人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2021年新作深夜夏アニメ(7月~9月)放映予定一覧(首都圏版)

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝2nd Season』公式サイトより
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 今年も新作深夜夏アニメ(7月~9月)の放映予定がほぼ出揃いましたので、一覧にまとめます。地上波放映作品のみに絞り、首都圏の放映予定に加えて無料BS放映のみを併記しました。アニメ制作の予定は放映からおよそ2年前に組まれますから、昨年からの新作の少なさはオリンピック開催予定に加えて伝染病流行下の制作進行遅れによる放映見送りも原因になっているでしょう。制作予算や進行くり上げ(またはくり下げ)の関係からか、一昨年からの深夜アニメの低調は目にあまるものがあり、視聴者離れが新作の低迷化に輪をかけているような観もあります。曜日・放映時間順にリストを組みましたが、固定ファンのついているシリーズものを含めて期待できる作品がほとんどないのも特筆すべきでしょう。なお再放送作品、放映時間変更作品、追加作品については随時増補改定しますので、期待せずに観たら意外に良かったという作品が現れるのを願うばかりです。新作のほとんどは地方局でも放映されますので、首都圏放映時間のみのリストなのをお詫びするとともに、ご参考・ご活用いただけたら幸いです。

●日曜日
ラブライブ!スーパースター!!
NHK Eテレ:07/11(日) 19:00~
◎天官賜福 -吹替版-
TOKYO MX:07/04(日) 21:30~
BS11:07/04(日) 22:30~
死神坊ちゃんと黒メイド
TOKYO MX:07/04(日) 22:00~
BS11:07/04(日) 23:30~
アイドリッシュセブン Third BEAT!(第3期)第1クール
TOKYO MX:07/04(日) 22:30~
BS11:07/06(火) 24:00~
ゲッターロボ アーク
TOKYO MX:07/04(日) 23:00~
BS11:07/06(火) 24:30~
◎探偵はもう、死んでいる。
TOKYO MX:07/04(日) 24:00~
BS日テレ:07/05(月) 24:00~
◎指先から本気の熱情2-恋人は消防士-
TOKYO MX:07/04(日) 25:00~
BS11:07/04(日) 25:00~

●月曜日
◎出会って5秒でバトル
TOKYO MX:07/12(月) 24:00~
BS11:07/12(月) 24:00~
◎うらみちお兄さん
テレビ東京:07/05(月) 25:30~
BS11:07/06(火) 25:00~
◎精霊幻想記
テレビ東京:07/05(月) 26:00~
>BSフジ:07/06(火) 24:30~

●火曜日
転生したらスライムだった件 第2期 第2部
TOKYO MX:07/06(火) 23:00~
BS11:07/06(火) 23:30~
ワンダーエッグ・プライオリティ
特別編(12話の続き)
日本テレビ:06/29(火) 25:34~

●水曜日
◎チート薬師のスローライフ異世界に作ろうドラッグストア~
TOKYO MX:07/07(水) 22:00~
BS11:07/07(水) 24:00~
TSUKIPRO THE ANIMATION 2
TOKYO MX:07/07(水) 22:30~
BS日テレ:07/07(水) 24:30~
◎月が導く異世界道中
TOKYO MX:07/07(水) 23:00~
BS日テレ:07/07(水) 24:00~
小林さんちのメイドラゴンS (第2期)
TOKYO MX:07/07(水) 24:00~
BS11:07/08(木) 24:00~
NIGHT HEAD 2041
>フジテレビ:07/14(水) 24:55~

●木曜日
ピーチボーイリバーサイド
TOKYO MX:07/01(木) 22:00~
BS日テレ:07/01(木) 23:30~
◎SCARLET NEXUS
TOKYO MX:07/01(木) 22:30~
BS11:07/01(木) 22:30~
ひぐらしのなく頃に 卒※初回は2話連続放送
TOKYO MX:07/01(木) 23:30~
BS11:07/01(木) 24:30~
◎白い砂のアクアトープ
TOKYO MX:07/08(木) 24:00~
>BSフジ:07/08(木) 24:30~
◎Sonny Boy -サニーボーイ-
TOKYO MX:07/15(木) 24:30~
BS朝日:07/16(金) 23:00~
◎平穏世代の韋駄天達
>フジテレビ:07/22(木) 24:55~
◎女神寮の寮母くん。
TOKYO MX:07/14(木) 25:05~
BS11:07/15(木) 24:30~

●金曜日
◎迷宮ブラックカンパニー
TOKYO MX:07/09(金) 22:30~
BS日テレ:07/13(火) 24:00~
ヴァニタスの手記 第1クール
TOKYO MX:07/02(金) 24:00~
BS11:07/02(金) 24:00~
◎100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン
TOKYO MX:07/02(金) 24:30~
BS11:07/02(金) 24:30~
◎ぶらどらぶ(VLADLOVE)※ネット配信済
TOKYO MX:07/02(金) 25:05~
>BSフジ:07/07(水) 24:30~
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X(第2期)
>TBS系:07/02(金) 25:25~
BS朝日:07/09(金) 23:30~
◎俺、つしま
>TBS系:07/02(金) 25:50~
◎カノジョも彼女
>TBS:07/02(金) 26:25~
BS-TBS:07/02(金) 27:00~

●土曜日
◎ぼくたちのリメイク
TOKYO MX:07/03(土) 22:00~
BS日テレ:07/03(土) 24:00~
◎D_CIDE TRAUMEREI(ディーサイドトロイメライ)
TOKYO MX:07/10(土) 22:30~
BS日テレ:07/10(土) 24:30~
魔法科高校の優等生
TOKYO MX:07/03(土) 23:30~
BS11:07/03(土) 23:30~
◎マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝2nd Season
TOKYO MX:07/31(土) 24:00~
BS11:07/31(土) 24:00~
◎かげきしょうじょ!!
TOKYO MX:07/03(土) 25:00~
BS11:07/03(土) 25:00~
◎現実主義勇者の王国再建記
TOKYO MX:07/03(土) 25:30~
BS11:07/03(土) 25:30~
◎RE-MAIN
テレビ朝日系:07/03(土) 25:30~
◎ジャヒー様はくじけない!
テレビ朝日系:07/31(土) 26:00~

●放映時間・曜日未定
◎闇芝居 第9期
テレビ東京:07/--(-) ~
◎アイドルランドプリパラ -
◎メガトン級ムサシ -

追悼フィル・メイ、プリティ・シングス

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ザ・プリティ・シングス - ファースト・アルバム (Fontana, 1965)
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ザ・プリティ・シングス The Pretty Things - ファースト・アルバム The Pretty Things (Fontana, 1965) + Bonus tracks : https://youtube.com/playlist?list=PL8a8cutYP7frbe0UpcOGDlrtLRhhrj3Rs
Released by Fontana Records Fontana TL 5239 (UK, LP), March 12, 1965 / UK♯6
Produced by Bobby Graham
(Side 1)
A1. Road Runner (Ellas McDaniel) - 3:14
A2. Judgement Day (Bryan Morrison; arranged by the Pretty Things) - 2:49
A3. 13 Chester Street (Phil May, Dick Taylor, Brian Pendleton, John Stax, Vivian Prince) - 2:22
A4. Big City (Jimmy Duncan, Alan Klein) - 2:02
A5. Unknown Blues (May, Taylor, Pendleton, Stax, Prince) - 3:49
A6. Mama, Keep Your Big Mouth Shut (Ellas McDaniel) - 3:03
(Side 2)
B1. Honey, I Need (Dick Taylor, John Warburton, Peter Smith, Ian Stirling) - 2:00 *Single-A Side, Fontana TF537, February 1965, UK♯13
B2. Oh, Baby Doll (Chuck Berry) - 3:01
B3. She's Fine, She's Mine (Ellas McDaniel) - 4:24
B4. Don't Lie to Me (Tampa Red) - 3:53
B5. The Moon Is Rising (Jimmy Reed) - 2:33
B6. Pretty Thing (Willie Dixon) - 1:39
(CD Bonus tracks)
13. Rosalyn (Duncan, Farley) - 2:20 *Single-A Side, Fontana TF469, June 1964, UK♯41
14. Big Boss Man (Luther Dixon, Al Smith) - 2:39 *Single-B Side, Fontana TF469, June 1964
15. Don't Bring Me Down (Johnnie Dee) - 2:09 *Single-A Side, Fontana TF503, October 1964, UK♯10
16. We'll Be Together (May, Taylor, Stax) - 2:09 *Single-B Side, Fontana TF503, October 1964
17. I Can Never Say (May, Taylor, Pendleton, Stax, Prince) - 2:37 *Single-B Side, Fontana TF537, February 1965
18. Get Yourself Home (May, Taylor, Pendleton, Stax, Prince) - 2:14 *previously unreleased
[ The Pretty Things ]
Phil May - lead vocals
Dick Taylor - lead guitar
Brian Pendleton - rhythm guitar, backing vocals
John Stax - bass guitar, harmonica, backing vocals
Viv Prince or Bobby Graham - drums

