この辺をなんで知ったかというと、フラワー・トラヴェリン・バンドはともかくとして(いちおう国産ですから)デンマークやオランダのロックなど一部を除けば情報もなく(まだしもドイツ、イタリア、フランスはアメリカ、イギリスに次ぐロック大国です)輸入・中古盤屋の店頭でジャケットとデータ、価格を総合してアタリをつけました。
アタリ=当りとは限りません。大当りもあれば?以下、犬も喰わない代物もありました。そうしているうちに人相判断も向上し、ジャケットとデータだけで内容の見当もつき、ハズレをつかまなくなるとレコード(これはLPレコード時代の話です)蒐集の熱意も冷めていきました。
当時各国のマニアで発掘が進んでいたのはガレージ・パンク、サイケデリック・ロック、ブルース・ロック、アシッド・フォーク、プログレッシヴ・ロックの埋もれた作品群で、だいたいこの順に1966年~1974年に進展していきます。80年代のLP時代末期はCD化以後は再び明確にされた原盤権の所在が不明になった作品が山ほどあり、良心的なインディーズや悪質なブートレッガーの供給過剰なほどの再発売がありました。80年代にロックの画一化が進んだのと対応した現象でもあり、意外なほど過去のロックに時代的耐久性があることが見直されたのです。
ンモー面倒くさいから作品紹介いきましょう。
●High Tide'Sea Shanties'1969.10(U.K.)
●Blues Addicts'(same)'1970.3(Dan.)
●Flower Travellin'Band'Satori'1971.4(Jp.)
もう文字数がない?ではジャケットだけでも。こういうジャケットを見たら内容もいいという見本です。上からイギリス、デンマーク、日本のバンドです。解説は次回(!)で。