人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

初春のお喜びを申し上げます。

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 深夜0時にも記事をアップしているが、当然昨年中に書いて用意していたものだから、純粋に平成27年に入ってからの作文はこれが最初になる。はい、ごらんの通りドアポストはあっさり直りました。もともとくり抜いてある内側の溝にボルトをはめ込めば良かったので、工具も何も要らなかった。
 だが平成27年天皇には失礼ながら、昭和があまりに長く続いたせいか、なんとなく明治と昭和に挟まれた大正みたいに10数年で改元するのではないかと思っていたが(天皇崩御ではなく、一定期間で改元するような元号制度の見直しがあるかもしれないという意味で)、平成改元の時に平成27年を想像できた成人以上の人はほとんどいなかったのではないか。しかも2015年となると、20世紀中葉に書かれたSF小説ではもう全世界はコンピューターで管理された原子力エネルギー工業が成立しているはずだが、あれ?もうそうなってるのか。だが人類の宇宙進出なんていうのはコストや安全面でも実現はまず不可能とわかり、何より平成の足かけ27年で何があったかといえばテクノロジーの発展くらいで、人間性そのもの、社会組織とその倫理は大して変わらなかった。
 社会主義国民主化なども実はそう画期的なことではなく、資本主義制度と社会主義の折衷が可能になったというだけで、社会主義国の建国は画期的なことだったが解体はそうではない。1900年~1927年の世界史、または1950年~1977年までの世界史を考えると、27年の間に世界各国で政治体制と民衆文化の組み替えが毎年のように激しく行われていた。それに較べると、1989年~2015年など人類は眠って過ぎたようなものだともいえるし、今は何かの予兆を待っている時期なのかもしれない。または、本当に人間社会の可能性は蕩尽しつくされて、もう残りカスみたいな歴史しか続いていかないのかもしれない。ヤキトリ屋こーちゃんが創作料理居酒屋になったような変化しかない世の中が続くのかもしれない。だがそれも一興かもしれない。しれないな、と呟くばかりだ。