[日曜日]
●22:00～「VENUS PROJECT」/TOKYO-MX
アイドルアニメのメイキングなんだか声優ヴァラエティなんだかよくわからない番組。目当ての声優がキャストにいれば楽しめるかもしれないが……星１つ半。
●22:27～「ワカコ酒」/TOKYO-MX他
3分～5分番組は「枕男子」「てーきゅう」「怪獣酒場」「ビキニ ウォリアーズ」など今回除外しているが、「ワカコ酒」は沢城みゆきさんの1人番組で毎回OLが会社帰りに一杯やるだけの話。いいです。星３つ。
●22:30～「GOD EATER（ゴッドイーター）」/TOKYO-MX他
ゲーム原作もので絵柄も演出も荒っぽく、暴力的で、これだけにハマるとまずいと思うが異色作としての興味はそそる。星２つ。
●23:00～「GANGSTA.」/TOKYO-MX他
新潮社「コミックパンチ」連載作品原作。いかにも大人のアニメを狙った作りがかえってムードを削ぐ。全体的に興ざめで、能登麻美子さんの清純な魅力は嬉しいが……星１つ半。
●00:00～「干姉妹!うまるちゃん」/ TOKYO-MX他
ニート女子高生の妹に手を焼く兄のギャグアニメで萌え要素もエッチ風味もない健全作品。普通に面白いのが取り柄。星２つ半。
●23:05～「ガールズ＆パンツァー」/テレビ東京他
秋の劇場版公開に向けた再放送(2013年度作品)。監督は「クレヨンしんちゃん」シリーズから「侵略！イカ娘」「SHIROBAKO」「監獄学園」(今季放映中)と評価の高い水島努。「ガールズ＆パンツァー」も名作と世評高いが、序盤の展開はのろいです。星３つ。
[月曜日]
●23:00～「美少女戦士セーラームーンCrystal第2期」/TOKYO-MX他
旧アニメ版でいうと「セーラームーンR」の展開に入った。ちびうさが役が福圓美里さんなのは笑わせていただきました。星２つ半。
LaLa(少女マンガ誌)作品のアニメ化は「彼氏彼女の事情」以来になるそうな。一話完結エピソードで観やすい。設定、キャラ、展開どれもストレートだが、はまり役の早見沙織さんの清楚な好演ともども妙にひねっていないのが良い。少女マンガ原作ものの好作。星３つ半。
●24:30～「To LOVEる-とらぶる-ダークネス2nd」/TOKYO-MX他
これも「うる星やつら」系ラブコメギャグで、そういうものとしては平均点か。星２つ半。
●25:35～「実は私は」/テレビ東京他
少し前まで少年マンガ誌はラブコメ合戦だったそうで、ジャンプは「ニセコイ」、サンデーは「山田くんと7人の魔女」、チャンピオンはこれの原作が看板ラブコメになった。共通点は主人公がヒロイン(複数)と秘密を共有することからハーレム状態になることで、「実は私は」は掲載誌がチャンピオンらしくあか抜けない作風が特色か。星３つ。
●26:05～「のんのんびより りぴーと」/テレビ東京他
人気の高い田園ほのぼのアニメの続編。アニメの大半は騒がしいからこの手はスキマ商法とも言えるだろうが、嫌みがない。星３つ半。
[火曜日]
●23:00～「それが声優！」/TOKYO-MX他
春に完結した「SHIROBAKO」を思わせる業界内幕ものだが、センスと技量に大人と子ども以上の差がある。こんな作りでは実写にナレーション解説入れた方がまだ良い。星１つ半。
●24:00～「モンスター娘のいる日常」/TOKYO-MX他
これも「うる星やつら」2015というか、雨宮天さんは好評の「プラスティック・メモリーズ」に続く主演作なのでコメディの今作ではどんなものか。星２つ半。
[水曜日]
今年の夏アニメ中のダークホース。王国の危機を救うため運命により集結した勇者は6人と定められていたが、集まったのは7人だった。偽者は誰か、そして何のために？と次々謎が謎を呼び、展開を読ませない。お話は原作の功績としても切れ味鋭い映像と演出で、最後まで期待できそう(ちゃんと完結すれば)。星４つ。
●24:00～「オーバーロード」/TOKYO-MX他
ゲーム世界の仮想空間に入ってしまったオタク青年、というおたく限定商品。星１つ半。
●24:30～「空戦魔導士候補生の教官」/TOKYO-MX他
ツンデレ、ドジっ娘、自称女神の3人の落第魔導士候補生のトレーニングに当たるトラブルメーカーの教官、と設定だけでだいたい読めてしまうが(早い話スポ根の変形だが)、深夜帯アニメだなあ、と普通に楽しい。星２つ半。
●25:05～「純情ロマンチカ3」/TOKYO-MX他
中年男と男子大学生のプラトニックBLもの。普通の視聴者が観られるBLアニメとしてはこれが限界か。我慢してまで観る必要はないと思うし、コアなBLファンには物足りないと思うが。ソフトコアBLファン向け(笑)？星１つ半。
●25:29～「俺物語!!第2期」/日本テレビ他
第2期は第1期より1時間繰り上がってめでたい。第2期完結と実写版公開が重なるはずだが、第2期も好調が続く。展開自体はエピソードの羅列しかないので2期目は良くも悪くも惰性ではある。その分減点、星３つ半。
[木曜日]
●22:30～「ケイオスドラゴン 赤竜戦役」/TOKYO-MX他
ゲーム原作で舞台は古代だが朝鮮民族を侵略者、日本民族を侵略への抵抗者に見立てた困った嫌韓流バトルファンタジー。星１つ。
●23:30～「がっこうぐらし！」/TOKYO-MX他
