人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ヤキトリ屋の真実

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ネタに詰まると出てくる「こーちゃん」。前回はシャッターが閉まっていたが、今回は開店してからの外観を盗撮してくることができた。盗撮というといけないことやあぶないことでもしているようだが、前回紹介した時には気がつかなかった。このヤキトリ屋、道を挟んで斜め前は例の「サンマー麺」なのだ。
40年来スリーパー(スリーピング・スパイ)を張っている謎のラーメン屋と、謎なんかはこれっぽっちもない年金じいさんの趣味のヤキトリ屋(カウンター5席)。ラーメン屋は午前11時から午後10時まで営業しているが、客が来ようが来まいが関係ないのだ、スリーパーだから。ラーメン屋を装っていることに意義があるのだ。
一方こーちゃんときたら営業時間午後4時~午後9時である。じいさんひとりでも客5人ならのんびりこなせる。たぶん土地も掘っ立て小屋もじいさんの地所だろう。赤字でも黒字でも納税額に影響はないにちがいない。土地っ子らしくて、じいさんがまたよくしゃべる。きっと「町の小さなヤキトリ屋」がじいさんの長年の夢だったのだ。だが待てよ。
ラーメン屋とヤキトリ屋を隔てる街道は、小田急線の開通と共に県道に開墾されたもので、それ以前は地続きの畑だったと思われる。おそらくヤキトリ屋がラーメン屋の地主だという推測が立つ。
じいさんがラーメン屋の斜め前でヤキトリ屋をやっているのも道楽とか偶然ではないのだ。こんな田舎町の片隅で、国家レベルのスリーパー対決がひっそりと行われているのである。
(ちなみにぼくの病気では、スパイがどうのこうの言い出したらレッドゾーンと呼ばれている-笑)。