2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧
まず、篠田一士「二十世紀の十大小説」をおさらいしよう。 プルースト「失われた時を求めて」仏1913-27 ボルヘス「伝奇集」アルゼンチン1941,44 カフカ「城」チェコ1924,26 茅盾「子夜」中1933 ドス・パソス「U.S.A.」1938(30,32,36) フォークナー「アブサロ…
Giuseppi Logan(1935-,alto & tenor sax,pakistan Oboe,flute,piano)。 ここに掲げた五枚が今なお現役のローガン全作品になる。ローガンは60年代半ばに二年間だけ活動して消息が途絶えた。噂以外、真相は誰も知らなかった。 ところが2007年頃、ニューヨーク…
接写モードはどうも手ぶれしていけない。これはなにかというと、ご覧の通り懐中時計で、クリップつきのストラップで胸ポケットやズボンのポケットに留められるようになっている。 これは今日通院した歯科助手の女の子がエプロンの胸元にぶら下げていたものだ…
Marion Brown(1931-2010,alto sax)。 マリオンの初リーダー作は65年11月の'Marion Brown Quartet'で、ドラムスはラシッド・アリ(翌年よりコルトレーン・クインテットに加入)、ベース二人、サックスにベニー・モーピン(のちマイルスの『Bitches Brew』に参加)…
前回はサマセット・モーム編「世界の十大小説」の紹介で終ってしまった。煩を厭わず再掲載すると、モームのベスト10はこうなる。 フィールディング「トム・ジョウンズ」英1749 オースティン「高慢と偏見」英1813 スタンダール「赤と黒」仏1830 バルザック「…
Marion Brown(1931-2010,alto sax)。 ジャズの歴史の中ではいてもいなくてもいいような人だし、才能にも多いに疑問があるが、愛すべき個性で何となく忘れがたいジャズマンがいる。今回調べて初めて数年前に他界しているのを知り、生年も従来1935年生れとされ…
最近は煩わしい生活問題からブログの内容はほとんど日記だった。だからかわからないがブログの訪問件数も伸びていて、確かに生活保護受給者で精神障害者の生活問題にはドキュメンタリーとしての意義がある。一般報道は統計的で、いわば抽象化されているから…
Lou Donaldson(1926-,alto sax)。 ルーさんはブルーノート社の看板を長く勤めてきたが(在籍期間は52~63年、67~74年に及ぶ)この時期には同社の堕落の象徴みたいに言われてきた。 Hot Dog(画像1)69.4.25 -など評価が真っ二つに分かれる作品で、屑のように忌…
昨夜はブログで親しくなった人からぼくが好きな難解前衛文学のお薦めを訊ねられ、文庫で入手しやすいものを目安に選んでみた。詩や戯曲、批評より小説がいいだろう。 ぼくが文学の最高峰と思うのはドストエフスキー「悪霊」とトーマス・マン「魔の山」で、前…
Lou Donaldson(1926-,alto sax)。 前作「アリゲーター・ブーガルー」の後カデットに契約消化盤?'Fried Buzzard'67を吹き込み、ここから先のルーさんは、どんどんピュアなジャズ愛好家の嗜好から離れていく。はっきり言って金太郎飴のようなアルバムが続く。…
(リコメント1) コメントとお心づかいありがとうございます。 おそらく診断書内容は最初に障害者2級認定された時とほぼ同文でしょうし(最初は鬱、次の更新で躁鬱にはなりましたが)、二年前の更新でも同様の文面で、今回の変更申請では明らかに、悪化の徴候を…
Lou Donaldson(1926-,alto sax)。 もうこの辺になってくるとルーさんのファン以外ではニッチなソウル・ジャズ愛好家しか(それと、ブルーノート・レーベルのコレクター)しか聴かないアルバムになってくる。 Good Gracious(画像1)63.1.24 は前作「ナチュラル・…
せっかく応援していただいたのに残念な結果になって申しわけありません。県の中央福祉センターでは二年前に2級から3級に落としたんだから、このまま障害加算のつかない3級でよかろう、と機械的に審査したのでしょう。明らかに福祉切り捨てを感じます。行政に…
Lou Donaldson(1926-,alto sax)。 他人のお膳立てに平気で乗るのがジャズマンでもあれば、やる時は積極的にイニシアティヴを取るのがジャズマンでもある。ルーさんもスリー・サウンズとのコラボ、ホレス・パーランとのコラボで他人任せのアルバムが続いたの…
今日「精神障害者保健福祉手帳交付・承認通知書」が届いた。それがどれだけ切実な問題か、昨日のリコメント記事から引用しよう。 「7月初めに障害等級変更申請した回答が、まだ来ません。盆休みを挟んだからでしょう。現在は公共料金を引くと月3万円~3万5千…
