人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ビリー・ホリデイ4

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ビリー・ホリデイのコロンビア在籍時代(正式にはコロンビア傘下の黒人音楽レーベル、ブランズウィックとヴォカリオン)はレコーディング上では33年~44年に渡るが、バンド契約だったバンド自体の解散による契約更新が39年1月だったので同年3月のコモドア録音が可能になり、コロンビアとの契約満了が42年で、42年~43年はクラブ出演と麻薬問題で録音がない。だから44年のコモドア録音録音3セッション12曲は彼女の20代最後の年に賭けたレコーディング・アーティスト復帰宣言だった。後にアルバム「奇妙な果実」にまとめられると、先行録音の4曲と併せて全16曲のこの作品はビリー畢生の傑作と称えられた。16曲すべてが名演であり、ビリーがレパートリーにしたことでスタンダード曲に定着した。
44年3月25日セッションはピアニストのエディ・ヘイゼルウッドをリーダーとしたバンドをバックに録音された。まず29年の映画主題歌より。
[Billie Holiday-How Am I To Know]'44.3.25
http://m.youtube.com/watch?v=A9lDT9XqCsE&gl=JP&client=mv-google&guid=ON&hl=ja

次の曲も34年の映画挿入歌で、ビリーの歌唱によってモダン・ジャズの定番曲となる。
[My Old Flame]
http://m.youtube.com/watch?v=jDSUKQZbHEk&guid=ON&hl=ja&gl=JP&client=mv-google

次は28年に楽譜のミリオン・セラーで人気曲となり、ビリー自身も37年にコロンビア傘下ブランズウィックに録音した曲の再演。
[I'll Get By]
http://m.youtube.com/watch?v=7U4yqak3zUo&hl=ja&guid=ON&client=mv-google&gl=JP

この日のセッション最後は33年の映画テーマ曲『波止場にたたずみ』で、やはりビリー盤がヴォーカル版の決定版と名高い。
[I Cover the Waterfront]
http://m.youtube.com/watch?v=GskRbdLXESI&client=mv-google&hl=ja&guid=ON&gl=JP

(続く)