人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

新春Q&Aコーナー

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ペーター・ブレッツマンの「Machine Gun」にはオリジナル通りの復刻(画像1)とアルバム未収録曲とノーカット・ヴァージョンを収めた「The Complete Machine Gun Sessions」(画像4)の二種類のCDがあります。ジャケットにこだわりがなければ、安価な方をお選びになればいいと思います。ヨーロッパ産フリー・ジャズの古典で、後のインダストリアル系ロックの先駆的音楽ですね。それをアコースティック楽器でやっている無謀さがすごい(笑)。
アヴァンギャルドなロックに馴染んでいるかたなら、1970年前後のヨーロッパ産フリー・ジャズでは
・The Spontaneus Music Ensemble-'Karyobin'
・The Trio-'The Trio'
などもソフト・マシーンやニュークリアスらのフリー・ジャズ・ロックとともに推奨できる名作です。

勝手にしやがれ」のヒロインを演じたジーン・セバーグはその前年、フランソワーズ・サガンが18歳で発表した大ベストセラー「悲しみよこんにちは」の映画化(画像2)で、男やもめの父の恋人を死に追いやるヒロインを演じて一躍スターになった人です。「勝手にしやがれ」の後はアフリカが舞台の恋愛小説の映画化「自由の大地」に主演し、原作者でフランス大使でもある小説家ロマン・ギャリと結婚して映画界を引退しました。大使夫人として公務に関わるうちに、彼女はアメリカの過激政治結社ブラック・パンサーの逆恨みを買い命を狙われ(夫ギャリの実名小説「白い犬」はその事件を描いたもの)、夫婦は離婚し、セバーグは車の中で変死して発見されます。別れた夫ギャリは後を追うようにように自殺しますが死後にエミール・アジャールという謎の作家によるベストセラーでゴンクール賞(フランス最高の文学賞)受賞作「これからの人生」はギャリ作品(「自由の大地」もゴンクール賞)と判明します。謎の多い夫婦でした。
新年そうそううんちく失礼しました。