人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

離婚のいきさつ(2)

小児科医院では一般的に男親の付き添いは信用されない。徒歩圏内で数軒ある小児科医院のうち、どこを娘たちのホームドクターにするかを、夫婦で意見が一致するまであちこち受診してみたが、男親が幼児を受診させても家庭での病状の報告に耳を貸さない医師が…

(補8a)セシル・テイラー(p)

Cecil Taylor(1929-,piano)。 テイラーはボストンの中流階級出身で、大卒ジャズマンの走りでもある。在学中に当時流行のブルーベックからジャズに入り、すぐにボストンのジャズ界に接してもっと鋭いバドやトリスターノ、モンクに本質的な影響を受ける。すで…

牛丼とラーメン(1)

これが「セックスと躁鬱」の話題だと実に反響が割れる。もちろんこんな不景気ブログだからいつもよりコメント多いな(このブログはコメント0の日もよくある)という程度で、賛否両論とはいえ訪問件数からすればいわゆるサイレント・マジョリティ層が大半なの…

(補7e)エルモ・ホープ(p)

Elmo Hope(1923-1967,piano)。 別れたかみさんの感想などを持ち出しても仕方がないが、彼女はジャズは何を聴いても同じに聴こえるという人だった。ところがアルバート・アイラー(テナーサックス)とエルモ・ホープは他のジャズと聴き分けがつき、筆者が自宅仕…

離婚のいきさつ(1)

別れた妻が娘たちを連れて家出したのはぼくには突然のことだったが、妻はずっと前から離婚の計画をたてて実行の機会を待っていたのが徐々にわかった。 ぼくは離婚の四年前には育児と家事に専念するために自営業を辞めていた。ふたりの娘たちは小児性の気管支…

(補7d)エルモ・ホープ(p)

Elmo Hope(1923-1967,piano)。 ロサンゼルス時代の最後の録音はオムニバス盤~カーティス・カウンス・グループと行動をともにしてきた元ブラウン=ローチ・クインテットの実力派テナーの代表作、 Harold Land:The Fox(画像1)59.8 -で、超マイナー・レーベル…

通院日記・5月27日(月)曇り

ぼくは短期間隔週になった時期もあったが、基本的には初診から現在までずっと毎週通院で、メンタル関係のブログを公開されているかたがたの記事を拝読しても毎週通院というかたにはこれまでお目にかかったことがない。 病状悪化時に隔週になったという記事は…

(補7c)エルモ・ホープ(p)

Elmo Hope(1923-1967,piano)。 後になるほど不遇もつのるホープだが、初期には今ではモダン・ジャズの巨匠と呼ばれるような人たちと軒並み共演している。当時はホープは彼らと対等だったのだが、歴史の判定はきびしく、「この中でひとりだけ出世しなかったの…

夏の風

夏の嵐といえばヴィスコンティの名作で、栃の嵐といえばこまわり君(がきデカ)の愛犬だが、この書き出しでもお察しの通り今日は頭がパーだった。寝冷えしてしまったのだ。午前四時半に鬱特有の早朝覚醒し、寝直さないと持たないから一応朝の服薬に起きると、…

(補7b)エルモ・ホープ(p)

Elmo Hope(1923-1967,piano)。 続くブルーノート社の、 Lou Donaldson:Quartet/Quintet/Sextet(画像1)54.8.22 -も10インチLPのカップリングで、ホープ参加はセクステットの4曲だが、スタンダード1曲、ホープ1曲、ドナルドソン2曲でロリンズの「ムーヴィング…

つばめの巣2

昨日の記事の続き。駅前郵便局の去年の貼り紙とつばめの巣は画像上・中の通りで、玄関正面に巣を作っていた。そこで郵便局も工夫して、今年は玄関の庇の対面にあたる位置に糞が散らない大きさの台を設置して巣づくりの便宜を図ったわけだ(画像下)。実によく…

(補7a)エルモ・ホープ(p)

Elmo Hope(1923-1967,piano)。 不遇バップ・ピアニスト、エルモ・ホープは幼馴染みのバド・パウエルを追ってデビューしバドとほぼ同年に亡くなるまで活動を続けたがまるで評価されなかった。53年~66年までに20枚のアルバムがあり、うちリーダー作は13枚だか…

つばめの季節

説明不要だろう。画像の通り、駅前郵便局の玄関口の庇につばめが巣を作っているのだ。画像上・中は今年の写真で、画像下は去年つばめが巣立った後に掲示されていた貼り紙を撮しておいたもの。 一昨年には近隣でつばめが巣づくりしているお店が他にも三軒あっ…

(補6b)リチャード・ツワージク(p)

Richard(Dick) Twardzik(1931-1955,piano)。 ツワージクにデビューの話が舞い込んだのはチェット・ベイカー・カルテットのラス・フリーマン(ピアノ)からで、ボストン公演中に認められ、パシフィック・ジャズ・レーベルに初リーダー作'Richard Twardzik Trio'…

順法闘争について

いただいたコメントは至極ごもっともです。ぼくはあえてそれらを特殊例としました。稀にですが、刑務所をシノギの場にする人もいます。ただし一時的な避難場所です。受刑は二年または四年単位ですが、模範囚なら半分の刑期で出所できます。 また、組織内犯罪…

(補6a)リチャード・ツワージク(p)

