人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

サンハウスの元ネタをさぐる

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 70年代の博多ロック・シーンが誇る偉大なバンド、サンハウスの元ネタさがしなど悪趣味で不遜なのだが、有名な『レモンティー』を筆頭にどうもサンハウスを聴くとモヤモヤする、という人は多いだろう。ちなみに『レモンティー』はジョニー・バーネット・トリオの『トレイン・ケプト・ア・ローリン』をジェフ・ベック在籍時のヤードバーズがカヴァーし、ジミー・ペイジも加入して2リード・ギターになった時期に映画「欲望」のライヴハウス場面用に著作権問題からバンドのオリジナル曲『ストロール・オン』に改作したヴァージョンのさらにサンハウス流改作で、日本語詞はレッド・ツェッペリンの『レモン・ソング』の意訳。あのー、この説明は正確なんですが理解できました?予備知識のない人には絶体無理だと思う。そんな記事など無茶なのだが、1曲解説するのにもうスペースの半分弱を費やしてしまった。では公式アルバムを。

「有頂天」75.6(デビュー作・画像1)
○キングスネークブルース←アイ・キャント・エクスプレイン(ザ・フー)+ストレイ・キャット・ブルース(ザ・ローリング・ストーンズ)
○借家のブルース←シェイプス・オブ・シングス(ザ・ヤードバーズ)
○風よ吹け←ギミー・シェルター(ザ・ローリング・ストーンズ)
○もうがまんできない←リップ・ジス・ジョイント(ストーンズ)
○夢みるボロ人形←サリーは恋人(エルヴィス・プレスリー)
なまずの歌←キャットフィッシュ・ブルース(B.B.キング)

仁輪加」76.6(第二作・画像2)
○おいら今まで←ホェア・ハヴ・オール・ザ・グッド・タイムズ・ゴーン?(ザ・キンクス)
○あの娘は18才←アット・ザ・ホップ(プレスリー)
あとはモヤモヤ~。特定できない曲が多し。

「ドライヴ」78.3(解散記念ライヴ)
○もしも←ヒートウェイヴ(マーサ&ザ・ヴァンデラス)

「ストリート・ノイズ」80.10(解散後発表・未発表デモテープ集)
○夜は恋人←流浪の民(レッド・ツェッペリン)
○ぬすっと←アキュート・スキゾフレア・パラノイア・ブルース(キンクス)
○恋をしようよ(すけこまし)←ハニー・ハッシュ(ロード・サッチ&ヘヴィ・フレンズ)
○アイ・ラブ・ユー←スクィーズ・ハー、ティーズ・ハー(ジ・アニマルズ)

「ハウス・レコーデット」(デモテイク集)
○ねえママ←シー・ウェア・ユー・アー・アンド・ゲット・アウト(ティム・ハーディン)
○落ち目の唄←ノーバディ・ノウズ・ホェン・ユー・ダウン・アンド・アウト(ブルース・スタンダード、デレク&ザ・ドミノス『レイラ』より)

 画像3は2010年発売のCD7枚+DVD1枚組全集。ところが一時再結成ライヴが1作、バンド公認海賊盤が6作あって全集未収録なのだ。全曲の元ネタさがしはとても無理。前記公式アルバムから入りましょう。