人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ビビンククス(ビビン麺)

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 昨日、ブログ開始から3年9か月目にして累計訪問件数92,000ヒットを越えた。地味な内容の割にはチェックしていただけているようで、作文冥利につきる。さて……
 ジャージャー麺は自己流でソースを作ったが、今回はスーパーで見かけたレトルトソースを使った。ジャージャー麺なら中華料理店で食べたことがあるが、ビビン麺は食べたことがない。レトルトソースのパッケージにはうどん、そうめん、ラーメンにレトルトソースを和えた画像が印刷してあった。和えてあるあたりからしジャージャー麺と違う。ただ、細切りきゅうりや細切りネギを添えてあるところはジャージャー麺と一緒のようだ。
 ならばジャージャー麺の回でウィキペディアから引用したように、これはジャージャー麺の韓国流アレンジなのか?と思うと、ジャージャー麺とは別の韓国独自の麺料理になるらしい。結局今回もウィキペディアの解説を頼りにするが、こうなる。

(ウィキペディアより)
 ビビンククスは朝鮮半島の北東部、咸鏡道の代表的な麺料理の一つ。コルトンミョン(骨董麺、こっとうめん)とも呼ばれる。また、日本ではピビン麺ビビン麺という呼び方もある。

[作り方・食べ方]
 ビビンククスは韓国料理の中でも特に夏期に非常に人気がある伝統的冷製麺料理である。日本のそうめんにも似た非常に細い小麦粉もしくは蕎麦粉の麺を使い、コチュジャンなどのソースと和えている。「ビビンククス」とは「かき混ぜられた麺」または「混合された麺」を意味する。
 牛から取った冷たいスープを含む韓国の冷麺は、他国の麺料理とは異なる強くスパイシーな味と香りがある。唐辛子粉を主原料とするコチュジャンは、みじん切りのニンニクを加え、その甘味と酸味は、酢と砂糖で加味されている。大半の辛い冷麺には胡麻油が少量入れられ味に深みが与えられている。冷麺類には、ゆで卵、酢漬け大根、韓国海苔、スライスしたキュウリなどが麺の上に盛られ、薄切りした梨やトマトも盛り付けられる場合もある。

 以上引用終わり。ジャージャー麺の項目よりずいぶん簡略だが、ヴァリエーションがそれほど多くないのだろう。この記述式からならそうめんかひやむぎあたりを使う方がビビンククスに近いだろうが乾麺の買い置きはないし、生麺のうどん玉とラーメンがあるがここはジャージャー麺との比較で同じ土俵で勝負を見とどけたい。つまりジャージャー麺では生ラーメンを使ったので今回も生ラーメンで食べてみて、どう違うのかを見きわめたい。ただ、韓国料理というとどうしても辛いというイメージがある。パッケージにも「ピリッと旨辛」と書いてある。私は辛いのは苦手である。なのできゅうりはジャージャー麺より多めにした。

 またジャージャー麺の反省から、細切りは難しくて勘弁だが刻みネギを添えた。レトルトソースは2~3人前とあったので、半分量を使う。半分の半分を麺に和えて、半分の半分は麺の上にかけて刻みネギや細切りきゅうりと混ぜながら麺と絡ませて食べるようにした。
 食べる直前に写真に撮っておく。あまりジャージャー麺と変わり映えしないようにも見えるが、やはり刻みネギを足しただけでも旨みがありそうに見える。また食べ始めてからそうだ紅生姜、と気づいたが、もうかなり崩してしまったのでこれから添えても写真は残せない。

 それで味は、というと、これがあまり和風ジャージャー麺と大差ないのだ。細切り人参と細切りのきくらげが入っていて、自作したジャージャー麺より胡麻油が効いているが、どう違うかと言われると同じメニューを別の店で食べる程度の違いしかないように思える。これは別にジャージャー麺なりビビンククスなりに原因があるのではなく、日本に入ってきて和風にアレンジされた結果ほとんど同じものになってしまった、と考えられる。つまりビビンククスならぬビビン麺はこういうものなのだろう。デミグラスシチューとハヤシがどう違う、みたいになってしまったようなものかもしれない。