人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

うさこちゃん

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と言っても、もちろん日本でしか通用しませんよね。本国オランダではナインチェプラウスがフルネームだそうです。作者ディック・ブルーナはディ・スティル(一種の構成主義)の影響が強いイラストレーター。オランダといえばゴッホだけどモンドリアンの方がプロテスタント国のストイシズムを表していて、最小限の要素で作品を構成する、きわめてデザイン/レイアウト的な表現方法と言えます。それが機械的になったり、冷たくなったり、過激になったりはしないところがロシアやドイツの構成主義と異なる点です。

美術論おしまい、うさこちゃんに戻ります。なんでも最初の「ちいさなうさこちゃん」が1963年とかで日本でも2003年にディック・ブルーナ展があり、記念出版の大型本を私も愛読していましたが、離婚した時に娘たちの部屋の本棚に置いてきたので今ごろ困っています、私が。
それで携帯電話で調べましたが、覚えてることしか載ってません。ミッフィー(Miffy、「ふわふわちゃん」の意)は原著から10年後に出始めた英訳、英語圏ではミッフィーだが大陸ではナインチェで通用していること。シリーズにも時間の流れがあり、黒人少女(兎だろ?)の親友ができたこと、おばあちゃんのお葬式に出たこと。離婚して出ていったパパの墓参り(これは「モモちゃんとあかねちゃん」)。

ところで私の読んだ記念出版本には原綴は載ってたけど、発音は載ってませんでした。ナインチェと読むと知ったのが今回携帯検索で唯一の収穫でした。でも原綴は載せてない!こういうのを片手落ちと言うのではないでしょうか。
私はオランダ語は読めません。オランダのロックはタイトルも歌詞も英語です(国内マーケットが小さいんですね)。たしか「ニジンチェ、って読むのかな?」と思ったので、記憶では「Nijintze」になります、ニーチェみたいだけど。
そうか、ナインチェだったのか。これもやっぱりふわふわ、ふかふかの意味で、うさこちゃんとはつけもつけたり。機関車トーマスを機関車やえもんに翻案(阿川弘之)には及びませんが、なかなか。

今日コンビニでもらってきたのが写真のボウルです。先週、料金支払いでレシートはくれたけど領収書を忘れたので取りに行ったのです。お詫びにキャンペーン景品のボウルをくれました。惜しいけど、やっぱり娘たちに送るかな。