人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

トトロ問答

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○コメントと断片より

(1)英語版をご覧になることが多いとか。糸井重里さんのお父さんは悠然とした包容力があって、日本語版ならではの魅力です。声優経験とは別の人材をキャスティングするのは宮崎作品のお家芸ですね。wikiによると2種類の英語版があるようですが、原版の雰囲気を参考にしていますでしょうか?
「いやいやえん」はぼくが幼稚園児の時の新作童話でした。童話の息の長さは大概の大人向けの小説などでは及びません。
トトロはトロルのもじり(メイちゃんの幼児語)ですが、主題歌の流れるエンド・ロールのイラスト(退院後のお母さんとの生活の様子)に「三びきのやぎ」という絵本を読んでもらっているカットがあります。英題'The Three Goats Billy Gruff'(スティーヴン・タイラーの朗読CDもありました-笑)、邦題「三びきのやぎのがらがらどん」だと思います。この絵本に北欧の人喰い鬼的な「トロル」が登場するのです(でも弱い)。これはwikiでも指摘がありません。
映画後半で姉妹に影がないのはwikiで初めて知りました。制作工程上影をつける余裕がなかったそうです。そのため、ネット上では妻と二女を亡くした男の空想、という説が流布してジブリ直々公式に否定したとのこと。現行版では改善されているかもしれません。
他にwikiで知った内情では、あくまで「火垂るの墓」の併映作品として60分を目安に制作が始まり、「火垂る」の短縮に応じて86分になった。主人公も一人っ子から姉妹にしてドラマを膨らませた、ということです。まるで違う作品になっていたかもしれません。
ジブリ新作の世界プレミアのテレビ報道では、どこの国の人も「トトロが一番」と言いますね。ファミリー・ムーヴィーとして理想的な愛され方をしていると思います。大作でも小品でも代表作があるのは監督の大手腕でしょう。

(2)もう24年も前の作品なのか、まだ24年なのか、とにかく見たことのない人はいないくらいの国民的作品ですね。
wikiによると時代設定は昭和33年、舞台は狭山丘陵、お父さんは32歳だそうです。長女が12歳なのに、若いですね。

(3)Russトロル人形は知りませんでした。可愛くないのに大人気ですか。妖精的存在以外にトロルの共通点はないんでしょうね。これも怖くない妖怪映画になるんでしょうか?