Wire on the Box:1979

ワイヤーのデビュー・アルバム『ピンク・フラッグ』(画像下)は1977年12月にリリースされた。ダムドのデビュー・アルバム『地獄に堕ちた野郎ども』が77年2月、ストラングラーズとクラッシュのデビュー・アルバムが4月の同日、5月にはジャムのデビュー・アルバム、真打ちセックス・ピストルズの『勝手にしやがれ』が11月でスージー＆ザ・バンシーズのデビュー・アルバムが78年8月だから、ワイヤーはオリジナル・パンクの第一波に登場したバンドと言える。
しかし79年末に発表されたサード・アルバム『159』ではパンクから出発したはずのワイヤーが別の境地に到達した怪作になった。結局その作品でバンドは解散するが、五年後に再結成して現在に至る。

ご紹介するライヴ映像(画像上)は79年2月14日のドイツのテレビ番組出演で、58分で19曲、三枚のアルバムからの選曲もいい。このバンドもやっぱりヴォーカルと曲が良く、演奏のキレがいい。音だけだとインテリへなちょこパンクに聴こえないでもないワイヤーだが実は腰の座った実力派だったのか。よく観れば眼も座っている。かっこいい。

[Wire on the Box:1979]
http://m.youtube.com/watch?v=vW3E71NiGbM
01.Another the Letter
02.The 15th
03.Practice Makes Perfect
04.Two People in a Room
05.I Feel Mysterious Today
06.Being Sucked in Again
07.Once is Enough
08.Blessed State
09.A Question of Degree
10.Single KO
11.Mercy
12.40th Versions
13.Former Airline
14.A Touching Display
15.French Film Blurred
16.Men 2nd
17.Map Ref.41゜N 93゜W
18.Heartbeat
19.Pink Flag