人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

続「ラヴ・ガン」その他エッセイ

(1)ヴァン・ヘイレンはファースト直前の時期ですから、デイヴが仮歌歌ってるんでしょうね。デビューもKISSが推した、という話だから、「ラヴ・ガン」デモもテストだったのかもしれません。
KISSのボックスには初期のデモ・テープ入ってますし、スージー&ザ・バンシーズ、カーズ、U2などはデビュー作全曲デモ・テープを増補したデラックス・エディションがありますが、外部発注のデモ・テープとなるとブート流出以外難しいでしょう(実は出てたりして)。
「地獄の軍団」はボブ・エズリンが完パケ作ったそうなので、KISSが差し替えた部分はほとんどない(ヴォーカルだけ)とも言われています。モンキーズベイ・シティ・ローラーズと同じというか、発注したのはKISSなのでKISSのアルバムには違いない。
でも、KISSとヴァン・ヘイレンでは大物すぎて安易に発掘録音出せないでしょう。小物バンドだと結構手軽に未発表録音をホイホイ出しますけど、KISSやVHはビジネスのスケールがでかすぎます。
先の話ですが、全員故人になれば出るんじゃないでしょうか?ひどいこと言ってるな、おれ(笑)。

(2)ローラーズはスタジオ盤はセッション・マンの演奏です。モンキーズ以前にハーマンズ・ハーミッツがいましたが、バンドというよりバンドを演じるタレントで、レコーディングより興行がメインなのです。ライヴの能力はバンドによりけりですが(リード・ヴォーカルすら影武者だったバンドもあります)。
デビュー作は自分たちでは演奏させてもらえない例もあります。日本のGSの大半がそうだし、デュラン・デュランもそうでした。

(3)デュラン・デュランといえば、ぼくはアンディ・テイラーの別プロジェクトのパワー・ステーションは好きで、アンディ・テイラー自身がリード・ヴォーカルもとるアイズレー・ブラザースのカヴァー、
The Power Station-Harvest For the World
が特に好きでした。スタイル・カウンシルインコグニートもやってます。
これが不思議なことに、アイズレーの原曲とはパワー・ステーションスタイル・カウンシルも似ていない。でもパワー・ステーションスタイル・カウンシルは似たアレンジなのです。以外とそこがイギリス人の共通センスなのかもしれません。