人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

夏の涼しい自炊

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女の人のブログには料理の画像がとても多い。男性のブログで料理が出てくる割合の10倍は料理の話題なのではないか。外食を写したものも多いが自作料理がなんと言っても多い。男性のブログで料理が多い場合はたいがい食べ歩きなのとは対照的だが、男と女といっても同じ人間なのだから、これほどに違いが生じるのおかしくないか?

とはいえ、これまで身近に接した友人知人でも自炊が当り前の男は確かに滅多にいなかった。障害等級一級の友人がいて、彼の障害給付金は筆者より月額二万円以上多いが、食費で消えるという。彼の場合は障害が自炊を困難にしているのだし、筆者も障害給付金をもらっていた時期には完全に三食自炊する意欲も能力もなく、加算分は外食や市販の弁当、お惣菜などで使い切っていた。

母も父も普通に料理を分担する家庭環境だったのも大きいのだろう。子供なりに手伝わされていたから、一般的な家庭料理の調理方法は覚えてしまった。これは10代で母を亡くしてから役に立ったし、再婚した父の奥さんから煙たがられる原因にもなった。
自分の結婚後は明らかに妻より手際も腕もいいので家庭料理も赤ん坊のミルクや離乳食も、かみさんの弁当も毎日作った。これも離婚の原因になったかもしれない。妻がやりたいと望んでいたことを結果的に横取りしてしまったのだ。

さっき別れた妻の名前を思い出そうとしたら、五分間くらい思い出せなかった。最近近代のゲイ文学について考えていて、当時はゲイであろうと性同一障害であろうと異性愛者として育てられるから、あながちゲイの異性愛不本意ではないわけだ。「料理しない」のが男の特性なら筆者は純粋には男ではないかもしれないが、ゲイでも性同一障害でもない。異性愛者ですら本質ではなくて、恋愛感情の対象がたまたま女性ばかりだったのかもしれない。つまり女だからではなく人間として愛したということで、性愛が伴うのに矛盾はないだろう。

夏なので熱い料理は夜涼しくなってからにする。カレーチャーハンも大根の葉の味噌汁も冷めてからいただく。鶏卵のコレステロールは現在の栄養学ではさほど気にすることはないそうなので、一パック買ったらすぐ茹で玉子にして冷水にさらし殻を剥きやすくする。一日二個は食べる。冷蔵庫保存で五日は十分持つ。
…つまり、自炊するのが好きな男がいても良いではないか。それだけだ。