面にあった。プラグを差し直してトレイの開閉スイッチを押す。すんなりトレイがCDごと出てきた。これだけのことか?