学校好きな女子生徒が始めた「学校生活部」を描いた萌え系コメディ。赤竜何とかよりよほど良いです。星２つ半。
●24:00～「アクエリオンロゴス」/TOKYO-MX他
シリーズ何作目になるのか、「シンフォギア」にせよ「アイドルマスター」にせよ「Working!」にせよこれにせよ、続編というよりもはや素材のリサイクルの感がある。星２つ。
●24:55～「乱歩奇譚 Game of Laplace」/フジテレビ他
江戸川乱歩を面白く読めるのは中学生止まりだが、それをアニメ化する志の低さはアナクロニズム以前のものがある。星１つ半。
●25:46～「青春×機関銃」/TBS他
このTBS枠は現役高校生～せいぜい未成年にしか楽しめない。任ではないので星は控えさせていただく。
●26:16～「城下町のダンデライオン」/TBS他
庶民生活している王族の8人姉妹、という設定で、この枠は「まんがタイムきらら」原作なのでこれもそう。天使な人気の花澤香菜さん主役で無理のない安定感のあるコメディ。ただ放映時間の遅さがなあ……星２つ半。
[金曜日]
●22:30～「うしおととら」/TOKYO-MX他
かつてのサンデー連載の人気作原作だが何で今ごろ？アニメ自体は深夜帯でなくてもいい妖怪退治もので原作相応に面白い。主題歌は筋肉少女帯の新曲で、これが残念。星３つ半。
●23:00～『スーパーアニメタイム』「うーさーのその日暮らし 夢幻編」「ミス・モノクローム 第2期」「わかば＊ガール」/TOKYO-MX他
単品では他愛ないが短編オムニバス形式なら実験も手抜きも面白く観られる、となかなかニッチな手法に出た。アイディアに星３つ。
●24:00～「アイドルマスター シンデレラガールズ 後期」/TOKYO-MX他
アイドルマスターのシリーズとシンデレラガールズのシリーズの2系列を交互に放映しているが、後発のシンデレラガールズの方がキャラクターの描き分けや展開が練れているかな。楽しく観られる。星３つ。
●24:30～「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」/TOKYOMX他
ゲーム世界と見まがうばかりの剣と魔法の国に進軍するオタク自衛官の冒険。「オーバーロード」と違うのは舞台があくまで現実で、主人公が事態をはっきり現実として対処すること。そこでおたく限定アニメにはなっていない。もっとも「戦国自衛隊」リメイクと言っては身も蓋もないが。星３つ。
本命ながら不安もあったが、見事なお下劣ブラックユーモア炸裂作品になった。絵柄といい、くどい演出といい好みを分けるかもしれないが、類型的エッチ系コメディと一線を画すのは鋭い視点と映像感覚のたまものだろう。理屈より絵で観せる強引な説得力。神谷浩史さんは今回も適役。花澤香菜さんは普段のイメージを踏みにじるビッチな怪演。文句なし星４つ。
●25:40～「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ！」/TOKYO-MX他
放映未確認。
●25:55～「Classroom☆Crisis」/TBS
これも放映未確認。この2本、本当に放映しているのか？
[土曜日]
●22:00～「(IS)インフィニット・ストラトス」/TOKYO-MX他
2011年度作品の地方局放映になるようだが、「空戦魔導士候補生～」と男女違いの同ジャンルといえる魔法世界バトル・トレーニングもの、早い話魔法バトル版スポ根。こういうのは何も突っ込まずに観れば楽しい。星２つ半。
●23:30～「デュラララ!!×２ 転」/TOKYO-MX他
ヤンキーの勢力争いを楽しく観られるならともかく、こういう世界を身近に見てきた人間にはアニメで観たいとはまったく思わない。星は遠慮しておきます。
●24:00～「Charlotte(シャーロット)」/TOKYO-MX他
超能力学園もの。思わせぶりな展開だがキャラクターが類型的。これも序盤はエピソードの羅列だけで大きな柱が見えてこない。期待しないで観ればそこそこか。星２つ半。
●24:30～「WORKING!!!」/TOKYO-MX他
3期目だから!!!になるらしい。ファミレスを舞台にした日常コメディもの。こういう作品に野暮は言うまい。星２つ半。
●25:00～「戦姫絶唱シンフォギアGX」/TOKYO-MX他
悠木碧さん・水樹奈々さんがヒロインとなれば、声優の芸を楽しむだけで役割は果たしたアニメといえる。となるとアクション設定がかえって邪魔になるのが痛しかゆし。星２つ半。
●25:30～「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」/TOKYO-MX他
性の隠蔽規制がファッショ化した近未来国家で自由な性知識の解放と露出を企む秘密結社、という着想は悪くない。が「監獄学園」と同期にかぶってしまったのが不運だった。あっちはテーマ性を表に出さずに同じテーマをもっと掘り下げている。難しいものだが、星２つ半。
先に「クラウズ」を観ずに「インサイト」を観るとこのガッチャマンは難解だが、タツノコプロのハードルの上げ方はすごい。2015年時点で想像しうる社会改革の理想的な可能性を本気でアニメで問いかけている。だったらこんな夜中の放映にしないでよお(泣)。星４つ。
