曇りではあるが湿度が高く暖かい。昔、加湿器のTV-CMで「湿度が上がると体感温度は3℃上がる」というのがあった。これは冬場に見に染みた。リサイクル店で買った加湿器がこの冬はどれだけ重宝したかわからない。
3月3日を境に突然気候も春めき、CDラジカセの調子まで良くなった。冬の間は読み取りミスが多く、まったくかからなくなったCDまであり、半日動作させて暖めるとやっとまともに再生する。昔の真空管式アンプじゃあるまいし。トランジスタの時代だってこんなことはなかった。結局ぼくはCDラジカセまで動作不良になるほど冷え込む部屋に住んでいる-ということだ。
なので、ようやく「お目覚めの一曲」をすんなり聴けるようになった。最近ジャズはヴィヴラフォンやオルガン、ギターなど「その他の楽器」を好んで聴いている。ところが管楽器やピアノ奏者でもなぜか変則編成を好む人がいて、横の流れでつなげると次々と面白いアルバムに当たる。貧乏なので少ししか買えないが、興味の範疇にあるアルバムはずっと前からほとんど揃えてある。一枚のアルバムの背景に50枚以上のアルバムが見えてくる。
たとえば-と書き始めると主旨から外れる一方なので別の機会にする。これは通院日記なのだ。メンタル・クリニックの待ち時間が珍しく30分ほどかかったので前の段落まで書いてしまった。とはいえ、今日はメンタルも内科も特に大きな変化はなかった-些細ながらメンタルの状態も、血液検査の結果も、病人ではあるが良好傾向。躁鬱病も高血脂症もなった以上は生涯治療だ。ぼくの場合は悪化を招かないために世間の刺激を避けてひたすら自宅療養するしかない。面白いか?面白いわけない。だがこれもありふれた生き方のひとつだろう。
先週は進級祝いに娘たちにCDと本の詰め合わせ、現金2万円(ひとり1万円ずつ)を贈った。長女は中三、次女は小六になる。来年と四年後は進学が重なるので、毎月倹約して貯めておかなければならない。
「同じ一万でも佐伯さんは分母が四~五万だから大変だ」と主治医。「あまり無理しないでね」
「公共料金引くとそんなものですね。まあ娘たちにどれだけ贈るかはともかく、無理せず月に一万倹約できるなら自分のためにも続けてみようと思います」
書留の到着確認すると15日に引渡し済み。相変わらずお礼の電話一本もよこさないが、気にもしない。