(Original Fontana "The Pretty Things" LP Liner Cover & Side 1 Label)
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 ローリング・ストーンズ、ジ・アニマルズ、ザ・ヤードバーズと並ぶ'60年代ブリティッシュ・ロックの雄にして、ダウンライナーズ・セクトと並ぶフリークビート、ガレージ・ロック/プロトパンクの先駆的バンドとして泣く子も黙る'60年代ブリティッシュ・ロックの裏番長的風格のあった('70年代ならホークウィンドウ、'80年代ならキリング・ジョークに相当する)ザ・プリティ・シングスの創設メンバーにしてリード・ヴォーカリスト、フィル・メイさんが亡くなって1年あまり経ちました。1944年11月9日生まれ、2020年5月15日に呼吸不全の手術が思わしくなく術後逝去、享年75歳と、プリティ・シングスはデビュー前のローリング・ストーンズにベーシストとして在籍していたディック・テイラー(1943-)がストーンズのデビュー前に脱退してフィル・メイとともに創設し、テイラーとメイ以外のメンバーはあまりに素行不良で安定せず、テイラーがプロデュース業に転向した'70年代以降はメイだけがオリジナル・メンバーで引っ張り、1979年にテイラーが復帰してからは再びメイとテイラー中心に活動し、ほぼ3年~5年ごとに新作を発表していた長老格のバンドでしたが、2018年についに解散を表明して活動を停止していました。解散前のスタジオ・アルバムは『The Sweet Pretty Things (Are in Bed Now, of Course...)』(Repertoire, 2015)が最後になり、解散直後にライヴ盤『The Final Bow』(Madfish, 2019)をリリースしていましたが、フィル・メイの逝去後の2020年9月に、メイ逝去半年前に録音・制作を完了したアコースティック・アルバム『Bare as Bone, Bright as Blood』(Madfish, 2020)が追悼盤として発表されました。解散宣言後もプリティ・シングスはちゃっかりアルバムを制作していたわけで、フィル・メイ没後とあってはこれが正真正銘のプリティ・シングス最後の新作になります。同作は批評家やファンからの評価も高く、デビュー・アルバムから55年、有終の美を飾る作品となりました。

 しかしプリティ・シングスの傑作は1965年3月リリースのデビュー・アルバム『The Pretty Things』(Fontana, 1965)、1965年12月リリースの第2作『Get the Picture?』(Fontana, 1965)、1967年4月リリースの第3作『Emotions』(Fontana, 1967)、1967年6月には完成していたとされるのに1968年12月までリリースが見送られたコロンビア移籍後の第4作『S.F. Sorrow』(Columbia, 1968)、1作きりで移籍してディック・テイラー脱退、フィル・メイと新ベーシストのウォリー・ウォーラーが中心となって前作のコンセプト・アルバム路線を押し進めた1970年6月リリースの第5作『Parachute』(Harvest, 1970)までと、1964年~1970年録音のアルバム未収録シングルAB面22曲、さらにテレビ番組やB級映画サウンドトラックのために変名バンド「Electric Banana」名義で制作・リリースされた『Electric Banana』(De Wolf, 1967)、『More Electric Banana』(De Wolf, 1968)、『Even More Electric Banana』(De Wolf, 1969)なので、Warner Brothers~Swan Song移籍後の1972年以降のアルバムは実質的にフィル・メイとそのバックバンド、ディック・テイラー復帰後の'80年代以後のスタジオ録音・ライヴ収録のアルバムも再録曲が多くを占めセルフ・トリビュート的な意味合いが強いものでした。もっともプリティ・シングスの真価と再評価はその時期にようやく進んだので、プリティ・シングスやホークウィンド、キリング・ジョークらが現役というだけでもブリティッシュ・ロックの裏街道は一本筋が通っていたという功績はどれだけ賞讃しても賞讃しきれません。

 全盛期プリティ・シングスはまずアルバム未収録シングルAB面が良く、アルバムは『Get the Picture?』と『S.F. Sorrow』が名曲揃いの名盤ですが、デビュー・アルバム『The Pretty Things』と第3作『Emotions』、第5作『Parachute』もElectric Banana名義の諸作とともに落とせないアルバムで、オリジナル・アルバム未収録シングルAB面のみを集めたコンピレーション・アルバムもありますが、現行CDには同時期のシングルAB面曲が追加されてより充実した内容になっています。スティーヴン・タイラーにそっくりと言われるフィル・メイのヴォーカルですが、もちろんフィル・メイの方が元祖です。遅ればせながら、初期3枚のシングルを含むデビュー・アルバムを引いて、メイさんのご冥福をお祈りします。このデビュー・アルバムの時点でビートルズの最新作は『Beatles For Sale』UK/1965.12(『Beatles 65』US/1965.12)と『The Early Beatles』US/1966.3、ストーンズの最新作は『The Rolling Stones No.2』UK/1965.1と『The Rolling Stones, Now!』US/1965.2、アニマルズはすでに『The Animals』US/1964.9, UK/1964.12と『The Animals on Tour』UK/1965.3、キンクスはセカンド・アルバム『Kinda KinKs』UK/1965.3、ヤードバーズやダウンライナーズ・セクトはまだ『Five Live Yardbirds』UK/1964.12、『The Sect』UK/1964.12しかリリースしておらず、ザ・フーのデビュー・アルバムは1965年12月、スモール・フェイセズのデビュー・アルバムは1966年5月になります。プリティ・シングスの凶暴で殺気立ったサウンドは同時代のバンドでも際立っており、これがガレージ・ロックパンク・ロックの源泉になったのも頷けるものです。本作がお気に召したら、プリティ・シングス史上もっとも凶悪な名盤『Get the Picture?』、このサウンドのままサイケデリックなコンセプト・アルバムに突入した『S.F. Sorrow』、そしてアルバムに収まり切らなかった過激なアルバム未収録シングル集をぜひお勧めいたします。

ジャックス - アンダーグラウンド音楽祭 (Solid, 1992)

ジャックス - アンダーグラウンド音楽祭 (Solid, 1992)

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ジャックス - アンダーグラウンド音楽祭 (Solid, 1992) : https://youtu.be/gvPPuDuXGBc
Recorded at 大阪フェスティバルホール "アンダーグラウンド音楽祭", March 27, 1968
From the album "BEST OF SOLID VOL.1 (Various Artists)",Released by Solid Records Solid CDSOL-1028, March 25, 1992
All Arranged by ジャックス
(Tracklist)
1. マリアンヌ Marianne (相沢靖子作詞・早川義夫作曲) - 4:34 (00:00~)
2. からっぽの世界 Vacant World (早川義夫作詞作曲) - 4:35 (05:04~)
3. われた鏡の中から In The Broken Mirror (早川義夫作詞作曲) - 3:27 (09:55~)
Total Time: 13:22

[ ジャックス Jacks ]

早川義夫 - リード・ヴォーカル、サイド・ギター
水橋春夫 - リード・ギター、ヴォーカル
谷野ひとし - ベース
木田高介 - ドラムス、フルート

(EMI Music Japan 2008 3CD Box "Legend" Front Cover)
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 この4月21日、ディスク・ユニオン傘下の日本のフォーク/ロック・レーベルSuper Fuji Discからジャックスの発掘音源としては『若松孝二傑作選・腹貸し女(サウンドトラック)』(ソリッド・レコーズ、2008年10月4日発売)、3CDボックス・セット『レジェンド~40周年記念ボックス』(EMIミュージックジャパン、2008年12月10日発売)以来となるラジオ音源からの発掘ライヴ・アルバム『LIVE, 15 Jun.1969』がリリースされることになりました。同作に収録予定なのはYouTubeでは以前からアップされていた、北川修(元フォーク・クルセダーズ)のラジオ番組出演時の30分ほどの音源で、1969年6月にジャックスはセカンド・アルバム『ジャックスの奇蹟』(1969年10月発売)のレコーディングを進めつつ高石友也のバックバンドを勤めていましたが、7月には解散を宣言、8月には予定されていたライヴ・スケジュールをこなして解散しますから、『LIVE, 15 Jun.1969』はリード・ギタリストの水橋春夫の脱退に代わってドラマーに角田ヒロが加入し、オリジナル・メンバーでマルチプレイヤーのドラマー木田高介がフルート、テナーサックス、キーボード、ヴィブラフォンに回った後期ジャックスの最後期の音源に当たります。ジャックスは日本においてザ・ドアーズ、ザ・13thフロア・エレベーターズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドら同時代アメリカのモンスター級サイケデリック・バンドに匹敵する唯一の存在でしたが、海外のロック動向とは無関係・無関心に完全な独創性を確立した驚異的なグループでした。解散間近の30分程度のラジオ番組出演の発掘リリースですら見逃せないのは、ジャックスの残した音源はすべて耳を傾ける価値があるからに他なりません。

