人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

バド・シャンク・カルテット The Bud Shank Quartet - Bag of Blues (Pacific Jazz, 1956)

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バド・シャンク・カルテット The Bud Shank Quartet - Bag of Blues (Bob Cooper) (Pacific Jazz, 1956) : https://youtu.be/9SHEsO0XgXs - 6:47
Recorded at Pacific Jazz Studio, January 25, 1956
From the album "The Bud Shank Quartet Featuring Claude Williamson", Pacific Jazz Records PJ-1215, 1956
[ Personnel ]
Bud Shank - alto saxophone
Claude Williamson - piano
Don Prell - bass
Chuck Flores - drums

 バド・シャンク(1926-2009)はロサンゼルスのアルトサックス、フルート奏者。'60年代以降はボサ・ノヴァ、ラテン・ジャズ系のスタジオ・ミュージシャンに転向し、チェット・ベイカーのポップス系アルバムへの参加も多い人でしたが、'90年代以降は再び主流ジャズ路線に戻りました。初期の名盤『バド・シャンク・カルテット』冒頭の名曲「Bag of Blues」はテナーサックス、オーボエ奏者で作曲、編曲に長け、シャンクとの共演アルバムも多いボブ・クーパーのオリジナル曲。AABA=32小節形式の曲で典型的な定型ブルースのAA'B=12小節形式ではありませんが、洒脱な味が白人ジャズらしい「なんちゃってブルース」ぽさを漂わせてチャーミングな1曲です。シャンクのアルトを始めカルテットの演奏の軽みもバップ系黒人ジャズ中心のニューヨークのジャズとは異なる魅力があります。いわゆる「ウェスト・コースト・ジャズ」の最良の面を示した演奏でしょう。収録アルバムともどもお勧めいたします。