レディ・バード(タッド・ダメロン) とその派生曲

　作者ダメロンはビ・バップ草始期からの優れた作曲家兼バンド・リーダーだったが、ピアノ演奏は地味だったため傑出した奏者に恵まれないと録音がなかった。作者自身の初録音はこれ。
[Tadd Dameron Sextet fea.Fats Navarro-Lady Bird]'48.9.13
http://m.youtube.com/watch?v=QMsVHHwNrTA&guid=ON&hl=ja&gl=JP&client=mv-google

　この曲は40年代中期からライヴで演奏されていたので他人の改作が先にレコード化されてしまう。
[Miles Davis All Stars-Half Nelson]'47.9.13
http://m.youtube.com/watch?v=oLRpjbFuEsA&guid=ON&hl=ja&gl=JP&client=mv-google

　病身のナヴァロの後任にマイルス参加、バンドは『レディ・バード』を演奏しているのにマイルスは『ハーフ・ネルソン』を吹いている珍品ライヴもある。
[Tadd Dameron Quintet fea.Miles Davis-Lady Bird]'49.5.8
http://m.youtube.com/watch?v=ArI4jRGfwl4&client=mv-google&guid=ON&gl=JP&hl=ja

　さらに才人ベニー・ゴルソンがマイルスのバンドに提供した同曲の改作はコード進行と小節構成を踏襲しつつ、ほとんど『レディ・バード』の原型を留めない。
[Miles Davis Quintet-Stablemates]'55.11.16
http://m.youtube.com/watch?v=GQQaBxQ28YE&client=mv-google&gl=JP&guid=ON&hl=ja

『ステイブルメイツ』は他にも、
・John Coltrane(Paul Chambers Quartet,'56.3)/・Mal Waldron Quintet('56.11.9)/・Jackie McLean Quartet('59.10.20)/・Dexter Gordon Quartet('75.3.10)

　なども楽しい。どれも一癖ある演奏ばかりで面白い。