 一方今回ご紹介する音源は、レコード・デビュー時のオリジナル・メンバー時でデビュー・シングル「からっぽの世界」(タクト、1968年2月21日録音・3月25日発売)をリリースした直後(2日後!)、セカンド・シングル「マリアンヌ」(タクト、1968年3月19日録音・5月21日発売)録音直後(8日後!)に「帰って来たヨッパライ」大ヒット中のフォーク・クルセダーズ、また高石友也五つの赤い風船らフォーク系アーティストと出演した大阪フェスティバルホール(サンケイホール)の「アンダーグラウンド音楽祭」での全演奏曲3曲であり、東芝音楽工業からのファースト・アルバム『ジャックスの世界』(1968年9月10日発売)の録音が4月28日(LPのA面分5曲)・5月25日(LPのB面分5曲)ですから、上り調子の前期ジャックスをとらえた貴重な音源です。この3曲・13分半だけでもジャックス最高のセットリストと呼べる壮絶な演奏が聴かれます。アルバム発売の6週間前に御茶ノ水日仏会館で開催された「第二回ジャックスショウ」はのちの1973年7月にジャックス・ファンクラブ有志によって会員予約者限定200枚の自主制作盤『Live 68 '7 '24』としてリリースされましたが、リード・ギタリストの水橋春夫は『ジャックスの世界』発売10日前の9月1日には脱退してしまいます。水橋春夫在籍中のライヴ音源はニッポン放送のスタジオ・ライヴ番組「フォークビレッジ」出演時の1967年6月10日・1968年1月28日の7曲、新宿厚生年金会館で1967年9月24日に行われた「ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト」出演時の「からっぽの世界」(コンテスト2位・特別賞受賞、毎日放送でラジオ放送)が『レジェンド~40周年記念ボックス』に収録されていますが、初の7枚組CDボックス『Jacks CD Box』(1989年4月25日発売)をリリースしていた日本の'60年代~'70年代のフォーク/ロックの復刻・発掘レーベル、ソリッド・レコーズから、レーベルの一時休止に当たって『Jacks CD Box』に収録洩れになっていた「アンダーグラウンド音楽祭」の3曲を初収録したのが、ソリッド・レコーズの復刻・発掘してきたアーティストの音源をVOL.1~VOL.3の3枚に分売した『BEST OF SOLID』のVOL.1で、この「アンダーグラウンド音楽祭」の3曲は『レジェンド~40周年記念ボックス』にも再収録されず、やはり一度も再発売されていない『Live 68 '7 '24』ともども廃盤になっています。『BEST OF SOLID Vol.1』の選・解説に当たった故・黒沢進氏は同CDの解説書でこのジャックスの「アンダーグラウンド音楽祭」音源を「演奏水準としても、恐らく現存するジャックスのあらゆるライヴ・テープの中で最高のもの」とし、特にオープニングの「マリアンヌ」を「これ1曲で同時代のアメリカの全サイケ・バンドに拮抗しうる」と激賞しています。

 全14曲・53分にもおよぶ『Live 68 '7 '24』は何度となく再発売が企画されながら、おそらくマスターテープの散佚とメンバー、録音権利者の意向により再発売されていませんが、のちにキング・レコード~ポリスター・レコードのディレクターになり横浜銀蠅山瀬まみWinkなどを手がけた水橋春夫(1949-2018)は定年退職を迎えた2009年に40年ぶりの早川義夫との共演をきっかけに音楽活動を再開し、谷野ひとしと組んだ水橋春夫グループとして『考える人』(セシリア・E、2015年1月7日発売)、『笑える才能』(ベルウッドレコード、2016年7月27日)の2枚のアルバムを残しました。音楽活動再開後も19歳の時のジャックスでのギター・プレイと40年以上を経て変わらない、水橋以外のギタリストからは聴けない演奏はYouTubeにも多数上がっています。もっぱらリーダー早川義夫(1947-)のオリジナル曲とヴォーカルに注目が集まりがちなジャックスは、オリジナル・メンバーの谷野ひとし(1947-)、マルチプレイヤー木田高介(1949-1980)、後期メンバーのつのだ☆ひろ(1949-)はもとより、脱退後のセカンド・アルバム『ジャックスの奇蹟』にもゲスト参加に招かれた水橋春夫のリード・ギターが不可欠だったのが「アンダーグラウンド音楽祭」の3曲だけでも痛感されます。水橋生前には、早逝した木田を欠きながら、もし早川義夫・谷野ひとし・つのだ☆ひろに水橋が参加すれば前期・後期の混合メンバーによる一時的なジャックス再結成の可能性も一縷の望みがあっただけに、水橋春夫没後となった現在、ファンクラブ限定盤『Live 68 '7 '24』と、それに4か月先立つ収録で音質も『Live 68 '7 '24』より良好かつ瑞々しくも壮絶な演奏が聴ける「アンダーグラウンド音楽祭」音源は、ジャックス最後の一駒として、最新発掘音源『LIVE, 15 Jun.1969』に続く翻刻が望まれる、日本の'60年代ロック最大の秘宝となっています。選・解説の故・黒沢進氏が「恐らく本CDは、これまで発売された日本のロックのコンピレーション・アルバムの中でも最高のものである」と自負した1992年発売の『BEST OF SOLID VOL.1』は、中古盤で探せば比較的入手しやすく、同作で初発掘されたジャックス以外のアーティストもソリッド・レコーズからリリースされた発掘ライヴ・未発表テイクなど貴重音源を満載しているので、収録曲目をご紹介しておきます。

(Various Artists Solid "BEST OF SOLID VOL.1" CD Front Cover)
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Various Artists - BEST OF SOLID VOL.1 (Solid, 1992)
Released by Solid Records Solid CDSOL-1028, March 25, 1992
(Tracklist)
1. ジャックス - マリアンヌ (本作初発掘ライヴ)
2. ジャックス - からっぽの世界 (本作初発掘ライヴ)
3. ジャックス - われた鏡の中から (本作初発掘ライヴ)
4. ザ・フォーク・クルセダーズ - イムジン河 (発売中止未発表シングル・テイク)
5. 早川義夫 - 前口上 (発掘ライヴ・シングルA面)
6. 早川義夫 - 花が咲いて (発掘ライヴ・シングルA面)
7. はっぴいえんど - 春よ来い (発掘ライヴ『ON STAGE!』より)
8. はっぴいえんど - あやか市の動物園 (発掘ライヴ『ON STAGE!』より)
9. 布谷文夫・DEW - 夏は終わり (翻刻ライヴ『幻野EVIDENCE』より)
10. 頭脳警察 - ふざけるんじゃねえよ (発掘ライヴ『頭脳警察LIVE!』より)
11. 頭脳警察 - 落葉のささやき (発掘ライヴ『頭脳警察LIVE!』より)
12. はちみつぱい - 煙草路地 (発掘ライヴ『はちみつぱいセカンド・イン・コンサート』より)
13. はちみつぱい - 塀の上で (発掘ライヴ『はちみつぱいセカンド・イン・コンサート』より)

ラリラリ東京/三浦正弘とアロハ・ブラザース (ポリドール, 1968)


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三浦正弘とアロハ・ブラザース - ラリラリ東京 (作詞作曲・信楽順三、編曲・早川博二) (ポリドール, 1968) - 3:03 : https://youtu.be/3DpLI7LyYnI
発売・ポリドールレコード, 日本 グラモフォン SDR 1367, 昭和43年(1968年)9月

(Reissued P-Vine "お願い入れて~幻の名盤解放歌集/ポリドール編" Compiled CD Front Cover)

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 この奇怪なムード歌謡は初回プレスのみで廃盤になり、長らく日本の戦後ポップス史研究家・(故)黒沢進氏を筆頭に注目されていましたが、1993年のコンピレーションCD『お願い入れて~幻の名盤解放歌集/ポリドール編』(P-Vine Records, PCD-1515, 1993)にアルバム最終曲として初収録されて陽の目を見、その後やはりポリドール系アーティストの楽曲を集めたコンピレーションCD『Let's Go Peacock (Japanese Rockin' Psyche&Punk '65-'71)』(ユニバーサル, UPCY-6107, 2005)でもアルバム最終曲の位置を飾っています。前年昭和42年最大のヒット曲はレコード大賞受賞曲ブルー・コメッツの「ブルー・シャトウ」と、ブルー・コメッツが作編曲・バックを勤めた美空ひばり「真っ赤な太陽」でしたが、昭和43年最大のヒット曲はザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」であり、歌謡界ではグループ・サウンズが最盛期を迎えるとともに、高石友也、ジャックス、岡林信康五つの赤い風船アンダーグラウンドのフォーク・シーンが脚光を浴びた年でした。その一方でムード歌謡コーラス・グループでさえもサイケデリック・ムード歌謡に挑戦していた例として、ザ・タイガースと同じポリドール・レコードからリリースされた「ラリラリ東京」は、GSよりも刹那的に、アンダーグラウンド・フォークよりも深く、アンダーグラウンドな夜の住民の生態を生々しく描き出したものです。この曲がもっぱら日本のロック史・フォーク史研究家によって再発見され、重視されてきたのは、同年・昭和43年のロック(グループ・サウンズ)やアンダーグラウンド・フォークをもしのぐ官能的、かつ暗黒的なムードによります。