Richard(Dick) Twardzik(1931-1955,piano)。 白人モダン・ジャズ・ピアノの系譜では、リチャード(ディック)・ツワージクはトリスターノとビル・エヴァンスのミッシング・リンクに位置する。ツワージクはボストンのジャズ・シーンで頭角を現し、二歳年長のエ…

Side Effects(副作用)

ぼくの場合、最大の副作用は主に平衡感覚の不調で現れる。片足立ちなどとてもできないから靴下やズボンの着脱も椅子にかけないとできない。小学生が通学路にしている程度の坂道で転んで手や尻餅をつく。僅かな段差に蹴つまずく。中年どころかもう初老なのを…

(補5b)ハービー・ニコルス(p)

Herbie Nicols(1919-1963,piano)。 ニコルスの代表作、 The Herbie Nichols Trio(画像1)55.8.1&7/56.4.19 -は3回のセッション18曲29テイクからオリジナル9曲、スタンダード1曲('Mine')を収めたもの。ベースは前作に続いてアル・マッキボンだが、今回のドラ…

訪問件数の記録

昨年一月から掲載記事のタイトルとその日の訪問件数をメモ書きしておくようになった。話題の重複を避けるためでもあり、掲載記事の内容が訪問件数に反映しているかを知りたいのもある。多くの人が見てくれた日の記事は続編も書きやすいし、見た人も少ない記…

(補5a)ハービー・ニコルス(p)

Herbie Nicols(1919-1963,piano)。 バド・パウエル、セロニアス・モンク、レニー・トリスターノを三大バップ・ピアニストとすると、生前はついに真価を認められずに逝去したピアニストにハービー・ニコルス、リチャード・ツワージク、エルモ・ホープがいる。…

通院日記・5月20日(月)小雨

おかげさまで、17日で満二年に、18日からは三年目に入ったこのブログだが、この一週間の訪問件数はこうだった。()は累計。 ・5.12(日)101人(39177) ・5.13(月)89人(39266) ・5.14(火)89人(39355) ・5.15(水)87人(39442) ・5.16(木)77人(39519) ・5.17(金)83…

(補4h)ビル・エヴァンス(p)

Bill Evans(1929-1980,piano)。 エヴァンスのヴァーヴ移籍第2作は大反響を呼んだソロ・ピアノ作品で、 Conversatins With Myself(画像1)63.2.6,9&20 -はグラミー賞も受賞して商業的にもエヴァンス初の大ヒット作となり、バド、トリスターノ、モンクに連なる…

芸能人もご使用の

筆者が見るテレビ番組は中古映画と児童向けアニメが多いので(精神年齢が低いから成年向けアニメは見ない)地方局が多い。するとお目当ての番組の前後に通販番組が組まれていることがかなりの頻度であり、テレビをつけて待っていると毎日何かしら通販番組も見…

(補4g)ビル・エヴァンス(p)

Bill Evans(1929-1980,piano)。 56年のデビューからずいぶん時間がかかったが、皮肉にもラファロの事故死が注目を集めてようやくエヴァンスの人気も高まり、大手ヴァーヴ・レーベルへの移籍が決定する。リヴァーサイド社との契約が満了していないのにさっさ…

俺の奥歯はメタルだぜ

まるで裕次郎時代の日活映画みたいなタイトルだが、やーっと半年以上続いていた左上奧、右下奧の虫歯の治療が終った。六年前に義歯にしてから初めての虫歯だ。「義歯も虫歯になるんですか?」と訪問看護士のアベさん。「ぼくも説明されて意外でした」と、ぼ…

(補4f)ビル・エヴァンス(p)

Bill Evans(1929-1980,piano)。 ジム・ホール(ギター)とのデュオ・アルバム「アンダーカレント」は斬新な企画で、ホールとエヴァンスは鋭敏な和声感や独創的なタイム感では双子のような演奏家だった。MJQのジョン・ルイスにもっとも高く評価された若手で…

3年目に入ります

ブログを始めて間もない頃から訪問しあっている人が16日に「3年目だぁ~!」という記事を載せていらした。そう言えばブログを始めたのは同じ頃のはず、というやりとりをしたことがある。その時、最初の頃のぼくの記事は「暗かったですよ(笑)」とも指摘されて…

(補4e)ビル・エヴァンス(p)

Bill Evans(1929-1980,piano)。 Waltz For Debby(画像1)61.6.25 -は「サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」と対をなすジャズ・クラブでのライヴ録音で、スコット・ラファロ(ベース)、ポール・モチアン(ドラムス)とのトリオの最後の作品になっ…

カップ麺のトリコロール

一昨年まで五年間くらい、カップ麺が食べられなかった-というのはわりと最近記事のネタにしたことがある。なんせ同じ生活保護でも友人クワバラくん(インポ)の七割弱の受給額なので麺類には非常に助かる。飯、麺、パン、のローテーションで三食を自炊してい…

(補4d)ビル・エヴァンス(p)

Bill Evans(1929-1980,piano)。 「ポートレイト・イン・ジャズ」をラファロ&モチアンとのレギュラー・トリオ第1作とすると、第2作、 Explorations(画像1)61.2.2 -までは14か月の間が開いている。エヴァンスは専門家には高い評価を得たが、一般の人気やレコ…