人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

年末年始の過ごし方

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 年末年始は入院が恋しい、というよりも、生活上の便宜による一時避難という感じです。あったかいし、ひもじくないし、ひとりを避けられるし。ひとり暮しで療養中の精神障害者、経済的には生活保護受給者という条件のなかで、どうやってそのときどきを乗り切っていくかは、望む・望まないをかかわらず覚悟が必要です。自分自身に対してケースワーカーにならなければなりません。
 今の生活は自己管理だけでもぎりぎりですから、いっそ入院してしまうというのも選択肢になります。自分自身でもこうした手段で乗り切るような生活には予想が及びませんでした。まあ、この現状なら入院は避けられそうです。
 危険なのは急な容体悪化であっても、ぎりぎりの年末年始では緊急入院がかなわないことで、余裕を持った状態を維持し続ける必要があります。悪化の徴候が2週間前にあったら、在宅のまま乗り切れるか、大事をとって入院を検討するか、切迫した事態になる前に考えなければなりません。当面の頼みはいざとなったら生活保護医療による医療保護制度だけになります。自力でどこまでいけるか、それが本当に困難になった時は入院。
 実家とは、別れた妻・娘たち同様、まったく交際を断っています。それが先方の希望ですから。これもいやな親族関係ですが、先はどうなるかもその都度変わってくることでしょう。
 通院や訪問看護の方は医療として、自分の意志で受け入れています。もともと病身の生活保護受給者の場合は、医療を受ける・社会復帰の意志があるというのも義務になります。就労可能まで回復しても、おそらく社会的失業は回復できないでしょう。病気の性質からいって、いわゆる「生涯治療」は回復の程度を問わず逃れられません。
 教会の礼拝に出たり画廊を見に行ったり、繁華街にでかけたり、そういったことから少しづつ回復していくしかありません。社会的存在としては今は限りなくゼロに近い状態です。リハビリ施設(デイケア)ですら無理、と診断されている。そこから回復しなくてはならない。現状がどうであれ、根気よくやっていかなくては、と思っています。
 入院していいことと言えば、十分な静養による体力・体調の顕著な回復、病棟内の見聞と入院ルポルタージュの現場執筆、読書ですね。これまでの入院で大学ノート3冊分の記録があり、漱石全集、大杉栄全集、花田清輝全集、カミュ全集を精読する機会がありました。次に入院する時は……それは考えないようにします。