 

 三浦正弘とアロハ・ブラザースは昭和12年生まれの長兄・三浦正弘(スティール・ギター、ヴォーカル)をリーダーに、三浦悦夫(ベース、ヴォーカル・昭和15年生まれ)、三浦貞夫(ギター、ヴォーカル・昭和18年生まれ)、三浦春男(サイド・ギター、ヴォーカル・昭和20年生まれ)、三浦久雄(ウクレレ、ヴォーカル・昭和22年生まれ)の実の兄弟五人組のムード歌謡グループで、ジャクソン5より早く昭和32年(1957年)に結成、活動を始めました。結成10年を経て、グループはようやくポリドールレコード傘下のグラモフォンから昭和42年10月にシングル「失くした真珠」でデビューし、以降昭和43年3月の「あの日のあの娘」、昭和43年9月の「ラリラリ東京」、昭和44年3月の「ブルーナイト池袋」の4枚のシングルでポリドールを離れ、昭和45年(1970年)には東芝音楽工業傘下のリバティーに移籍、三浦正弘とハニー・ブラザーズ+三浦京子名義でシングル「イライラ東京」を1月にリリースします。この「イライラ東京」は「ラリラリ東京」と同じ信楽順三による作詞作曲で、「ラリラリ」を「イライラ」に変え、女性の一人称で実妹と思われる三浦京子(ソロでは三浦礼子名義でコロンビア傘下のデンオンから昭和43年10月にシングル「渚に消えた恋」でデビュー)がリード・ヴォーカルを取っており、リバティーからはこの1枚で終わりました。グループは三浦京子を加えた六人組で「三浦正弘とハニー・ロマン」と改名、クラウン・レコードに移籍し、昭和46年3月に「おもいでの東京」、同年秋?に「おもいでの京都」、昭和47年11月に「おもいでの雲仙」、昭和48年1月に「横浜の恋人たち」、さらに昭和48年にはグループ名を「三浦弘とハニー・ロマン」と改名し「今夜はオールナイト」をリリースしますが、同シングルを最後に'80年代までレコード発売が途絶えます。日本ビクターと契約し、男性メンバー(兄弟?)をさらに一人加えて「三浦弘とハニー・シックス」と改名し、昭和55年には初にして唯一のアルバム『女のとまり木~有線最新ヒットを歌う』をリリースしますが、9年ぶりのシングルとしてヒロシ&キーボーの大ヒット曲のカヴァー「三年目の浮気」を発売した昭和57年(1982年)以降の消息は不明です。このムード歌謡グループのレコードは11枚・22曲のシングル(三浦京子の唯一のシングルを数えれば12枚・24曲)、アナログLPのアルバムが1作ですからCD2枚組なら完全収録できる分量ですので、今後に完全なCD全集『三浦正弘とアロハ・ブラザース~コンプリート・レコーディング』の編纂・リリースが待望されますが、このムード歌謡グループは稀代の怪作「ラリラリ東京」1曲でこの先も長く記憶されていくでしょう。なおここまでのデータは、すべて中国の日本歌謡曲研究サイト「昭和碟典 ♥ Showa Pops Encyclopedia」に依りました。最後に同サイトへの外部リンク、同サイトに採録された「ラリラリ東京」の歌詞を掲載しておきます。

◎三浦正弘 - 昭和碟典 ♥ Showa Pops Encyclopedia http://showapops.com/wiki/%E4%B8%89%E6%B5%A6%E6%AD%A3%E5%BC%98

(Reissued Universal "Let's Go Peacock (Japanese Rockin' Psyche&Punk '65-'71)" Compiled CD Front Cover)

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ラリラリ東京
三浦正弘とアロハ・ブラザーズ

(作詞作曲・信楽順、編曲早川博二)

ラリ ラリ ラリ………………

あたしこの頃 ラリラリなのよ
なんだかとっても ラリラリなのよ
あなたを想えば ラリラリラリ………なのよ
涙ににじんた ラリラリ東京

ラリ ラリ ラリ………………

つれないそぶりが ラリラリなのよ
あびるお酒も ラリラリなのよ
あなたが欲しくて ラリラリラリ………なのよ
吐息がもえるの ラリラリ東京

ラリ ラリ ラリ………………

ひとりがせつなく ラリラリなのよ
思いも乱れて ラリラリなのよ
死ぬほどあなたに ラリラリラリ………なのよ
涙にやつれた ラリラリ東京

ラリラリラリラリ………………

2021年春アニメ(4月~6月)放映予定一覧表(首都圏地上波版)

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◎2021年春アニメ(4月~6月)を首都圏地上波放映の新作に絞って、曜日別・放映時刻順にまとめ、初回放映日を記載しました。ネット配信作品は無料放映局のみを併記しました。民放局は深夜帯のみに絞りましたが、NHK放映の新作は夕方~晩放映作品も高評価を受けた話題作が並ぶので、深夜帯以外の作品もリストに加えました。放映が始まると放映時刻の異動や再放映番組も出てくると思われますので、暫時リストに追加していく予定です。ほとんどの新作が地方局でも放映されますので、首都圏以外の方にもご参考いただければ幸いです。

●日曜日
◎ドラゴン、家を買う。
TOKYO MX:04/04(日) 22:00~
>BSフジ:04/06(火) 24:00~
憂国のモリアーティ 後半クール
TOKYO MX:04/04(日) 22:30~
BS11:04/06(火) 24:00~
NOMAD メガロボクス2
TOKYO MX:04/04(日) 23:00~
BS11:04/06(火) 24:30~
さよなら私のクラマー
TOKYO MX:04/04(日) 23:30~
BS日テレ:04/04(日) 23:30~
◎セブンナイツレボリューション -英雄の継承者-
TOKYO MX:04/04(日) 24:00~
BS11:04/04(日) 24:00~
◎キングダム 第3シリーズ※第1話から放送再開
NHK総合:04/04(日) 24:10~
◎戦闘員、派遣します!
TOKYO MX:04/04(日) 24:30~
BS日テレ:04/05(月) 24:00~
◎黒ギャルになったから親友とヤってみた。
TOKYO MX:04/04(日) 25:00~
BS11:04/04(日) 25:00~
◎東京リベンジャーズ
テレビ東京:04/11(日) 25:35~
BS朝日:04/18(日) 23:00~

●月曜日
◎やくならマグカップ
TOKYO MX:04/05(月) 22:30~
BS11:04/05(月) 23:00~
不滅のあなたへ
NHK Eテレ:04/12(月) 22:50~
◎恋と呼ぶには気持ち悪い
TOKYO MX:04/05(月) 23:00~
>BSフジ:04/08(木) 24:30~
◎ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
TOKYO MX:04/05(月) 24:00~
BS11:04/05(月) 24:00~
フルーツバスケット The Final
テレビ東京:04/05(月) 25:30~
◎オッドタクシー
テレビ東京:04/05(月) 26:00~

●火曜日
◎ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 新シリーズ
NHK Eテレ:04/06(火) 18:45~
SDガンダムワールド ヒーローズ
TOKYO MX:04/13(火) 22:29~
BS11:04/10(土) 19:00~
◎転スラ日記
TOKYO MX:04/06(火) 23:00~
BS11:04/06(火) 23:30~
聖女の魔力は万能です
TOKYO MX:04/06(火) 24:30~
BS11:04/07(水) 24:00~
◎擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD
日本テレビ:04/06(火) 25:29~
BS日テレ:04/07(水) 24:00~

●水曜日
◎宇宙なんちゃら こてつくん
NHK Eテレ:04/07(水) 18:45~
◎MARS RED
TOKYO MX:04/07(水) 22:00~
>BSフジ:04/07(水) 24:30~
◎究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲ―だったら
TOKYO MX:04/07(水) 23:30~
BS11:04/07(水) 25:00~
◎セスタス -The Roman Fighter-
>フジテレビ:04/14(水) 24:55~
スーパーカブ
TOKYO MX:04/07(水) 25:35~
BS11:04/09(金) 25:00~

