人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

オルガン茶飲み話

コメントありがとうございます。お探しの曲が文字化けで見つからないのはもどかしいですね。
文字化けはいわゆる「機種依存文字」というやつか、機種違いで互換性がない場合に起きるようです。マックはそれが多く、ウィンドウズや携帯でも絵文字ではよくあります。ぼくが絵文字を使わない理由です。

ジミー・スミスは大物すぎるのと日本人向けではない作風でネームバリューほど聴かれていませんが、「ザ・サーモン」をお楽しみになったなら他の作品もいけるでしょう。「ザ・サーモン」は代表作のひとつで、スミス編の第6回でご紹介します。

柔道一直線」にそんなオルガン演奏シーンありましたか(笑)。たぶんそれは当時大人気のオルガン・ロックバンドだったEL&P(エマーソン・レイク&パーマー)のパロディです。オルガンのキース・エマーソンは足で弾いたりナイフで弾いたり、倒れたオルガンの下敷きになりながら弾くパフォーマンスで絶大な人気を博しました。最盛期は1971年~74年ですので、EL&P-Liveで検索すると面白い動画がいろいろ見つかると思います。当時彼らはスタン・ケントン楽団の先例からプログレッシヴ・ロックと呼ばれました。このEL&Pにしろ、同時期のハードロックのディープ・パープルにしろ、オルガンはジミー・スミスの影響を直接受けているのがわかります。
Emerson,Lake & Palmer:Knife Edge
Deep Purple:Speed King
-を代表曲にあげましょう。ジミー・スミスはイギリスのオルガン・ロックの父でもあるわけです。

オルガン・ロックは60年代末にアメリカのサイケデリック・ロックが先鞭を付けました。極めつけの3曲といえばこれです。
Iron Butterfly:In-A-Gadda-Da-Vida
Vanila Fudge:You Keep Me Hanging On
The Doors:Light My Fire
-これらを踏まえて生み出されたのが、イギリスのプログレッシヴ・ロックやハードロックということになります。どれもジミー・スミス直系と思うとすごいことですが(ロック・ギターの父チャック・ベリーに匹敵します)、やはりスミスはジャズでベリーはリズム&ブルースという黒人音楽の枠の内にあるのが良さでもあり、限界でもあるでしょう。