人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

暗黒クラシカル・ロックに笑え!

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ユニヴェル・ゼロ。ベルギーの誇る前衛ロックバンド、1977年デビューだから今年35周年だ。筆者はその年、中学一年生。実行力はともかく能力的には可能な年齢だったわけで、あと数日(7月5日)で48歳になる男に35歳の息子などいたら実に気持ち悪い。娘だとしても妙に仲がいいと近親相姦的でやはり気持悪い。近親相姦!?

そういえば独り者ならではの事情でもう一年ほどセックスレスになるが、恋人ではなく最後に行ったヘルスの女の子は深田恭子似でなかなか可愛かった。カウンターのポラロイド写真には21歳とあったが「ほんとはいくつなの?」年齢詐称だった。10代で、しかもやばい歳だった。場末ではこういうこともある。初体験は13歳、経験人数は3人…一昨年のことだから、まだ彼女が勤めていれば(いそうだ)年齢詐称も当分続くだろう。こんな仕事をしていながら手際はまるで不慣れで、彼女はぼくに任せたきりだった。

発症以来病相が急激に悪化して入獄やら入院やらにいたるのは、別れた妻を皮切りに毎回女性問題だから皮肉だった。男女のことはせめて喧嘩両成敗でよさそうなものだが、いつも決まって屈服し耐え難さのあまり自爆するのはこちらなのだ。だが結局はぼくが嫌になって相手を遠ざけた結果ではないか。

離婚後は結婚生活の間には出入りしなかったような店にも行き、娘ほど若い女を抱きもしたが、精神性の微塵もない官能と技巧だけの性はありがたいことだった。皮膚(粘膜)感覚だけの性。生身の若い女体を使ったマスターベーション。それだけ。
恋人がいる間は行かなかった。恋愛感情はあったがセックスは形式的なものだった。だが彼女はぼくに強く執着した。彼女は有夫の女性で、ぼく以前にオーガスムの経験がなかった。ぼくは彼女とはなんの性的快感もなかった。彼女といると姦通罪の時代にいるような気がした。

ユニヴェル・ゼロの音楽の説明はこれで済ませてもいい。濃密で官能的な空虚と荒廃。掲載アルバムは、
○「1313」1977(画像1)
○「エレジー」1979(画像2)
○「ユーゼッド」1984(画像3)

で、1981年の「祝祭の時」も評価が高い。室内楽の楽器編成で一糸乱れぬ陰鬱な音楽をやる。全曲インスト。愛のないセックスのように気だるく、初対面で全裸を晒し、感情ではなくただ感覚にのみ訴えかけてくるだけの。