●木曜日
ゴジラ シンギュラポイント(Godzilla Singular Point)
TOKYO MX:04/01(木) 22:30~
BS11:04/01(木) 22:30~
◎Fairy蘭丸~あなたの心お助けします~
TOKYO MX:04/08(木) 23:30~
BS日テレ:04/08(木) 23:30~
ゾンビランドサガR(リベンジ)
TOKYO MX:04/08(木) 24:00~
BS11:04/08(木) 24:30~
◎バクテン!!
>フジテレビ:04/08(木) 24:55~
◎幼なじみが絶対に負けないラブコメ
TOKYO MX:04/15(木) 25:05~
BS11:04/15(木) 23:00~
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω (第2期)※BS-TBSは初回は2話連続放送
>TBS:04/08(木) 25:28~
BS-TBS:04/17(土) 26:00~

●金曜日
◎SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)
TOKYO MX:04/02(金) 22:00~
BS11:04/02(金) 23:30~
Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3※人形劇
TOKYO MX:04/03(土) 22:30~
BS日テレ:04/03(土) 24:00~
◎灼熱カバディ
テレビ東京:04/02(金) 25:23~
すばらしきこのせかい The Animation
>TBS系:04/09(金) 25:25~
結城友奈は勇者である ちゅるっと!(ショートアニメ)
>TBS系:04/09(金) 25:50頃~
◎BLUE REFLECTION RAY/澪
>TBS:04/09(金) 25:55~
BS-TBS:04/09(金) 26:30~
ましろのおと
>TBS:04/02(金) 26:25~
BS-TBS:04/02(金) 27:00~

●土曜日
僕のヒーローアカデミア 第5期
日本テレビ系:03/27(土) 17:30~
◎魔入りました!入間くん 第2シリーズ
NHK Eテレ:04/17(土) 17:35~
◎スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
TOKYO MX:04/10(土) 22:00~
BS11:04/10(土) 22:00~
◎Vivy -Fluorite Eye's Song-
TOKYO MX:04/03(土) 23:30~
BS11:04/03(土) 23:30~
◎86―エイティシックス―
TOKYO MX:04/10(土) 24:00~
BS11:04/10(土) 24:00~
◎シャドーハウス
TOKYO MX:04/10(土) 24:30~
BS11:04/10(土) 24:30~
◎赤ちゃん本部長
NHK総合テレビ:03/28(土) 24:40~
◎EDENS ZERO
日本テレビ:04/10(土) 24:55~
BS日テレ:04/24(土) 24:30~
◎ダイナ荘びより
TOKYO MX:04/03(土) 24:57~
BS11:04/03(土) 24:57~
◎イジらないで、長瀞さん
TOKYO MX:04/10(土) 25:00~
BS11:04/10(土) 25:00~
◎バトルアスリーテス 大運動会ReSTART!
テレビ朝日系:04/10(土) 25:30~
>BSフジ:04/13(火) 24:30~
◎美少年探偵団
テレビ朝日系:04/10(土) 26:00~

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五つの赤い風船 - フォーク・アルバム(第二集) (日本Victor, 1971)

五つの赤い風船 - フォーク・アルバム(第二集) (日本Victor, 1971)
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五つの赤い風船 - フォーク・アルバム(第二集) (日本Victor, 1971) : https://youtu.be/tKe-DD3u0Rg

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(a) From the album "おとぎばなし" (URC Record URL-1008, August 1, 1969)
Recorded at アオイ・スタジオ,
July 2 to 4, 1969

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(b) From the album "巫OLK脱出計画" (URC Record URL-1013, March 1970)
Recorded at アオイ・スタジオ, December 25 to 28, 1969 & January 15 to 20

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(c) From the album "イン・コンサート" (URC Record URG-4002, August 1970)
Recorded live at 東京厚生年金会館ホール, March 31 & April 1, 1970
Compile Released by 日本ヴィクター株式会社 Victor SJV-491, February 5, 1971
Compile Reissued by 日本ヴィクター株式会社 Victor SF-1004, July 5, 1971
全作詞・作曲=西岡たかし
(Side 1)
A1. 時は変ってしまった - 3:01 (b)
A2. プレゼント - 3:57 (b)
A3. ささ舟 - 2:25 (b)
A4. どこかの星に伝えて下さい - 3:30 (b)
A5. てるてる坊主 - 2:08 (b)
A6. 小さな夢 - 2:09 (b)
A7. 巫OLK脱出計画 - 4:11 (b)
(Side 2)
B1. これがボクらの道なのか - 2:43 (b)
B2. 遠い世界に - 8:35 (c)
B3. 夢みる女の子 - 1:27 (c)
B4. 一番星みつけた - 3:18 (c)
B5. おとぎ話をききたいの - 5:38 (a)
B6. 唄 - 3:47 (a)
[ 五つの赤い風船 Five Red Balloon ]
西岡たかし - vocal, guitar, vibraphone, piano, celesta, harmonica, recorder, autoharp
中川イサト - vocal, guitar (a)
東祥高 - guitar, piano, organ, vibraphone, accordion (b, c)
藤原秀子 - vocal, organ
長野隆 - vocal, bass
with (b)
木田高介 - drums, flute, tenor saxophone, piano, vibraphone

(Compile Victor "フォーク・アルバム(第二集)" LP Liner Cover)

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 大阪で1967年に活動を開始したフォーク・ロック・グループ、五つの赤い風船や、日本初のアンダーグラウンド・フォークのインディー・レーベル、あんぐら・れこーど・くらぶ(URC)については日本ヴィクターからリリースされた、URCからの初期2作『高田渡五つの赤い風船』(高田渡とのスプリット・アルバム)、初のフルアルバム『おとぎばなし』から選曲・編集発売された『五つの赤い風船 - フォーク・アルバム(第一集)』(Victor SJV-430, November 5, 1969)をご紹介した際に、最初の解散までのアルバム・リストとともに触れました。『五つの赤い風船フォーク・アルバム(第一集)』は高田渡とのスプリット・アルバム『高田渡五つの赤い風船』に収められた全9曲からオープニングとエンディングのインストルメンタル・テーマ曲2曲と「二人は」1曲を除いた6曲をA面に収め、ファースト・フルアルバム『おとぎばなし』収録の全12曲からインストルメンタル曲、民謡の改作曲、アヴァンギャルドな実験的楽曲6曲を除いて6曲をB面に収録したものでしたが、日本ヴィクターからの編集盤第二作になる本作は全17曲を収録したフルアルバム第二作でコンセプト・アルバム『巫OLK脱出計画』から実験的な小品を除いたA1~A7、B1の8曲に、『おとぎばなし』から『第一集』に収録洩れだったB5、B6、初のライヴ盤『イン・コンサート』からのB2~B4を合わせたものです。1971年2月発売の初回版ではA1が「これがボクらの道なのか」、B1が「時は変ってしまった」になっており、同年7月に『第一集』と同時再発売された際に上記の曲順に改められています。『巫OLK脱出計画』の「巫OLK」は「FOLK」と読ませてアルバム内容もメッセージ・フォークから実験的な作風を試みたコンセプト・アルバムでしたが、「これがボクらの道なのか」は従来のポップ路線に沿った人気曲となり、本作の初回版ではA面1曲目に収められていた五つの赤い風船の代表曲であり、「遠い世界に」とともに現在でも五つの赤い風船のライヴでの観客大合唱曲となっています。

 リーダーの西岡たかしは『巫OLK脱出計画』では意図的に実験的なサウンドを試みており、それはフォーク・ブームの中でも五つの赤い風船が'60年代中期のマイク真木や森山良子らに代表されるカレッジ・フォークの流れをくむポピュラー性によって高い人気を誇っており、ほぼ同期でアンダーグラウンド・シーン出身のフォーク・クルセダーズやジャックス、カレッジ・フォークに対するプロテスト・フォークの系譜になる高石友也岡林信康らに較べて穏健なフォーク・グループと見られていたことに反発したものでした。スプリット・アルバム『高田渡五つの赤い風船』はメッセージ・フォーク、プロテスト・フォーク系の楽曲ともども代表曲満載のデビュー作でしたし、初のフルアルバム『おとぎばなし』もメルヘン調のコンセプト・アルバムだったのですが、『巫OLK脱出計画』は不可解なタイトルともにはっきりとザ・フォーク・クルセダーズの『紀元貮阡年』1968.7、
ジャックスの『ジャックスの世界』1968.9や『ジャックスの奇蹟』1969.10、岡林信康の『私を断罪せよ』1969.8に対抗するアンダーグラウンド・フォークならではの試みであり、かまやつひろしの『ムッシュー/かまやつひろしの世界』1970.2や岡林信康の『見る前に跳べ』1970.6、はっぴいえんどの『はっぴいえんど(ゆでめん)』1970.8、西岡たかし自身が木田高介・斎藤哲夫との連名で制作したプロジェクト作『溶け出したガラス箱』'70.10と並んでオリジナル曲の日本語ロックにフォーク・ロック側から取り組んだアルバムであり、URCのディレクターを勤めていた元ジャックスの早川義夫がゲスト参加したライヴ・アルバム『五つの赤い風船イン・コンサート(第4集)』'70.8、2枚組アルバムとして制作され別売された『NEW SKY(アルバム第5集part1)』『FLIGHT(アルバム第5集part2)』'71.7に連なっていくアンダーグラウンドな実験性と、のちの商業フォーク・ロック(J-POPの起点となる'70年代~'80年代ニュー・ミュージック)に発展していくポピュラー性を両立させようとしたものでした。

