人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

スパゲッティに欲しいのは

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 タバスコだよな、という人もいるだろう。気持はわかる。ラーメンには胡椒やラー油、うどんやそばには(温麺なら)七味、もりそばならわさびがないと物足りない。もっとも筆者はラー油は効きすぎるのでよほど体調絶好で気が向いた時でないと加えない。また、スパゲッティには粉末ガーリックが実は合う。世間では周知なのかもしれないが筆者は数年前初めて試してみた。魚介類のスープ・スパゲッティには明らかに刻んだガーリックが入っているから他のスパゲッティ・ソースにも合うんじゃないかと試してみたら、トマトソース系にもホワイトソース系・チーズソース系にもばっちりなのだ。和風スパゲッティには合わないことはないが、やや強い。和風の薬味、たとえば青じそ大根おろしの風味を相殺してしまう。
 あまり食のことばかり書くと、肉料理などはヴェジタリアンの人には不愉快かもしれないが、まあ薬味ならば結局は好みの問題に行き着く。それに最近は麺類というとうどんのことばかり書いている。実際ほぼ毎日うどんばかり食べているからしかたないのだが(この作文は実は日記なのだ)、たまにはパスタ、もといスパゲッティが無性に食べたくなる時がある。ヴェジタリアン的にはパスタも赤信号か?しかしそうそう何もかも排斥してはかえって虚弱になりはしないかとも思うが、そういう議論は置いておく。スパゲッティならこれだけはトッピングしたい、というもの、それが本題だった。
 画像で一目瞭然だが、筆者の場合チーズがそれになる。チーズを絡めていないと物足りない。だが粉チーズは割高につき、たっぷりかけたい筆者のような場合にはあんなのは数回で使い切ってしまう。筆者の昔の仕事仲間で乱暴なやつがいて、数人でパスタ店に入って全員同時に料理が届いた。そいつはやおら粉チーズの蓋を外すと自分のパスタに全部ドサッとぶちまけ、店員に粉チーズのおかわりを頼んだ。自分ひとりだけ先に全部かけるのかよ!だってどうせ足りなくなるならこの方が早いじゃん、とそいつは悪びれもしない。どんなものだろうか。
 話を戻すと、粉チーズは割高ということだった。80g入りで400円前後はする。そこでナチュラルチーズを買ってきて毎食ごとにフォークなどで砕くか、スライスチーズが特売ならこれは指でちぎりやすい。それなら1回分で20gはたっぷり使える。この画像はスライスチーズをちぎってミートソース・スパゲッティの上に撒いたものになる。
 作業中にスパゲッティが冷めてしまう時がある。今みたいな冬場はそうだから、チーズを撒いてから電子レンジに40秒ほどかける。40秒くらいで十分温まるし、それ以上かけると麺の表面が乾燥しソースがはねるのでラップをしなければならない。チーズは種類によっては40秒で溶けるものもあり、溶けないものもある。ピザやグラタン用のチーズだと最初から細切りになっているし、加熱調理用となってはいるがこの程度レンジにかければ十分。あれが一番使いやすくて割安かもしれない。欠点は開封したらかびやすく、せいぜい一週間以内で使い切らなければならないことだ。毎日スパゲッティというのはソースの種類を変えてもうどんやラーメンより飽きる。スパゲッティは麺自体が食べごたえがあるわけで、サラダ油で炒めて塩・胡椒、またはしょうゆでもいいが、麺だけでも食べられるくらいのものだから、そう毎日毎日一週間も続けて食べると飽きてくる。
 パスタ店のメニューによっては、これはピクルスなんだろうな、という黒すぐりのようなものがソースに入っている時がある。黒すぐりのピクルスでいいんだろうか?あれもなんてことないようなものだが、カレーに福神漬け、またはらっきょう(こちらの方が近いか)的な、全体が同じ味の一品料理に息抜きになる効果を上げている。今思いついたが、和風スパゲッティなら支那竹(支那、というのはスマホのワード・ソフトの変換候補にないんだな)やキムチなんかは合いそうだ。青じそドレッシングで和えてメンマを添えれば、夏向けのスパゲッティ・サラダにはちょうど良い感じがする。今の季節に思い浮かべても寒々しいだけだが。