人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

(9)映画「オールスターズDX2」

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前作の「DX」とテレビ・シリーズの連動による大成功から春公開=DX、秋公開=テレビ・シリーズ特別版、と年間プリキュア劇場作品2本体制になったのはこの作品から。この時点でプリキュアは最初のテレビ・シリーズから7年目に入っている。5歳だった長女も小学6年生を迎える歳になった。次女も小学3年生だ。だがプリキュアは続く。娘が見なくなってもパパが見ている(たぶんママも)。

DXの場合は世界観は連続していて、今回の「映画プリキュアオールスターズDX 希望の光☆レインボージュエルを守れ!」(10.3・監督=大塚隆史東映配給・72分・興行収入11.5億円)では前作までのプリキュアたちは(パッションも含めて)全員親友になっている。今回で同年2月から放映の「ハートキャッチプリキュア!」の初期メンバーのふたり、キュアブロッサムキュアマリンが加わって17人になった。過去の敵・味方キャラ勢揃いで声優は44人に及ぶ。
今回は「ハートキャッチ」の映画御披露目でもあり、「フレッシュ」以上にこれまでのプリキュアから一新したシリーズの後押しでもある。キュアブロッサム水樹奈々キュアマリン水沢史絵と声優も万全。

前作が「プリキュア5」から「フレッシュ」への引き継ぎの要素があったように、今回は「フレッシュ」から「ハートキャッチ」へ主役がバトンされる。舞台は妖精たちの建てた海上遊園地。パートナー妖精の誘いでやってきたつぼみ(ブロッサム)とえりか(マリン)は11人の友だちとの待ち合わせにはぐれた、というフレッシュの4人と知りあい、一緒に人さがしをすることになる。そこにテーマパークの秘宝レインボージュエルを狙って代々の敵が現れ、遠慮がちに変身しようとしたハートキャッチのふたりより先にフレッシュ組はさっさと変身して闘い始める。形勢不利になるや11人の先代プリキュアたちも駆けつけて撃退するが、深海の闇ボトムによってフェアリーパークは荒廃してしまう。

レインボージュエルはプリキュアの力の源で、1000年に一度だけ開花し、その力を思うがままに占有できる。いつものことだが今回のボスキャラの目的も世界を闇に閉ざすことにある。最後はつぼみ(ブロッサム)の笑顔で終る。ああプリキュア映画見たなあ、としみじみするのだ。(続く)