 五つの赤い風船のオリジナル・アルバムはいずれもURCでの制作・リリースでしたが、日本ヴィクターからの編集盤はグループのポピュラーな側面の表れた楽曲中心の選曲、オリジナル・アルバムよりも多い曲数、何よりメジャー・リリースの強みでURCからのオリジナル・アルバムよりも広いリスナーを獲得していました。日本ヴィクターからはこの後『五つの赤い風船・ソロアルバム』(Victor SF-1010, November 5, 1971)、『ロサンゼルスの五つの赤い風船』(Victor CD4B-5027, July 25, 1972)、『五つの赤い風船ラスト・アルバム』(Victor SF-5007~8, November 1972, 2LP)、『五つの赤い風船ベスト・コレクション』(Victor SF-5017~8, November 25, 1973, 2LP)がリリースされますが、『五つの赤い風船・ソロアルバム』は西岡たかしの『溶け出したガラス箱』と藤原秀子のソロ・アルバム『私のブルース~藤原秀子ソロ・アルバム』'70.12からの選曲、『ロサンゼルスの五つの赤い風船』はロサンゼルスに渡ってそれまでのレパートリーをスタジオとライヴで再録音した2枚組アルバム『僕は広野に一人いる』'72.5を1枚ものに再編集したアルバム、『五つの赤い風船ラスト・アルバム』と『NEW SKY(アルバム第5集part1)』『FLIGHT(アルバム第5集part2)』にそれまでのアルバムのヴィクター盤未収録曲を加えたもの、そして『五つの赤い風船ベスト・コレクション』は解散コンサートの3枚組ライヴ盤『ゲームは終わり~解散記念実況盤』'72.10からの選曲にそれまでのアルバムのヴィクター盤未収録曲を加えたものでした。

 URCからのオリジナル・アルバムは『NEW SKY(アルバム第5集part1)』『FLIGHT(アルバム第5集part2)』まではいずれもアルバムごとにコンセプトを持ち、1作枚に実験性を高めたものでしたが、ロサンゼルス録音のスタジオ&ライヴ盤『僕は広野に一人いる』、解散コンサートの3枚組ライヴ盤『ゲームは終わり~解散記念実況盤』の時期には実質的に五つの赤い風船は解散を予定した消化試合の体制になっており、カレッジ・フォーク路線に戻ったファンサービス色の強い作風に後退しています。1969年~1971年までのアルバムは1990年代以降に日本独自のアシッド・フォーク、サイケデリック・ロック作品として再評価されることになりましたが、1975年の再結成アルバム『五つの赤い風船1975』以降現在まで続く五つの赤い風船は、全盛期のファンのためのカレッジ・フォーク路線に退行したと言ってよく、コンサートは初期アルバムの代表曲のヒットパレード的な選曲をさらにポップな演奏で観客とともに大合唱する、というレトロスペクティヴ的な活動になりました。ヴィクター盤での選曲はURCからのオリジナル・アルバムの実験性を極力排除し、巧妙にポピュラー・フォークのアルバムとして再編集したものですが、西岡たかし自身がその両極に振れていたのが逆にURCからのオリジナル盤では示されているという点で、オリジナル・アルバムとの聴き較べに興味をそそる編集盤となっています。日本独自のアシッド・ロック~サイケデリック・ロックとして聴くもよし、また穏健で平坦なカレッジ・フォーク系オールディーズ・フォークとしても聴ける点で、五つの赤い風船は今なお決定的評価の定まらないバンドとも言えます。むしろ欧米諸国のリスナーの方がこのサウンドからティム・バックリーやパールズ・ビフォア・スワインのようなアンダーグラウンドのアシッド・フォーク~サイケデリック・ロックと見なしているのが現状で、かえって日本のリスナーの方が五つの赤い風船をとらえづらい存在として持て余しているのです。

サン・ラ - ザ・ロード・トゥ・ディスティニー (Transparency, 2010)

サン・ラ - ザ・ロード・トゥ・ディスティニー (Transparency, 2010)
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サン・ラ Sun Ra and his Intergalactic Research Arkestra - ザ・ロード・トゥ・ディスティニー The Road To Destiny : The Lost Reel Collection Volume Six (Transparency, 2010) : https://youtu.be/l5uWaSPwk9E
Recorded live at the Club Gibus, Paris, France, October 18, 1973
Recorded by Tommy "Bugs" Hunter
Photography by Phil Woodruff
Masterd by Brian Albers
Special Thanks: Christopher Trent
Released by Transparency Records CD 0306, 2010
All written & arranged by Sun Ra expect as noted.
(Tracklist)
1. Intro - 0:28
2. Astro Black - 4:19
3. Discipline 27 - 9:05
4. Discipline 27-II - 28:12
5. Prepare For The Journey To Other Worlds / Swing Low Sweet Chariot (Spiritual Trad.) / Why Go To The Moon - 6:26
Total Time: 47:21
[ Sun Ra and his Intergalactic Research Arkestra ]
Sun Ra - keyboards, synthesizer (space instruments), vocals
Akh Tal Ebah - trumpet, flugelhorn
Kwame Hadi - trumpet, flute
Marshall Allen - alto saxophone, flute, oboe, piccolo flute
Danny Davis - alto saxophone, alto clarinet, flute
John Gilmore - tenor Saxophone, drums
Danny Ray Thompson - baritone saxophone, flute
Eloe Omoe - bass clarinet, flute
James Jacson - bassoon, flute, percussion
Alzo Wright - cello, viola, drums
Ronny Boykins - bass
Odun, Shahib - congas
Roger Aralamon Hazoume - Percussion, balafon (vibraphone), dance
Math Samba - percussion, fire eater
Tommy Hunter - drums
June Tyson - vocals, space ethnic voices
Cheryl Banks, Judith Holton, Ruth Wright - space ethnic voices

(Original Transparency "The Road To Destiny" CD Liner Cover)
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 2010年になって忽然と発掘リリースされた本作はサン・ラ専門発掘レーベルのTransparency社が2007年からリリースしていた発掘音源シリーズ『The Lost Reel Collection』の6作目にして、フランスでのみ発売されていた隠れライヴ名盤『Live in Paris at The Gibus』(Atlantic France, 1975)の続編、または補遺編というべきアルバムです。『Live in Paris at The Gibus』は本作と同じパリのジャズ・クラブ「ジーバス」で、1973年10月12日~19日の出演からサン・ラの承認のもとアトランティック・レコーズのフランス支社のスタッフにより収録されまとめられた、選曲や編集に意を凝らして非常に完成度の高い作品性を持ったライヴ盤でした。一方本作は、サン・ラ・アーケストラがニューヨークに進出した1962年以来ドラムスと専属エンジニアを勤めてきたトミー・ハンターによるライヴ音源が発見されたものであり(スペシャル・サンクスに名のあるクリストファー・トレント氏が発見、またはバンド公認リリースを取り持ったと思われます)、収録日も1973年10月18日と特定されています。収録時間47分強で編集の痕跡の見られないことから、おそらく1日2~3セット(宵、晩、深夜)行われたライヴのうち1セットがそのまま収録されて残されていたものでしょう。ジャズ・クラブは基本的に飲食店ですから、1時間程度の演奏をワンセットとして観客の食事や飲み物の注文のために休憩をはさみ、また1時間程度2セット目という具合にライヴが行われるのが通例です。
 
 前述の通りクラブ・ジーバスの出演はアトランティックのフランス支社によってライヴ収録されていたわけですが、サン・ラはアーケストラを結成した'50年代半ばから自主レーベルのサターン用にこまめにリハーサルやライヴを録音しており、それがサン・ラ没後まで次々と発掘リリースされて膨大なディスコグラフィーになっています。ニューヨーク進出後に参加したトミー・ハンターはオルガン・トリオとかけ持ちしており、機械の扱いに強かったことからドラムスのみならずバンド専属エンジニアも勤めることになりました。ハンター参加時にはサン・ラ・アーケストラはほとんど仕事がなく、メンバーはやむなく他のバンドとのかけ持ちやスーパーや飲食店のアルバイトをしてしのいでいましたから、都合に合わせて各担当楽器のメンバーごとに複数人が同時に在籍しており、ドラムスでいえばハンターの他にレックス・ハンフリーズ、クリフォード・ジャーヴィスらが参加し、時にはツイン・ドラムスやトリプル・ドラムスにもなれば、専任ドラマーの都合がつかない場合はメンバー全員がパーカッションに回り、看板テナーサックス奏者のジョン・ギルモアがドラムスをかけ持ちしたりしていました。バンドの運営がシカゴ時代同様ようやく順調になると専任パーカッション奏者も増員され、メンバー全員がサン・ラのアイディアで楽曲やアンサンブルによって複数楽器をかけ持ちするのも当たり前、という恐るべき柔軟性と結束力を持ったバンドになりました。スタジオ盤『Strange Strings』(Saturn, rec.1966/rel.1967)などはメンバー全員が弾いたこともない民族楽器系ギターを合奏しているアルバムです。サン・ラ・アーケストラがビ・バップ以降のモダン・ジャズの主流を占めたスモール・コンボのバンドでもなければ、1920年代以降のビッグバンド・ジャズのラージ・コンボのバンドとも違う融通無碍で変幻自在な、突出して特異なバンドだったのは、去る者は追わず、来る者は拒まずで規模を大きくしてきた、そうしたアーケストラのファミリー・コミューン的性格によります。
 
