人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

(補1b)バド・パウエル(p)

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Bud Powell(1924-1966,piano)。
前回掲載の「ジャズ・ジャアント」も49年1月~2月録音6曲と50年2月録音7曲に分かれる。ベースは前者はレイ・ブラウン、後者はカーリー・ラッセルで、ドラムスは「バド・パウエルの芸術」の47年分からずっとパーカー・クインテットの同僚だった(バド同様当時すでにNo.1ドラマーと評価された)マックス・ローチで、パーカーやバドの複雑なアドリブに対応するポリリズム(複合リズム)を生み出したのはローチだった。「ジャズ・ジャアント」49年録音は一年間の入院から退院してきた第一声で、急速調の'Tempus Fugit',ソロ・ピアノのバラード'I'll Keep Loving You'共にバドの代表的オリジナルの名曲。50年録音も好調でソロ・ピアノ'Yesterdays',トリオの'Body And Soul'はスタンダードの決定的名演。

ブルーノートへの「アメイジングバド・パウエルVol.1」は同時録音の、
The Amazing Bud Powell Vol.2(画像3)49.8.8/51.5.1/53.8.14
と併せて年度別に整理した方がわかり易い。49年分は夭逝の天才ファッツ・ナヴァロ(トランペット)、ソニー・ロリンズ(テナーサックス)とのクインテットで、オリジナル『異教徒たちの踊り』'Dance Of The Infidels'が名高い。51年はトリオ録音でオリジナル『パリの遊歩道』'Parisian Thoroughfare'が名曲だが「Vol.1」に連続3テイク収録された'Un Poco Loco'は賛否両論の異常音楽で、好き嫌いや名曲か否かを超えている。
「Vol.2」は53年録音のトリオ7曲に49年と51年の残り2曲ずつを足したもので、53年分は「~芸術」の53年分と同日録音。51年の残りではソロ・ピアノの'Over The Rainbow'がいい。53年の新曲ではオリジナル『ガラスの檻』'The Glass Enclosure'にドキッとする。

Stitt,Powell & J.J.(画像2)49.12.11/50.1.26
One Night At Birdland:Charlie Parker(画像3)50.6.30
-に触れる余白がなくなった。また次回で。