(44b)モダン・ジャズ・カルテット



次の'Django'53.1,54.12,55.1は2枚の10インチLPをカップリングしたMJQ初の単独アルバムで、夭逝した天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトに捧げたルイス作のタイトル曲は発表即モダン・ジャズの古典となった。創設ドラマーのケニー・クラークはこの1作で脱退。アルバム全体は快適なスウィング曲が占めるが、タイトル曲のインパクトが強いので粛々とした印象を受ける。タイトル曲~'One Bass Hit'~'La Rondo Suite'と流れるLPではA面の構成が鮮やか。
次の'Concorde'55.7でドラムスにコニー・ケイが加入。以後MJQはジャズでは異例の終身雇用制バンドとなった(この点もブルーベック・カルテットに通じる)。パリのコンコルド広場をイメージしたタイトル曲始めルイスのヨーロッパ趣味はこのアルバムから強まる。アルバムの冒頭曲'Ralph's New Blues'と最終曲'Concorde'のオリジナル2曲に'All Of You','Softly,as in a Morning Sunrise'等スタンダード4曲('Gershwin Medley'も1曲とする)を挟んだ構成もいい。