人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

療養三題噺(5月7日・月曜)

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ライター時代に使った手で便利だったのが、文章構成を三題噺にするやり口だった。本来文筆家にプロもアマもないが、プロには書けない文章はない、とは言える。それにはやっぱり質量ともに並々ならぬ読書と膨大な作文経験があり、それなりの得意技を身につけているのだ。
プロはよく知っていることならもちろん、よく知らないことでも依頼があれば書く。この場合にわか仕込みの知識という点では読者と変わらない。間接取材や文献は欠かせないが、必要なのは記事内容に一本筋を通すことだ。そこで組み立てとしては三題噺に似たものになる。まず題目があり、それを観察する視点があり、第三の視点からそれをまとめる。またはまとめない。まとめなくていいのか?と思うがまとまらないときはまとまらないのだからいいのだ。

今日は内科・メンタル・眼科と3軒午前中ハシゴしてきた。こういうと大変そうだがどこもぼくの住まいから徒歩1分だ。桜は既に初夏の葉桜になっている(図版上)。
内科では楽しみな「週刊文春」を読む間もなく呼ばれる。高尿酸値血症はもう服薬不要、中性脂肪は服薬継続。体重は75kgから70kgに落ちた。採血の時「これで何calくらいなんでしょうね」と訊いたがフフッと笑われる。「しばらくしっかり押さえていてくださいね」「はい」(図版中)。

内科の隣がメンタル。ここの待合室は携帯可。ジョン・レノン全訳詞にコメントが入っていて嬉しい。ぼくは手間の割に反響の乏しい記事ばかり書いてる。
ゴールデンウィーク中は天候も悪くて、DVDやテレビの映画見てゴロゴロしてました。病気は心配でしたけど、悪化したらしたでどうにかなるだろ、と開き直ってました。それと足むずむずがひどかったです」
「それは天候のせいだと思うよ」
リューマチか、おれは。

眼科は午前の受付時間ぎりぎりに飛び込む。遠視は前回で確定したので、緑内障(視野の欠損)の検査から始める。片眼ずつ光の点滅の見える範囲を調べるのだが、光ったのか錯覚だか紛らわしい。
検査結果は右目正常、左目の上一帯に視野狭窄がある。眼鏡は遠近両用とはいかなくなった。すぐに治療かと思っていたが、まだ治療には及ばず、3か月後の検診でよいという。肩透かし。午後は「相棒」の再放送だ。
帰宅するとアパートの中庭に宇宙人の落書き(図版下)。きっと宇宙人は楽しかったに違いない。