人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

診断書

お気遣いありがとうございます。障害者手帳更新のための診断書にまとめの欄が二か所あります。こういうものでした(全文)。

その一、過去。「躁状態を呈し、浪費、窃盗、無賃乗車、ストーカー行為を働いたことがある。それ以外では、無気力でアルコールを摂取する日々」。
診察で話したこと-病的な状態での窃盗(万引き)は故意ではなくすべて未遂、無賃乗車も故意ではなく後ですべて精算しました。ストーカー行為は離婚協議中の妻との接触を指していますが二回は妻からの指定、二回は眼鏡のスペアと置き忘れていた結婚指輪の受け取りで、マンションのエントランスに置いてもらい顔はあわせておりません(結婚指輪の受け取りは未遂でした。通報され逮捕されたからです)。積極的に家事、料理に炊事洗濯、娘二人の育児をこなし、晩酌はしましたが深酒は稀でした。

その二、現在。「躁状態鬱状態をくり返す。アルコールが止められず、性的な逸脱行動にも至ってしまう。十分に管理された環境の下でないと、病状回復は困難」。
診察で話したこと-二年前に既婚女性との関係はありましたが自分から完全に終らせました。以来性的な関係は誰ともありません。お酒は軽い晩酌程度で、酔うほども飲んでいません。この二年間は躁状態はなく、軽い鬱で人目を避けて暮しています。人目を避けることで躁鬱につながる刺激を受けないように心掛けています。

-という具合に「こういう事情でこんなことがあった」と話したことが、「本人はそう言うが、本当はこうだろう」と見られていたわけです。ぼくが「内容は…異常者で人間の屑で、社会のダニ」という診断書はそういうものでした。足かけ六年通院してきてそう判断されたのですから、主治医の診断も揺らがないでしょう。そういう人間と見られているのですから。

この医院直営のデイケアに通って通院以来初めての躁になったのも、患者間の問題もありましたが「朝酒を飲んで来たろう。帰れ」と帰されたのがきっかけでした。朝酒は飲んでいませんでした。晩酌の残り香か。デイケア内で親しい人にお酒臭いか訊いてみたら「しないよ」。でも疑われたまま強制的に帰された。以来デイケアは嫌な場所になり、自分からやめた時には躁になっていました。
不快な話題でごめんなさい。これからは通院も気が重くなりそうです。(5月3日・記)