人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

桜えびチャーハン

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チャーハンの基本はといえば、とりあえず米飯と玉子とネギがあればいい。味を締めてくれるのが刻みネギの風味であって、味つけは市販のチャーハン用調味料が便利だがけっこうそれだけだと単調でもある。塩・胡椒は当然として粉末ガーリックは味が引き立つ。普通の長ネギ(白ネギ)ではなく細ネギ、わけぎなどはネギにニラやニンニクの風味を併せたような味わいがあり、売価は高いが少量でも効くので割高ではない。それにチャーハンを食べる時は味噌汁なり中華スープなりも添えたいので、薬味としてネギ類は欠かせない。

味つけ自体は特別な調味料があれば便利だし、なくても粉末中華調味料(ポークエキスやチキンエキスを配合した粉末コンソメ)、めんつゆ、しょうゆで十分おいしいチャーハンができあがる。逆に言えば市販されているチャーハン用調味料はそれ単独ではどうも一味締まらない。塩・胡椒、粉末ガーリック、粉末中華調味料、めんつゆまたはしょうゆ(この、仕上げに回し入れてジューッと湯気を吸収した飯粒がふくらむ様子はチャーハン調理の醍醐味でもある)で整えて、ようやく今夜のチャーハンも無事にできました、という気になる。

昨夜は冷やご飯と玉子ならあったがネギやそれ以外の具材(いちばんいいのは切り落とし焼豚、あとはかにかまとか魚肉ソーセージ)を切らしていた。でも乾燥刻みネギと乾燥桜えびならあったので、まあいいかと作ってみたのが上のフライパン入り画像になる。
やっぱり生ネギや生具材から炒めている間に自然に染みだすうまみ成分が、乾燥刻みネギや乾燥具材だと融けだしてこないようだ。だから普段と同程度に味つけしてもチャーハンぽい焦がし色が出てこない。

それは下の、丼に盛っていただきます寸前画像と見較べてみればわかる。二週間くらい前に写したやつだ。この時は生の長ネギの青葉の部分をたっぷり使い、切り落としチャーシューも厚切りハム一枚分くらい使った。調味料の配合具合は同じ程度でも、これだけ色味が違ってしまうのだ。
それでもまあ、乾燥刻みネギと乾燥桜えびのチャーハンはそれなりにおいしくいただいた。あ、そうだ、違いがもう一つあった。下の画像の濃厚な方には使ったが今回使わなかったのは、仕上げの胡麻油だ。この差はけっこう大きい。風味も胡麻油少々でぐんと深くなるのだ。