ブラック・サバス3

初期サバスのアルバムはどれも甲乙つけがたい傑作揃いだが、グランジの胎頭時にもっとも影響力のあった作品とされるのが第三作の「マスター・オブ・リアリティ」だった。前作の70年9月から今作の71年7月はライブも多忙、ストック曲も尽きたため8曲中2曲がインスト間奏曲で全編34分と短いが、ソリッドなリフにはますます磨きがかかる。巻頭曲はずばり「葉っぱ」賛歌。前作には及ばないがアルバムは全英5位を記録。
[Black Sabbath-Sweet Leaf]'71
http://m.youtube.com/watch?v=6dxlEtUPk6E&client=mv-google&guid=ON&gl=JP&hl=ja

ギターのアイオミ(左利き)は右手の薬指と小指の第一関節をデビュー前にバイト中の事故で失っている。演奏からは微塵も伺えない。次も代表的名曲。
[Children Of The Grave]
http://m.youtube.com/watch?v=V_3SDVNja3Y&hl=ja&gl=JP&guid=ON&client=mv-google

次作「ブラック・サバスVol.4」は72年9月発表。複雑な構成とヘヴィなリフの融合に成功、さらにスケールを拡大した。この巻頭曲のライヴは珍しい。アルバムも好調で全英8位。
[Wheels Of Confusion]'72
http://m.youtube.com/watch?v=2dat2TtWmTM&gl=JP&hl=ja&guid=ON&client=mv-google

次の曲もライヴの定番曲になる。この連載ではなるべく市販のCDでは聴けないライヴ・ヴァージョンを掲載するようにしている。
[Tomorrow's Dream]
http://m.youtube.com/watch?v=t6UOD2VB-aw&client=mv-google&gl=JP&guid=ON&hl=ja

さらにライヴの定番曲が続く。アルバムの録音技術も向上したが、ライヴ・ヴァージョンの勢いはスタジオ版を上回る。
[Snowblind]
http://m.youtube.com/watch?v=GULVyFrbQy4&gl=JP&hl=ja&guid=ON&client=mv-google

(続く)