 本作に戻ると、トミー・ハンターはまだまだクラブ・ジーバス出演から記録用、またはサターンでのリリース候補用に他のセットも録音していた可能性が大きく、ただし発掘までの37年間の間に本作以外のマスターテープは散佚してしまったのでしょう。それでも完全な散佚よりは1セットだけでも保管されていたことは幸運でした。『Live in Paris at The Gibus』との重複曲は一切なく、演奏内容も高ければ未編集のため(冒頭、またはエンディングに欠落のある可能性はありますが)非常に価値ある、実況中継のように一気に聴ける好アルバムとなっています。1973年のアーケストラの音楽性は、従来の呪術的フリー・ジャズ路線にさらに祝祭的ゴスペル・ファンク色を強めた1971年後半~1972年の音楽性を円熟させていましたが、CD6枚組にもおよぶ1972年6月~8月収録の発掘ライヴ盤『Live At Slugs's Saloon』(Transparency, 2009)で判明したようにバンドは楽曲の重複なしにほぼ6時間にもおよぶレパートリーがいつでも演奏できました。本作にライヴ慣例のパーカッション・アンサンブルのオープニングがつけばほぼ1時間になるはずで、それがないのは冒頭の欠損か、セカンド・セット以降のセットだったからでしょう。普段のサン・ラのクラブ出演では1セットがどのように行われていたかを聴けて疑似体験できる点で、本作は貴重なドキュメンタリー的ライヴ音源となっています。LPレコードとして入念かつ慎重に選曲・編集され、アルバムとして作品性の高い『Live in Paris at The Gibus』とは好対照をなし、たがいに補いあう関係の内容をなす発掘音源です。バンド秘蔵のライヴ音源をこっそり聴かせてもらえるような楽しさがあり、生々しさでは完成度の高い『Live in Paris at The Gibus』より勝っているとも言えます。
 
 ただし1973年のサン・ラの発掘ライヴには7月6日ニューヨークでの単独コンサートを収録した『What Planet is This?』(Leo, 2006)があり、会場不明ながら日付が特定されていることから同作もバンド秘蔵音源と推定され、インプロヴィゼーションからジューン・タイソン独唱の「Astro Black」、そして「Discipline 27」へと続き、2時間強にもおよぶ『What Planet is This?』は本作『The Road To Destiny』に時期的には3か月先立つ、いわば1973年のアーケストラのライヴのフルセット完全版と言える発掘ライヴ音源です。ニューヨークでの単独コンサートでは本拠地ならではのノリの良い演奏が聴け、パリのクラブ出演では海外公演だけある緊張感の高い演奏が聴けるとあっても、本作は選曲・内容とも『What Planet is This?』の凝縮版とも言えるライヴ音源です。48分弱のうちに「Astro Black」から「Discipline 27」、さらに28分にもおよぶ長大なハイライト曲「Discipline 27-II」で大爆発し、ヴォーカル曲に挟んでゴスペル民謡曲「Swing Low Sweet Chariot」(同曲はニューヨーク進出直後の苦境時代にサン・ラを励ましたディジー・ガレスピーの定番曲でもありました)を演奏する賑やかなメドレーで構成された本作のセットは、クラブ出演の1セットとしては最上の構成に凝らされた選曲です。1973年のサン・ラのライヴは『What Planet is This?』、『Outer Space Employment Agency』(Alive/Total Energy, 1999)』、『The Universe Sent Me (The Lost Reel Collection Vol.5)』 (Transparency, 2008)、『Live in Paris at The Gibus』、さらに本作の後には『Concert for the Comet Kohoutek』(ESP, 1993)、『Planets Of Life Or Death: Amiens '73』 (Art Yard, 2015)といずれ劣らぬ快作が並び、サン・ラ生前リリースのアルバムは屈指の名盤『Live in Paris at The Gibus』があり、フルコンサート収録の発掘ライヴでは『What Planet is This?』『Concert for the Comet Kohoutek』があり、フェスティヴァル出演の名演には『Outer Space Employment Agency』があるので本作ほど充実した発掘ライヴ音源でも相対的に順位が下がってしまうのですが、こうなると最初にどれを聴いても聴くだけの価値はあり、あとはリスナーのめぐり合わせによるでしょう。どれを聴いても充実した1973年のサン・ラ・アーケストラのライヴが味わえ、他のどのライヴ盤を聴いてもそのアルバムならではの楽しみがあります。見つけたアルバムから聴いていけばいいので、本作よりも豊かなヴォリュームを誇る『What Planet is This?』『Outer Space Employment Agency』『Concert for the Comet Kohoutek』、サン・ラ生前の公式盤『Live in Paris at The Gibus』を先に聴いても、本作には本作ならではのサン・ラが聴けます。ぜひ冒頭のヴォーカル曲「Astro Black」だけでもお聴きいただけたら幸いです。これほどリスナーを鷲づかみにする、強烈なオープニング曲はありません。

五つの赤い風船 - フォーク・アルバム(第一集) (日本Victor, 1969)

五つの赤い風船 - フォーク・アルバム(第一集) (日本Victor, 1969)

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五つの赤い風船 - フォーク・アルバム(第一集) (日本Victor, 1969) : https://youtu.be/vjEs_bArPpc

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(a) From the album "高田渡五つの赤い風船" (URC Record URL-1001, February & August, 1969)
Recorded at 毎日放送千里丘第一スタジオ, November 13 & 26, 1968, January 3, 1969f:id:hawkrose:20210219135708j:image
(b) From the album "おとぎばなし" (URC Record URL-1008, August 1, 1969)
Recorded at アオイ・スタジオ,
July 2 to 4, 1969
Compile Released by 日本ヴィクター株式会社 Victor SJV-430, November 5, 1969
Compile Reissued by 日本ヴィクター株式会社 Victor SF-1003, July 5, 1971
全作詞・作曲=西岡たかし (expect as indicated)
(Side 1)
A1. 遠い世界に - 4:04 (a)
A2. 遠い空の彼方から - 5:45 (a「遠い空の彼方に」)
A3. 血まみれの鳩 - 5:33 (a)
A4. もしもボクの背中に羽根が生えていたら - 2:07 (a「もしもボクの世界に羽根が生えてたら」)
A5. 一つのことば - 4:58 (a「一つの言葉」)
A6. 恋は風に乗って - 2:20 (a)
(Side 2)
B1. まぼろしのつばさと共に - 2:57 (b)
B2. 時計 - 4:07 (b)
B3. 母の生まれた街 - 7:24 (b)
B4. 一滴の水 (作詞・作曲=中川イサト) - 2:37 (b)
B5. 青い空の彼方から - 2:45 (b)
B6. おとぎ話を聞きたいの - 5:38 (b)
[ 五つの赤い風船 Five Red Balloon ]
西岡たかし - vocal, guitar, vibraphone, piano, celesta, harmonica, recorder, autoharp
中川イサト - vocal, guitar
藤原秀子 - vocal, organ
長野隆 - vocal, bass
with (b)
木田高介 - drums
つのだ・ひろ - drums
谷野ひとし - bass

(Compile Victor "フォーク・アルバム(第一集)" LP Liner Cover, Insert, Gatefold Inner Cover & Side 1 Label)

