人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

焼きそばはうまい。だが…

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夜は遅いなりに朝も遅いが、それなりに決まった時間に起きているから、生活リズムにそれほどの乱れはない。かえって社会人だった時(現在は病気療養中)の方が狩猟民族のような生活をしていた。そういう生活の無理がたたって病人になったとも言える。狩猟時代の人間の寿命は短かった。それはそれで、人間の自然な生活形態のひとつではある。だがこの作文の目的はヤキソバについて語ることにある。
朝の遅い人間の一日三食は、だいたい昼食、夕食、夜食といった具合になるだろう。一日の最初の食事が昼食だから、お茶漬けとか味噌汁に漬け物にご飯とか、納豆とかその程度になる。早い夕食は夏のあいだは盛りソバと大根おろしでひと夏飽きなかった。冷やし中華も大好きだが、具材にキュウリとハムくらいないと食べた気がしないので割高だし手間がかかる。実は去年の夏は冷やし中華とソバを8対2くらいの割合で食べて過ごしたが、冷やし中華は三日続くと飽きる。だが三食入りの麺はともかく、キュウリとハムは足が早いので一旦冷やし中華のスパイラルにはまると昨日も今日も明日も連続冷やし中華という事態に陥るのだ。冷やし中華とソバの比率が逆なら飽きもこないだろうがキュウリとハムがそれを許さない。一人暮らしの食事はつねにそういう不便がつきまとう。

秋になり、さすがに盛りソバも盛夏ほど美味しく感じなくなった。うどんを買ってきて鍋焼きうどんや焼きうどんにする。美味い。合間にはスパゲティにした。要するに夕食は麺類枠みたいなものだ。一日一麺の男とブログ名を変えてもいいほどだ(または「愛の修羅場」と言ったら経歴については大体知っている訪問看護のコイケさんにウケた)。
今週は一週間、三食入りの袋麺の蒸し中華麺を買ってきてヤキソバの夕食をいただいた。具材はキャベツと豚コマがあればよく、玉うどんには調味料がついていないから焼きうどんの時はしょうゆ、ソース、焼き肉のタレなどを使ったがヤキソバは添付の粉末ソースで仕上げ、青のりは常備していないが練りからしを添えて、酢を麺全体が吸い込む程度に注いでいただく。これは山口県出身の人に教わり、とにかく中華麺類(中華麺でなくても焼きうどんなど)はすべて練りからしと酢が合う、言われてみればどこのラーメン屋にも酢は出ているし、九州ラーメン系のチェーンなどでは特に目立つのを見ると、酢自体は栄養価を伝々するようなものではないが、油脂分の分解を促進させ代謝を高める交換があると思える。インスタント麺にはいまいちだが、生麺から調理したラーメンやちゃんぽん、炒め麺に酢をかける習慣がつくとちょっと引き返せない。

だが粉末ソースのヤキソバは屋台のヤキソバのようにおいしいが、毎日毎日一週間食べると三日目くらいからは飽きがきた。豚コマの賞味期限と買い置きの生麺から連続一週間になったのだが、うどんの方が汎用性が高いのを実感した。鍋焼き、肉すき、汁うどんはもちろん、焼きうどんにするにしてもベーシックなところでしょうゆ、ソース、塩こしょう、中華コンソメ、焼き肉のタレ、と味のヴァリエーションが豊富にある。ヤキソバはもちろん美味い、塩ヤキソバやカレーヤキソバという手もあるだろう。だが一週間続けて食べるものではありません。