Lou Donaldson(1926-,alto sax)。 ライヴではレギュラー・バンドでよくても、アルバムでは新鮮な企画を、という問題がソロイストのジャズマンの場合どうしても出てくる。ルーさんはもうコンガ入りクインテットで3枚のアルバムを出した。そこで、次作は、 Lou…
行ってきました歯肉切開。どんな治療だったかというと、下手な絵で申しわけないが画像1~3がそれだ。元々すり減ってしまった歯に義歯を被せてあったのだが内側から虫歯になってしまい、前回は義歯を取り外して「次は歯肉切ります」と予告されていたのだ。 そ…
Lou Donaldson(1926-,alto sax)。 ルーさんの次のレコーディングはまたもやジミー・スミスの未発表作で、テナーのティナ・ブルックスとの二管フロント&ジミー・スミス・トリオになる。 Jimmy Smith:Cool Blues(画像1)58.4.7 -がそれで、以前ティナ・ブルッ…
今日は月一回の眼科に行って来た。木曜日~土曜日のいずれかで隔週の内科に行かなければならない。明日は歯科の予約、金曜午後はアベさんの訪問看護(アベさんは糖尿の休息入院していたから三週間ぶり。「採血もありますよね?」「一日四回です」「…」) 。そ…
Lou Donaldson(1926-,alto sax)。 57年のルーさんは数の上では多作で、5セッションで8枚のアルバムに及ぶ。アルバムは多いがセッション数は一定しているので制作体制には無理がなかっただろう。どのアルバムも出来がいい。 Jimmy Smith:House Party(画像1)57…
今歯科から帰ってきたところだ。ワケあって、リコメント集から始めよう。 「コメントありがとうございます。ぼくはほとんど昼寝は日課で、まるで保育園児です。始末が悪いのは、昼寝のつもりはなく寝床で読書やブログ書きしているうちに、いつの間にか眠って…
Lou Donaldson(1926-,alto sax)。 ルーさんほどの御大に無礼を承知で言うが、「バードランドの夜」は御大のキャリアの中では唯一の例外なのではないか、当時急激に名声の凋落にあったチャーリー・パーカーを蹴落とさんとばかりに実力以上の演奏になってしま…
夏なのはいい。うちはワンルームだから窓を開け放して、玄関のドアもチェーンロックをかけてインスタント・コーヒーの空き瓶をかまし、それでも風がなければ換気扇か扇風機を回せばしのげる。 シャワーも毎日浴びるが、給湯にする必要もない。水とお湯の管は…
Lou Donaldson(1926-,alto sax)。 次のドナルドソン参加作は元々の10インチ・アルバムでは共同リーダー名義だったもので、 Clifford Brown:Memorial Album(画像1)53.5.20 -の半数がそれに相当する(もう半数はドナルドソン不参加の10インチLPより。こちらも…
要するにザ・バーズは、すでにプロ・ミュージシャンとしてソロ活動していたメンバーの集合体だった。始めから狙いははっきりしており、ビートルズのインテリジェンスを高めたルックス(画像1)と、アメリカ版ビートルズたる存在感、楽曲と音楽性はボブ・ディラ…
Lou Donaldson(1926-,alto sax)。 さて、ルーさんの連載を始める前に自分は何枚この人のアルバムを持っているのか数えてみた。同一のセッションは一枚と数えれば、ちょうど30枚になることがわかった。特にファンというわけでもないのに、25年間ジャズを聴い…
* 頭を、ボーズにしてやろう 囚人刈りにしてやろう ハモニカを吹こう 植民地向きの、気軽さになってやろう 荷物を忘れて 引き越しをしてやろう Anywhere out of the world(この世の外なら何処へでも) 池の中に跳び込んでやろう 車夫になろう 債券が当った車…
Art Farmer(trumpet,cornet,fluegelhorn,1928-1999)。 ジム・ホールを迎えたカルテットの第1作「インターアクション」は、もっとも権威あるダウンビート誌で五つ星の評価に輝く。そこで早速企画されたのが、 ''Live'' At Half Note(画像)63.1.5-7 -で、22曲…
ぼくは独立してライターになる前、二年ほど編集者をしていたが、某音楽誌ではアルバイトの求人はまず電話で「クリームのメンバーは?」(画像1)というのが試験問題だと聞いて内輪受けしていたものだ。確かにトリオ、そのうち一人は現役の大スターというのは適…
Art Farmer(trumpet,cornet,fluegelhorn,1928-1999)。 いよいよファーマーが本格的においしい時代に入ってきた。その皮切りが、 Art Farmer & Benny Golson:Meet The Jazztet(画像1)60.2,6,9&10 -で、ベースはまたかよのアディソンだが、カーティス・フラー…