人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

Rose's Rose's Rose(薔薇は薔薇)

イメージ 1

○コメントと断片より

(1)ぼくも治療をはじめた時は不安でした。なにも知識がなかったし。でも「闇の恐怖に打ち勝つ一歩」という言葉を思い出して積極的に治療を受けています。過呼吸パニック発作などは認知療法(学習)で改善するのです。ここ数年でわかりやすい精神医学の解説書が病気別に豊富に出ています。岡田尊司というお医者さんの著書は精神疾患の全部について病気別に刊行されていて、隠れたベストセラーになっています。
未知の野獣は化け物だが、名付けてしまえばただのライオン、という喩え話もあります。ぼくも治療から二年あまりかかって、明確に「双曲性障害(躁鬱病)」プラス「アスペルガー症候群、シゾイド型+強迫性パーソナリティ障害」という診断が出た時はそんな感じでした。

(2)同和問題についてはあまりに画一的な教育と実態の多様性が噛み合っていない、と思います。差別(都知事言うところの「三国人」、身体・知的・精神の各障害者、被差別職従事者、そして容貌や学歴、所得の差までなんでも)と呼ばれるものすべてがひとつのるつぼの中で混ざりあい、なんらかの差別を受けている人は数種の差別を兼ね備えているのが常態です。
江戸時代の藩制度下では戸籍を持たない非人がもっとも柔軟に職業や住居、結婚などを選択できた、という指摘もあります。もしぼくの父方が非人上がりだとすれば、祖父が1890年生まれで非人廃止が1871年ですから、曾祖父の代までがそうです。躁鬱家系とカーストの関係を考えると(確かなことではありませんが)もしそうだったらぼくは最後の末裔として記録しておきたい、「疑問」「仮説」としてでも、と思いました。非人であろうとなかろうと、祖父・父・ぼくと躁鬱が見られるなら悲しい思いをしてきた人が本人にも周囲にもいたでしょう。

(3)ラキソロベン、というのですか。ぼくの入院した病院で使われていた下剤はイョピス、やはり目薬みたいな容器入りです。就寝一時間前の服薬の時に希望を述べます。ぼくは特に便秘はありませんでしたが、便通のなかった日に「最少でいいです」と5滴飲んで翌朝は下痢気味でした。他の患者がたは20~30錠も服薬しているのでイョピス30滴が当たり前の世界でした。ぼくの感じだと通常2、3滴で十分な排泄促進剤です。初めて知った時は愕然としましたね、さすがに。