人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

土用の丑の日前哨戦

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という訳で明日は去年の丑の日同様故・谷岡ヤスジ(1943-1999・享年56歳)の大傑作「ウナギの死」を、今回はコピーから複写して採録ネームともどもお目にかけたいと思うのだが、天才ならではの無頓着というべきかヤスジにはまったく同工異曲の作品も多い。この「サンマの死」は「ウナギの死」と同年発表のようなので、「ウナギ描いたから次はサンマいくか」程度で描かれたものと想像がつく。掲載誌は別だから気づく人もなかろうし、いても気づくほどの人なら面白がるだってくれるだろう。
という訳で、シンプルきわまりない「サンマの死」1982が描かれた。

・七輪で焙られるサンマ
・皿におろされ、再び箸で摘ままれて裏面を焙られる(ジュー)
・サンマ目覚める(パチ)
・(ジュー)「おりッ」
・「あんだこら」
・(アジアジアジ)
・あにすんだバーロー!!
・(コン)
・ジュー
・箸で反されるサンマ(クルッ)(ジュー)
・頭と骨だけになったサンマ
・人間「フーんまかった」(コト)
・サンマ「ごちそー様は?」ひっくりかえる人間

ヤスジの大手腕は明日掲載(予定)の「ウナギの死」をお待ちいただきたいが、このたった3ページの「サンマの死」ですら凡百の作家には及ばないものだ。予告編として紹介した次第です。