人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

クリスマス・イブ日記2012

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ランボーに『みなし児たちのお年玉』という詩があるが、筆者も孤児のようなものだ。クリスマスにはローストチキンとケーキくらい食べたいと考え、底値ながらそこそこ満足感のありそうな品を物色してみた。ピーナツ・バター・サンドと夏場のアイスクリーム以外では今年初めて口にする甘食かもしれない。元々菓子はまったく食べない。そもそも買わない。入院食ですら出るプリンやゼリー(ヨーグルトは出ないが)でさえ今年は食べなかった。夏場のアイスは寒をとるための、まあ実用品だ。
徒歩圏10分以内にスーパーが6軒ある。普段の食品の底値は各店ごとに押さえてあるが(ひとり暮らしの男は自分自身の主夫だ)デザート類は無縁だからわからないし、季節物はその時期でないとわからない。そこで数日前からスーパー全軒を見て歩いた。

その成果が上の画像で「たっぷりホイップのタルト」は298円。ショートケーキよりこれを選んだ。25日に年内最後の歯科治療があるのでそちらにも差し入れ用に買う。かかりつけなら精神科・内科にも恩義があるが以前差し入れしたらあまりいい顔をされなかった。年賀も歯科しかやり取りがない。歯科に甘食というのも何だが、「皆さんでお茶菓子にどうぞ」と言って置いてくるのだ。
ローストチキン。この驚愕価格に注目。この店は先週、うなぎの蒲焼き3人前を600円で買った店だ。自炊とはいえうな丼を三日連続で食べたのはアラフィフにして初めての蛮行だった。
先週の天気予報は「首都圏、47年ぶりのホワイト・クリスマスか?」だったが幸い祟られずに済みそうだ。首都圏といってもこの辺は郊外だが、関東平野は雪に耐える土地ではない。

ローストチキンとパン、買い置きの冷凍グラタン、あとサラダもほしいが買うのは直前にして、デザートにタルト。貧乏人にしては贅沢なものだ、と思っていたら、ネット通販で買ったCD(画像3)の代金が返金されてきた。25年前の中古だから解説書とジャケットを留めるホッチキスが錆びてジャケットが破れていた。代替品はないか問い合わせたら、ないので送料含め全額返金、CDは差し上げますという。CD自体は何の問題もないし、ジャケット破れも折目部分だけだ。レコードでは持っているがCDで買い直したかった。タダで手に入った。クリスマス食費の臨時出費とトントンだ。ささやかなクリスマスの幸運か。