人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

真夏の夜のチャーハン

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 体調を崩すほどなら問題あろうが、偏食とは各人の勝手なのだから責められることでも責めることでもない。ただし人生どんな境遇に陥るかわかったものではないから、人間の食い物とされているものにはひと通り苦手意識を取り除いているに越したことはない。普段自分で選べる食生活なら原則的にはどんな偏食だって許されるが、自分で食事を選べない状況だっていつ巡ってくるかわからない。誰しもいつ入院を伴う疾病や負傷が待ちうけているか万全な安心があるとは言えないし、それにこの国にも警察と称した拉致監禁機関が国家規模でわれわれの治安を守っている。公正な法で裁かれるまでにも未決囚監で禁固されながら最低90日間は朝昼晩の餌をいただく。無罪であっても法的にこの禁固は正当化され、裁判後には何のフォローもない。何でこんなことを思い出したかというと、ひと夏拘置所で未決囚生活を送ったことがあるので夏といえば務所、と自然に鬱積した気分になるのだ。だが話題は楽しい食生活で、上の画像は中華チャーハンになる。ベーコン切り落としに油は多めに炒め、粉末中華コンソメと塩胡椒、粉末ガーリック、しょうゆ少々を加えて炒め、仕上げにわけぎを加えた。

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 次のはカレーチャーハンで、中華チャーハンの粉末中華コンソメが粉末カレーパウダーミックスに代わり、しょうゆは入れないだけの違いしかない。少しご飯がダマになってしまった。切り落としベーコンと玉子がまだある。少量買うのは割高だし、ベーコンと玉子を使うとなるとベーコンエッグ(味気なくて好きではない)かラーメンの具というところか。ひとり暮らしの食生活、それも自炊の飽きてくる面は、同じメニューか、せいぜいほぼ同じ食材から別の料理をでっち上げるくらいで、どうせ食べるのは自分と想うと味さえ整っていれば良い。真夏の夜のチャーハンなんてそれほど投げやりなものだ。あ、中華チャーハンに紅しょうが、カレーチャーハンに福神漬けというのは見違えるほど味が引き立つ。カップ焼きそばですら紅しょうがを添えていただくだけで料理らしい風味になるのだ。冷やし中華や豚骨ラーメン、ちゃんぽんは言わずもがな。つい最近まで気がつかなかった。歳をとって味覚が変わったのだろうか。