人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

そう遠くない未来

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このブログは大概午前零時の日付変更と同時に毎晩二本、携帯サイトに変換されていると制限文字数は1000字までなので、一本あたり1000文字目一杯まで書いている。最近は精神病院のアルコール依存症更正科入院の日記をリライトしたものと(130回を超えてまだ入院期間の三分の一にも届かない)ジャズのスタンダード曲の各種ヴァージョン聴き較べだが、これがどちらも一見楽そうでなかなか。

まずリライトの方だが、原文のまま使っている文章は一行もないくらい徹底して改稿している。原文では人物関係や視点を簡単にカギカッコの会話文、一人称の多用があるが、会話はすべて地の文と同等の直接話法とし、その上で誰が何の発言をしているかは最小限の叙述で示した。
さらに一人称の排除による一人称記述という難易度の高い文体を実践した。つまり「ぼくは~した」という文章を排したので対象物や対象人物が主語となるからわかりづらい箇所が出てくる。そうした箇所は相手の人物に佐伯くん~、と呼ばせることで処理する。読んでくださる方にはアル中病棟体験記として提示しているが、書き手にとっては文体実験の場になっている。

ジャズ記事の方は自分の聴いてきた録音から同一曲の多彩なヴァリエーションを示せるように選曲するが、自分のアカウントを登録して好きなヴァージョンを載せる腕がないのでネット上にすでに公開されている動画から絞ることになる。これが至上の名曲の必殺ヴァージョンに限って版権所有者から転載不可のガードをかけられているのだ。
逆に、あまりに名曲すぎて絞りきれないほど名演揃いだったり、名曲すぎて名演に乏しかったり…それに、ジャズの世界では同一曲・同一人の複数ヴァージョンは普通なので、録音年月日がヴァージョンの特定になるからデータ記載は欠かせない。ポップスやロックのようにスタジオ盤が基本テキストとして存在する、というのではなく、演奏者とロケーションだけヴァリアントがあるという点ではクラシックの世界に近い。

今日は歩いていると蒸し暑いくらいの日で、写真ではわからないが粉雪のように桜の花びらが舞っていた。帰宅してTシャツ一枚になる。なんでラッコのプリントTシャツなんか持っているかわからない。軽いエッセイでも書こうとタイトルを思いつくと、なんとなく不吉な響きがした。このタイトルで明日も書こう。