人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

Amon Duul II-Phallus Dei '69

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何を隠そう筆者が初めて買った英語圏以外のロックはこれだった。カン、クラフトワークタンジェリン・ドリーム、アシュラ、アフロディテス・チャイルド=ヴァンゲリスくらいは知ってはいたがインターナショナルなロックバンドという認識だったし、歌詞も英語かインスト曲だった。ABBAハノイ・ロックスも世界進出した英語バンドだし、イージービーツやAC/DCなどのオーストラリアのバンドやハート、ラッシュら英語圏カナダのバンドも英米ロックと同じ感覚で聴いていた。

このアルバムを知ったのはたまたま行きつけの中古レコード店に安く出ていたからで、西ドイツ(当時)のサイケデリア(プログレ?)を代表するバンドのデビュー作で代表作と知り買って聴きぶっ飛んだ。英米楽天的サイケと全然違うオカルトSF的バッド・トリップ音楽だった。次に買ったのはオザンナ『人生の風景』、次はピュルサー『ハロウィン』だった。イタリアとフランスのバンドで、やはり英米ロックとは全然違う。だがアモン・デュールはインパクトと異端度では最大級だと思う。男女のツイン・ヴォーカルなんですが、わかります(笑)?
[Amon Duul II-Phallus Dei/Full Alubum '69]
http://m.youtube.com/watch?v=DT2Pk46nXU8
[アモン・デュールII/神の鞭]
1.カナーン Kanaan 4:03
2.善、美、真実の為に Dem Guten,Shonen,Wahren 6:14
3.堕天使ルシフェル Luzifers Ghilom 8:35
4.ヘンリエッテ ヒキガエルの尻尾 Henriette Krotenschwanz 2:03
5.神の鞭 Phallus Dei 20:49
(LPでは1-4がA面、5がB面全面を占めていたが、リマスターCDでは曲順が5,1-4に変り、10分を越える未発表曲が2曲追加されている)

タイトル曲『神の鞭』は68年夏に24分のライヴ映像がインディーズの短編映画として撮影されており、カメラマンには無名時代のヴィム・ヴェンダースも名を連ねている。DVDでは画像下で市販されている。
[Phallus Dei/Film '68]
http://m.youtube.com/watch?v=icZsUZTvaSE