人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ピーナッツ畑でつかまえて(38)

 ネネちゃんの言うことは難しくて、オラちっともわかんないゾ、としんのすけは言いました。おいおい、しんのすけ、と風間くん。ぼくもわかんないや、とマサオくんがいうと、ボーくんがボー、とマサオくんの肩を叩きました。しかし話を手っ取り早く先に進めるためには、欽定訳聖典の出番が必要です。すなわち神のお言葉に耳を傾けなければなりません。
 彼ら5人のプロフィール-

・風間 トオル(かざま トオル
 幼稚園児ながら英語やさまざまな知識を知っている。しんのすけ曰く大親友かつ「お互いのホクロの数まで知り尽くした関係」。しかし、本人は嫌がっている。後述の魔法少女もえPなどの少女向けアニメのファンであるが、皆には隠し通している。少しプライドが高い。
桜田 ネネ(さくらだ ネネ)
 5歳児とは思えないほどおませな女の子。自分が設定を考えるリアルおままごとが大好きだが、しんのすけ達からは不評である。
・佐藤 マサオ(さとう マサオ)
 坊主頭とまるい顔から「おにぎり(君)」というあだ名を付けられてしまった。臆病で泣き虫だが、その一方で漫画が得意である。
・ボーちゃん
 名前の通り『ボー』っとした男の子。相槌を打つ時や返事、感情を表すときなどに自ら「ボー」という。
また、珍しい石などを多くコレクションしている。たまに冴えた一言を言う。

 オラが抜けているゾ、としんちゃんはふくれっ面をしました。お前のはちょっと長いんだよ、と風間が聖典をめくりながら、あ、短いのもあった。えー、やだオラ。それにしなさいよ、とネネちゃんが断固として口を挟みます。じゃ、いいけどさ、としんのすけ

野原しんのすけ(のはら しんのすけ)
 本作の主人公。アクション幼稚園(アニメではふたば幼稚園)に通う幼稚園児。

 それだけ?そうだよ、だってそう書いてあるんだもの。ここはアクション幼稚園だったの?アニメってどゆこと?……納得できないゾ、オラ長い紹介がほしいゾ!
 そうですわしん様、と酢乙女あいちゃんが割って入りました。

・酢乙女 あい(すおとめ あい)
 ひまわり組の園児。しんのすけの事を溺愛しており、しん様と呼んでいる。お弁当を作ってあげるなどの家庭的な一面を見せるも、中身は全て高級料理店のシェフが作っている。

 なによあんた、とネネちゃん、私たちの話に口を出さないでよ。しん様のことで私をのけ者にはできませんわ、とあいちゃん。いわゆる女の戦いです。