人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

アル中病棟入院記228

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(人名はすべて仮名です)
・5月14日(金)晴れ
「午前のプログラムはウォーキング。目的地はもみじ公園だが『ゆっくり組』の選択者の方が圧倒的に多いので市民プールまで行って休憩し、戻ってくる。外出時の団体行動を見ていると各人の意外なクセがわかって面白い。これは最初に第二病棟へ来た時にも思ったが、今回も思った。最初の時と今では自分以外は全員入れ替わっているからだ。やはり池田くんが我が道を行っている。注意されても携帯電話を持って歩き、歩きながら缶コーラを飲み、いきなりせんべいの袋をポケットから取り出して歩きながら食べる。わざとやっているのか地があれなのかわからない」

「病棟に戻って携帯電話を出してもらい、規則では病棟内で携帯電話の操作は禁止なのだが外来ロビーは落ち着かないからカーテンを閉めてベッドに座って滝口さんへの返信を打つ。長くなるので昨日の話題とメールが未着だったので返信を打てなかった事情まで書いて、昼食前に送信。昨日の話題とは、つまり退院日が20日に決ったので17日の勝浦くんはともかく、車で迎えは好意だけ受け取る、早い話遠慮する、と今まで何度も言ってきたことだ」

「昼食後にちょっとしたトラブルがある。ホワイトボードへの記載に午後一時半~副院長診察とあるのに勝浦くんが気づき、ならば掃除は30分繰り上げなければならない。そこで日直の佐藤さんに掃除開始の音楽は一時から、と伝える。部屋でメールの続き(二通目)を打っていると掃除開始の音楽が始まったのでデイルームに行き、椅子上げと掃除用具の準備。だが大芝くんや中里さんから診察はプログラムか、職員の指示もないなら繰り上げる必要ないではないか、などなど納得できない、断固反対という意見が出て、改めて通常通り一時半開始になる」

「一時半からの掃除はラジオ体操も含めて10分もかからなかった。椅子上げ始め準備はしてあったからだ。また部屋に戻ってメールの続き。一時半からの副院長の診察で、院長は会長職になり副院長が今日付けで院長になった、という話が伝わる。水曜の防災訓練の訓辞代行はその布石、というか、お披露目式だったわけだ。その新院長の診察中にアナウンスで、二時からの予定の酒害教室は二時半になりました、と流れる。メールの方も二時半ギリギリに仕上げて送信」(続く)