人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

恋愛エリートと恋愛難民

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あらたまい(著者名)の話題作『巴マミの平凡な日常』の第二巻が出ました。これはアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の二次創作と呼ばれるジャンルの作品で、元々同人誌で評判の良かったものが芳文社の「まんがタイム」増刊号の不定期刊「まんがタイムきらら☆マギカ」に創刊号から目玉作品として抜擢された、『魔法少女まどか~』の後日談の体裁をとったコメディです。ヒロイン巴マミは『まどか』ではヒロインまどかの一学年上の、中学三年の憧れの先輩魔法少女という役回りで、金髪・縦ロール・優雅で実戦経験抜群という「お蝶夫人」的な役であり、『まどか』が放映され反響を呼んだ2011年度の『現代用語の基礎知識』には「マミる」という派生語も採用されました(実話)。

その優雅なマミさんが『まどか』の魔法少女たちの中で一人だけ30歳独身派遣OLに、というコメディがこの作品で、ご覧の表紙の通り第一巻ではラーメンの鍋食い、第二巻でも中学時代のジャージに裸足という念の入りようです。
通販サイト「アマゾン」のユーザー評に「愛しのマミー」と題し「お待ちかねの第二巻。我らのマミさん、再びです。愛しさがパワーアップしています。妙にリアルなのは作者のフィードバックでしょうか」という賛辞がありました。これが面白いので引用します。

社会学者の宮台真司氏の話では、恋愛をする際に男女をレベル別にABC.を分けると、男のA.クラスは女のABC.を満遍なく選ぶのに対し、女はABC.全てが男のA.に向かうそうです。つまりBCクラスの男はきっかけすら与えられないという事です。
そしてA.クラスの男は数量限定ですから女の方もたくさんあぶれます。こうして一部の恋愛エリートと、その他大勢の恋愛難民が生まれるのです。
これは、世界遺伝子選手権を戦う女性からしたら至極まっとうな行動で、なんら非難される事ではありません。
厳しい自然の掟は人間にも例外なく適用されます。
男が出来る唯一の対策は、『A.クラスに入る』事でしょう。」

「こうした社会現象を体現する愛しのマミさんの物語に星五つです」とこの評は結ばれますが、この恋愛エリート・恋愛難民説、果たして現実ではどこまで妥当でしょうか?酒席の話題にはもってこいですが、男性女性独身既婚者入り混じると洒落では済まない恐れもありそうです(笑)。