人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

鍋焼ききつねうどん

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[鍋焼きうどん]
 鍋焼きうどん(なべやきうどん)は、うどんを用いた料理の一種。鍋焼き、煮込みうどんとも呼ぶ。 一人用の小型の土鍋にめんつゆとうどんを入れ、その上にシイタケ、かまぼこ、ニンジンやネギなどの野菜類、エビの天ぷら、生卵、麩などの具を乗せて煮たもの。グツグツと沸騰したまま供し、鍋から直接食べる。具は多様で卵を伊達巻に代えたり、つみれや蒲鉾を入れる店もある。調味料に味噌を使用するものは「味噌煮込みうどん」と呼ぶことがある。
 「焼き」の名を持つが、いわゆる焼きうどんとは全く異なり、鍋料理の範疇に入る。
 蕎麦屋うどん屋でも定番のメニューであるが、調理に時間や手間がかかるため、立ち食い形式の店ではほとんど見られない。大部分の店では冬期間のみに提供する。明治時代には焼き芋屋のように冬に棒手振りが行商を行っていた。スキー場のレストランでも人気が高いメニューであるが、効率などの観点からたいていは冷凍食品を用いる。 使い捨て可能なアルミ箔製の鍋に、麺とだし汁、具材をひとまとめにパックした商品も作られている。近年ではIH調理器に対応した商品も登場している。

(松山の鍋焼きうどん)
愛媛県松山市内には鍋焼きうどんを出す食堂が多い。市内中心街には、戦後すぐから営業している老舗店が2店ある。その特徴として、やわらか麺、甘めのだし汁が共通項として挙げられる。2006年秋の地元誌の調べによると、120軒余りのうどん店でメニューに載っている。また、夏季を含めた通年で提供する店が多い。
(以上ウィキペディアより、脚注略)

 と、簡単に解説を引用で済ませたところで駄文に行く。今回は鍋焼ききつねうどんにした。正確には鍋焼き月見きつねうどんというべきだろうか。玉子を加え、鍋焼きに煮込んだだけで立ち食い食堂のうどんから小料理店の一品料理に出世してしまったような気がする。しかし手間はさほど変わらず、かけうどんに味つけ油揚げを載せたものは普通の鍋で麺を茹でて湯切りして丼に移しかけつゆをかけただけだし、鍋焼きの方は沸騰した湯で土鍋に麺をほぐしてめんつゆと具材を加え電子レンジで3分~4分加熱しただけで、むしろ調理工程では鍋焼きうどんの方が楽をしている。かけつゆのうどんの場合は長ネギは細かく刻むが鍋焼きではむしろ大まかに切って煮込む。上記の引用解説では手間と時間がかかるというが、茹でた鍋から丼に移す手間がないし、煮汁がそのままつゆになるから、自炊で一食分を調理するにはかえって鍋焼きうどんの方が手間も時間もかからない。
 何より利点は、電磁湯沸かし器と電子レンジだけで調理できることだろう。ガスコンロを使う作業は一人分の調理には効率が悪いし、うちは都市ガスが通っていないから浴室はLPガスの給湯式だが、今どきLPガスのガスコンロはなかなか売っていないので料理はカセットコンロで作っている。1本約100円のボンベで3時間持つ。だが火を使う料理は慎重さが要求される。レンジ料理でも加減を見なければならないものは多いが、鍋焼きうどんはその点ごく大ざっぱで出来上がる。玉子粥なんかもレンジを使った方が早い。しかも土鍋自体は、コンロにかけると触れられない熱さになるが、電子レンジなら熱くならない。
 さて、この冬は鍋焼きうどんを讃える作文はこれが2本目になった。実際に鍋焼きうどんを食べている頻度からすれば、まだあと2回くらいは載せるんじゃないかという気がする。
(比較画像・きつねうどん)

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