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 1967年に大阪で結成されたフォーク・ロック・グループ、五つの赤い風船は、フォーク・シンガー高石友也のサード・アルバム『坊や大きくならないで~フォーク・アルバム第三集』(日本Victor SJV-405, June 1969)のバック・バンドにジャックスとともに起用され、マネジメントを手がけていた秦政明が当初会員限定配布のインディー・レーベルとして立ち上げた「あんぐら・れこーど・くらぶ(URC)」のアーティスト第一弾アルバムとして高田渡とのスプリット・アルバム『高田渡五つの赤い風船』(会員配布1969年2月)でデビューしましたが、URCはアルバムの反響の大きさと売れ行きから1969年8月からは新作の一般発売に踏み切ります。一般発売の第一弾は岡林信康のファースト・フルアルバム『わたしを断罪せよ』(URL-1007)と、五つの赤い風船のファースト・フルアルバム『おとぎばなし』でした。ただし当時はインディー・レーベルでの一般流通網は少なかったので、秦政明は高石友也のアルバムを出していた日本ヴィクター株式会社から少し遅れてURCからの岡林信康五つの赤い風船のアルバムからのコンピレーション・アルバムを日本ヴィクターからリリースしていきます。そこで五つの赤い風船の初期アルバムはURCからのオリジナル・アルバムとメジャー・レーベルの日本ヴィクターからのコンピレーション・アルバムの両方が並行してリリースされることになりました。本作『五つの赤い風船フォーク・アルバム(第一集)』は高田渡とのスプリット・アルバム『高田渡五つの赤い風船』に収められた全9曲からオープニングとエンディングのインストルメンタル・テーマ曲2曲と「二人は」1曲を除いた6曲をA面に収め、ファースト・フルアルバム『おとぎばなし』収録の全12曲からインストルメンタル曲、民謡の改作曲、アヴァンギャルドな実験的楽曲6曲を除いて6曲をB面に収録したものです。上記曲目は1971年7月リリースの再発盤によるもので、1969年11月リリースの初回版ではA1は「恋は風に乗って」、A6は「遠い世界に」と曲順が異なっており(曲名表記もURC盤とやや異なっており)、また初回版ではB面は5曲収録で、B5「青い空の彼方から」は1971年7月の再発盤で追加されたものです。

 西岡たかし(1944-)をリーダーとした五つの赤い風船は藤原秀子(1946-2013)と西岡の男女ヴォーカル、また西岡の作曲力で関西のフォーク界屈指の人気グループとなり、京都で結成されたフォーク・クルセダーズ、東京のジャックスと並ぶフォーク・ロックのグループでした。中川イサト(1947-)の優れたギター・ワーク、ベーシスト長野隆(年齢非公開)のジャズ指向のベースともに演奏力にも定評があり、『おとぎばなし』制作後に中川は脱退、ギタリストは東祥高に変わりますが、次作『巫OLK脱出計画』'70. 3、URCのディレクターを勤めていた元ジャックスの早川義夫がゲスト参加したライヴ・アルバム『五つの赤い風船イン・コンサート(第4集)』'70.8、2枚組アルバムとして制作され別売された『NEW SKY(アルバム第5集part1)』『FLIGHT(アルバム第5集part2)』'71.7は西岡たかしが木田高介・斎藤哲夫との連名で制作したプロジェクト作『溶け出したガラス箱』'70.10、藤原秀子のソロ・アルバム『私のブルース~藤原秀子ソロ・アルバム』'70.12と並んで高い評価を受けています。1972年に五つの赤い風船は急激に失速し、ロサンゼルス録音でそれまでのレパートリーを再録音した2枚組アルバム『僕は広野に一人いる』'72.5をリリースしますが、すでにグループとしての結束力はなくURCのアーティスト多数をゲストに迎えた解散コンサートの3枚組ライヴ盤『ゲームは終わり~解散記念実況盤』'72.10を発表して解散しました。以降も1975年には再結成アルバムを発表し、散発的な離合集散をくり返して現在もメンバー交代を経て活動中ですが、評価は『NEW SKY(アルバム第5集part1)』『FLIGHT(アルバム第5集part2)』までに尽きています。

 西岡たかしの指向はカレッジ・フォークの流れをくんだ大衆的フォーク、プロテスト・フォークと実験的なサウンド指向に分裂しており、カレッジ・フォーク系統の代表曲は「遠い世界に」「これがボクらの道なのか」、さらにメッセージ的な「母の生まれた街」などがあるかと思えば、プロテスト・フォークと実験的指向が融合した「血まみれの鳩」や全編が実験的なアルバム『溶け出したガラス箱』や『NEW SKY(アルバム第5集part1)』ではフォーク・クルセダーズやジャックスと肩を並べるアシッド・フォーク~サイケデリック・ロックに踏みこんでいるといった具合で、近年の五つの赤い風船=西岡たかしの再評価は『溶け出したガラス箱』や『NEW SKY(アルバム第5集part1)』で聴ける異様なサウンド感覚によるものです。すでに五つの赤い風船初期の代表曲がずらりと並ぶスプリット・アルバム『高田渡五つの赤い風船』(本作A面)は加藤和彦サウンド・プロデュースによるものであり、ライヴ盤『五つの赤い風船イン・コンサート(第4集)』は早川義夫のゲスト参加によってジャックスのサウンドをそのまま継承するメランコリックなものでした。しかし西岡たかし自身は観客とともに大合唱するカレッジ・フォーク系統の「遠い世界に」「これがボクらの道なのか」の路線に執着が強く、それが再評価~現在の五つの赤い風船の活動に初期アルバムの実験性を求めるリスナーには物足りない、旧態依然たるフォーク・グループという印象にとどめることになっています。西岡たかしにはその両面があり、それが現在のリスナーには五つの赤い風船の真価をつかみ難くしています。日本ヴィクター盤ではオリジナルのURC盤よりもポピュラーな面が強調された選曲なのが、むしろ五つの赤い風船の音楽的混沌を示しているとも言えます。また日本のアシッド・フォークの限界は五つの赤い風船に表れているとも言えるのです。

鈴木慶一とムーンライダース - 火の玉ボーイ (Elektra, 1976)

鈴木慶一ムーンライダース - 火の玉ボーイ (Elektra, 1976)

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鈴木慶一ムーンライダース - 火の玉ボーイ (Elektra, 1976) : https://youtube.com/playlist?list=PLJC5bOVBufwDMCd_2FKjGEsQ3-zegQJeX
Originally Released by ワーナー・パイオニア株式会社/エレクトラ Elektra L-8078E, January 25, 1976
全作詞作詞・鈴木慶一 (expect as noted)
(Side 1) City Boy Side
A1. あの娘のラブレター (作詞・鈴木慶一岡田徹/作曲・岡田徹) - 2:33
A2. スカンピン - 4:59
A3. 酔いどれダンスミュージック - 3:56
A4. 火の玉ボーイ - 4:38
A5. 午後のレディ - 3:24
(Side 2) Harbour Boy Side
B1. 地中海地方の天気予報~ラム亭のMama (作詞・矢野顕子/作曲鈴木慶一) - 7:20
B2. ウエディング・ソング (作詞・鈴木慶一岡田徹/作曲・岡田徹) - 3:30
B3. 魅惑の港 - 3:01
B4. 髭と口紅とバルコニー - 3:57
B5. ラム亭のテーマ~ホタルの光 (作曲・鈴木慶一スコットランド民謡) - 1:55 :
[ Personnel ]
The Moonriders, Last Show, Tin Pan Alley, Neighbours Of Metropolis
The Moonriders - 鈴木慶一, 鈴木博文, 椎名和夫, 武川雅寛, 土井正二郎, 橿渕哲郎, 岡田 徹
Last Show - 島村英二, 徳武弘文, 松田幸一, 村上 律, ロボコン
Tin Pan Alley - 細野晴臣, 佐藤 博, 林 立夫
Neighbours Of Metropolis - 松任谷愛介, 矢野顕子, 駒沢裕城, 稲葉国光, 矢野 誠, 白井良明, 八百谷 啓, 松本 裕、あがた森魚

(Original Elektra "火の玉ボーイ" LP Liner Cover & Side 1 Label)
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 はちみつぱい解散後、鈴木慶一ムーンライダース名義で発表された本作は実際は鈴木慶一のソロ・アルバムとして制作されたもので、バンド「ムーンライダーズ」の正式なデビュー・アルバムはパナム・レーベルからの『MOONRIDERS』(February 25, 1977, PANAM GW-4026)になります。鈴木慶一さんは早熟な才人で、ムーンライダーズの諸作も以降一作ごとに才気走ったアルバムになりますが、シンガーソングライターとしての曲の良さ、素晴らしいヴォーカリストの才能が素直に発揮されたアルバムは、むしろ作為の少ない、はちみつぱいのアルバムや本作、ムーンライダーズでは凝りすぎた内容から発売延期になった『マニア・マニエラ』の代わりに急遽ポップな新作として制作・発売された『青空百景』1982あたりになると思います。

 日本の'70年代~80年代のポップス界を担った豪華ミュージシャンがこぞって参加した本作の成立については、日本語版ウィキペディアにも詳述されていますから、詳しくはそちらをご覧ください。それより何より、本作は曲の良さ、鈴木慶一氏のヴォーカルの良さ、演奏の良さで、先入観なしに聴いてしみじみ良いアルバムと思える、'70年代の日本のロック/ポップス屈指の名盤で、むしろアルバム制作の背景など知らずに聴いた方が良い逸品です。余計な感想など本作についてはとどめておくことにいたします。