人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

Gang of Four-PEEL SESSIONS(rec.1979-81/rel.1990)

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イギリスのポスト・パンクのバンド勢でも異彩を放ったのがニュー・レフトの校風を持つリーズ大学の学生バンド、ギャング・オブ・フォーで、デビュー・アルバム『エンターテイメント!』(邦題。正しくは『エンターテインメント!』)を79年9月に発表します。同年同月にはワイヤーがラスト・アルバム『154』を発表し、ザ・ポップ・グループのデビュー作『Y』が同年4月、ジョイ・ディヴィジョンのデビュー作が同年6月でした。テレヴィジョンのデビュー作(77年3月)~ザ・ポリスのデビュー作(78年11月)、さらにギャング・オブ・フォーらを踏まえてデビューしたのがU2(80年10月)、エコー&ザ・バニーメン(80年7月)らの少年バンドで、デビュー時期は一年遅れ程度でもオリジナリティを創造したバンドと先達から応用したバンドの違いがあるのです。
ギャング・オブ・フォーのオリジナリティは鋭角的なギターと極端にミニマムなファンク・ビートの導入でしたが、デビュー作があまりに傑出していたため第二作『ソリッド・ゴールド』の発表は81年3月となり、そのためデビュー作以後は迷走したバンドと目されることになりました。
83年解散、88年の再結成を経て90年に発掘発売された『ピール・セッションズ』はデビュー作以前のラジオ番組用スタジオ・ライヴが2回分で8曲あり、すべてデビュー作収録曲になります(デビュー作は全12曲)。また、81年のスタジオ・ライヴは第二作から2曲、シングルから1曲を発売当月に披露したものです。
全11曲40分弱、未CD化のラスト・ライヴ・アルバム'At the Palace'84.11と併せて再発売が望まれる、貴重かつ優れたドキュメントといえるでしょう。

[1st Session/Jan.9,79]
*13:30
http://m.youtube.com/watch?v=ce_Uuxe4oGk
1.I Found that Essence Rare/2.Return the Gift/3.5.45/4.At Home He's a Tourist

[2nd Session/Jul.2,79]
*15:22
http://m.youtube.com/watch?v=3RHs8NCVz9s
1.Natural's Not In It/2.Not Great Men/3.Ether/4.Guns Before Butter

[3rd Session/Mar.9,81]
*10:59
http://m.youtube.com/watch?v=oU6QHHB7a6k
1.Paralysed/2.History's Bunk!/3.To Hell With Poverty