人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ビリー・ホリデイ1

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もしも20世紀最大の国際的影響力を持った文化国がアメリカとするなら、最高の男性歌手はフランク・シナトラ(1915-1998),最高の女性歌手はビリー・ホリデイ(1915-1959)だろう。かたやイタリア系白人、かたやアフリカ系黒人として生まれ、それまでのポピュラー音楽を総合し、事実上この二人のレパートリーがそのままスタンダード曲として定着することでジャズのみならず20世紀後半のポピュラー音楽全体の方向性は決定されたといってよい。アメリカが大国として君臨した世紀では直接的にせよ間接的にせよこの二人の歌手なしにはポピュラー音楽の趨勢はまったく違ったものになっただろう。

ビリー・ホリデイベニー・グッドマン楽団の専属歌手として18歳の時にレコード・デビューした。眩いばかりに張りのある歌唱は天才歌手の登場を証明した。
Billie Holiday-Your Mother's Son-In-Law]
'33.11
http://m.youtube.com/watch?v=u7UqVomYQZY&guid=ON&client=mv-google&gl=JP&hl=ja

21歳にはテディ・ウィルソン楽団とすでに風格のある歌唱を聴かせる。『思い出のたね』。
[These Foolish Things]
'36.6
http://m.youtube.com/watch?v=2_20tKuKtF8&guid=ON&hl=ja&gl=JP&client=mv-google

カウント・ベイシー楽団とは当時の恋人レスター・ヤング(テナーサックス)との最高の相性が聴ける。『言いだせなくて』。
[I Can't Get Started]
'37.11
http://m.youtube.com/watch?v=W3cKifJYLi8&client=mv-google&guid=ON&gl=JP&hl=ja

次の曲は自己名義で、当時各社競作になったヒット曲だが、23歳にしてすでに大歌手の片鱗が見える。
[You Go To My Head]
'38.5
http://m.youtube.com/watch?v=cpQ5uVl8lxA&client=mv-google&gl=JP&guid=ON&hl=ja

(続く)