人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

父のやせ我慢、その他のエッセイ

○コメントと断片より

(1)細やかなお心づかい、ありがとうございます。娘たちへの(幾分は別れた妻の分も)クリスマス・プレゼントとお年玉には準備に3か月かかりました。贈り物だけではなく送料だけでも1日の食費をすべて外食にしたくらいかかりますが、受け取りの連絡もこない一方通行の贈り物しかこちらの無事を伝え、先方の(おそらく)無事を確認する機械はないのです。ほとんど砂を噛むような思いの儀式です。
年末に向けて気分が沈みがちなのも事実です。ただ、ぼくは他人と過ごす時間が週に2時間もないので、ひとりだけの喜怒哀楽は感じなくても同じです。沈みがちならば、感じない方が楽です。寂しさははとんど感じなくなりました。

(2)もう離婚して会うこともありませんが、ぼくの長女は6歳の頃にはジャズを楽しんで聴いていました。まずテーマがあり(ないものもありますが)、同一のコード進行に乗せたアドリブがあるのに気づいて、「パパ、この音楽面白いよ!」と興奮気味でした。モンクとドルフィーを気に入っていました。「お歌の代わりにいろんなメロディを続けるのね」というのが6歳児のジャズ理解でした。いま彼女は14歳で、フルートを吹いているそうです。

(3)クイーンの「キラー・クイーン」は、中学でクラス替えの時に女の子が「兄のだけど…」と言ってシングル盤をくれました。「そう。ありがとう」と受けとりましたが、なんて鈍かったんだろうと汗顔のいたりです。

(4)エヴァンスは必ずしも主流とは言えませんが、ジャズ・ピアノ=エヴァンスというくらい存在感のある業績を残した人ですね。ぼくも飽きずによく聴いています。有線放送にエヴァンス系ピアノ専門チャンネルがあるのには驚きましたが。

(5)ディティクティヴは日本でだけ人気があったバンドです。マイケル・デ・バレス(元シルヴァーヘッド)、トニー・ケイ(元イエス)、レーベルはツェッペリンのスワン・ソングなのが話題でしたが、全然売れず日本でだけセカンドのライヴ盤が出て消えたバンドでした。80年代半ばにアメリカの怪奇ドラマのシリーズ見ていたらデ・バレス主演の回があって笑ってしまいました。当時はデ・バレスやアリス・クーパー(復帰しましたが)はクイズ番組回答者やテレビのドラマやワイドショー出演が仕事だったようです。元GSみたいなものですね。